勇者にとって冒険の書は呪いのアイテムです
⑫とうぎじょう(3)
長い海の旅を終え、ようやく水面から上がる。
『トラン!』
セツリが1人1人に変身の魔法をかけ、人間の姿にしていく。
そして最後にリエルに…。
セツリの顔が一瞬邪な笑みに変わる。
元々服を着た状態で変身していたセツリ達は戻った時、服の姿に戻っていたが、
貝殻のビキニ姿のリエルを人間の姿に変えれば必然的に…。
「…セツリさん、ダメですよ」
ミリがセツリの意図を先読みし、ユージーンと共に目隠しされてしまう。
「リエルさん、私の下着と服をとりあえず貸してあげます」
「ホント?ありがとー!」
『…トラン』
セツリがしょんぼりと肩を落としながら変身魔法をかける。
「これが下着?変な感じね。これ付けなきゃダメ?」
「ダメですよ!それとこれが服です」
「ふーん、肌が何かに覆われてるって違和感がすごいわね」
セツリとユージーンが目隠しする中、刺激的な会話が目の前で繰り広げられている。
「とりあえずあとは髪と服を乾かします、っと…「イフリ」!」
暖かい炎によってセツリ達も含めて濡れた身体や服が乾く。
「セツリ、ユージーン、もういいわよ」
リエルの声ですぐさま2人が目隠しを取ると目の前には美しい人間の女性が浜辺に座り込んでいた。
青みがかった長い銀色の髪、小麦色の滑らかな肌、黒目の大きい綺麗な目、ミリの服の上からでもはっきりとわかる均整のとれた美しいボディーラインと豊満な胸。人魚の姿でも充分美しかったがこれはもう…。
「マジ女神」
『はい』
男2人が鼻の下を伸ばす。
「あら、嬉しい。ありがと!」
リエルがウィンクする。ミリはむー、と不満気に口を膨らませる。
「いや、ミリも可愛いよ。マジで」
『はい』
「なんですか、その取ってつけたような発言!不快です!」
ミリはそっぽを向いてぷんぷんと怒る。
ミリだってオシャレだし美人だ。しかし、リエルは女神に愛され、スキルを冒険の書なしで発現するレベルで美しい。相手が悪すぎる。
「…とと、立ち上がるのにコツがいるわね」
リエルは足の使い方が不慣れなため、フラフラと立ち上がる。
「あー、リエル、良ければ俺が…」
「大丈夫です。ユージーンさん。私が支えますので!」
ユージーンの申し出をミリがはね退け、リエルに肩を貸す。
「ふわわわ…なにこれ、リエルさん、とっても良い匂いがします」
ミリが動揺する。
「あら?そうなの?海の中だとほとんど匂いとかわからないから。あ、ミリも良い匂いじゃない?」
「ダメです!今私は磯臭いので!」
「ちょっと!それなら多分私は生まれた時から磯臭いんだけど」
「あわわわ…!いえ、そういう意味ではなく!」
などとミリとリエルがじゃれ合う。
「…いい」
『はい』
その姿をセツリとユージーンが大喜びで眺めていたのは言うまでもない。
『トラン!』
セツリが1人1人に変身の魔法をかけ、人間の姿にしていく。
そして最後にリエルに…。
セツリの顔が一瞬邪な笑みに変わる。
元々服を着た状態で変身していたセツリ達は戻った時、服の姿に戻っていたが、
貝殻のビキニ姿のリエルを人間の姿に変えれば必然的に…。
「…セツリさん、ダメですよ」
ミリがセツリの意図を先読みし、ユージーンと共に目隠しされてしまう。
「リエルさん、私の下着と服をとりあえず貸してあげます」
「ホント?ありがとー!」
『…トラン』
セツリがしょんぼりと肩を落としながら変身魔法をかける。
「これが下着?変な感じね。これ付けなきゃダメ?」
「ダメですよ!それとこれが服です」
「ふーん、肌が何かに覆われてるって違和感がすごいわね」
セツリとユージーンが目隠しする中、刺激的な会話が目の前で繰り広げられている。
「とりあえずあとは髪と服を乾かします、っと…「イフリ」!」
暖かい炎によってセツリ達も含めて濡れた身体や服が乾く。
「セツリ、ユージーン、もういいわよ」
リエルの声ですぐさま2人が目隠しを取ると目の前には美しい人間の女性が浜辺に座り込んでいた。
青みがかった長い銀色の髪、小麦色の滑らかな肌、黒目の大きい綺麗な目、ミリの服の上からでもはっきりとわかる均整のとれた美しいボディーラインと豊満な胸。人魚の姿でも充分美しかったがこれはもう…。
「マジ女神」
『はい』
男2人が鼻の下を伸ばす。
「あら、嬉しい。ありがと!」
リエルがウィンクする。ミリはむー、と不満気に口を膨らませる。
「いや、ミリも可愛いよ。マジで」
『はい』
「なんですか、その取ってつけたような発言!不快です!」
ミリはそっぽを向いてぷんぷんと怒る。
ミリだってオシャレだし美人だ。しかし、リエルは女神に愛され、スキルを冒険の書なしで発現するレベルで美しい。相手が悪すぎる。
「…とと、立ち上がるのにコツがいるわね」
リエルは足の使い方が不慣れなため、フラフラと立ち上がる。
「あー、リエル、良ければ俺が…」
「大丈夫です。ユージーンさん。私が支えますので!」
ユージーンの申し出をミリがはね退け、リエルに肩を貸す。
「ふわわわ…なにこれ、リエルさん、とっても良い匂いがします」
ミリが動揺する。
「あら?そうなの?海の中だとほとんど匂いとかわからないから。あ、ミリも良い匂いじゃない?」
「ダメです!今私は磯臭いので!」
「ちょっと!それなら多分私は生まれた時から磯臭いんだけど」
「あわわわ…!いえ、そういう意味ではなく!」
などとミリとリエルがじゃれ合う。
「…いい」
『はい』
その姿をセツリとユージーンが大喜びで眺めていたのは言うまでもない。
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