とある黒魔導師と一般魔法使い者。

あきさか

#2 『暴かれて行く謎』

—数週間後—

「学校はもう慣れた?」

アリス『うん!』

「慣れるの早すぎw」

—体育館・裏—

彩「部活疲れた〜…。」

ガサガサ…。

(えっ…今、揺れる音が…野良猫かな?)

彩「誰か、居るんですか?」

?『えっ?!!』

返事してくれる声は、私が聞き覚えのある声だった。

彩「も、もしかしてですけど…アリスさん?」

草むらから出てきたのは、金髪ロングヘアに紅い瞳が特徴のアリスだった。

アリス『あ、彩さん!?』

彩「あ、アリスさん?!草むらで、何してたんですか?」

アリス『えっと……。』

どうやら、アリスにとっては不利になる事情なのかな?

アリス『こ、この事は誰にも言わないでください!』

彩「は、はい…。」

アリス『実は私達一族は、先祖代々…信じてもらえませんが”正当なる黒魔族一族”なんです…。』

く、黒魔族!?

彩「………。」

アリス『やっぱり、信じてもらえませんよね…。』

本当に居たんだ…なんか、感動的。

彩「信じるよ。」

アリス『えっ!?本当ですか!?』

彩「うんっ。日本ではこの能力の事を”千里眼せんりがん”呼ぶの…。」

アリス『まさか、彩さんも能力の持ち主だったんですね。』

彩「あれ?分かってたの?」

アリス『いや、私の黒魔術で勝手ながら見てしまいました…ごめんなさい。』

彩「別に、謝らなくても良いよ。でも、何で分かったの?」

アリス『彩さんから溢れている”得体の知れないオーラ”が見えたんです。薄っすらですが…。』

彩「オーラが見えるの?!」

アリス『はい。魔力のお陰で。』

私達は時間を忘れて、下校時刻になるまでお互いの能力やご先祖様のお話をした。

彩「あ、そろそろ時間だから私帰るよ。」

アリス『彩さん!』

彩「何?」

アリス『今度の週末、私の家に遊びに来て下さい!お友達になれた暁にご招待したいんです。よろしいでしょうか?』

彩「もちのろん!遊びに行くよ!じゃあ、また明日!」

アリス『はい!さようならです。』

私は帰宅路を歩き家に帰った。

—自室—

彩「はあ〜、まさか留学生の子が黒魔族一族だったなんて…人生何が起こるかわからないわ〜。」

?「おねーちゃん!何してたの?」

彩「あ、こいし。覗いてたんでしょ?」

こいし「おねーちゃんの千里眼はやっぱ、鋭いや〜。新しいお友達が出来てこーふんしてるんでしょ?」

彩「だいたい、あってる。」

こいし「あ!そーいえば、ママがご飯って、おねーちゃん呼んでこいって言われてたよ〜。」

彩「わかった、今行くよ。」

こいし「はーい。」


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コメント

  • あきさか

    ありがとうございます!
    僕、学校に入っちゃったので、投稿頻度が低くなりますがよろしいでしょうか?

    2
  • 鷹

    面白いと思います。
    続きが、気になります

    1
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