勇者にとって冒険の書は呪いのアイテムです
⑨ぜつぼうのるーぷ(2)
セツリだけがそれにいち早く反応していた。
ユージーンへ伸ばしたパンデラの右腕を鉄の剣で斬りつける。
「グォウ…ッ!」
聖属性付与の状態の剣は強力だった。瞬く間に聖なる光が傷口を拡げ、パンデラの右腕が落ちる。
黒い液体がパンデラの腕から迸った。
その液体からセツリは鉄の盾で己とユージーンの身を守る。
「おのレッ!」
パンデラが怒り狂い、そして背中と脇の皮膚を破り、4本の腕を新たに生やす。
「げっ!なんだあれ」
5本の腕を持つ醜悪な魔物はさらに空に手をかざした。空間がひび割れ、中から黒光りする弓が現れる。
 
パンデラは元々生えていた左手で弓を掴み、残りの4本の腕が魔法で作られた矢をつがえる。
4本の魔法の矢が同時に装填された状態だ。
「ちっ!ミリ!」
「下がってください!「セシル」…「氷壁」!」
セツリとユージーンが後ろに飛び退き、ミリがパンデラと2人の間に入る。
氷の矢を地面に連続で放つと地面に分厚い氷の壁が立ち上がった。
「ミリ、セツリ、後ろにいろ」
さらにその後ろでユージーンが鉄の盾を構える。
次の瞬間、視界が黒い光で消し飛ぶ。
圧倒的なエネルギー量。
それを分厚い氷の壁が阻むが、それを一瞬にして消し去る。
そして、その後ろにいたユージーンもセツリもミリも肉の塊と化した。
ユージーンへ伸ばしたパンデラの右腕を鉄の剣で斬りつける。
「グォウ…ッ!」
聖属性付与の状態の剣は強力だった。瞬く間に聖なる光が傷口を拡げ、パンデラの右腕が落ちる。
黒い液体がパンデラの腕から迸った。
その液体からセツリは鉄の盾で己とユージーンの身を守る。
「おのレッ!」
パンデラが怒り狂い、そして背中と脇の皮膚を破り、4本の腕を新たに生やす。
「げっ!なんだあれ」
5本の腕を持つ醜悪な魔物はさらに空に手をかざした。空間がひび割れ、中から黒光りする弓が現れる。
 
パンデラは元々生えていた左手で弓を掴み、残りの4本の腕が魔法で作られた矢をつがえる。
4本の魔法の矢が同時に装填された状態だ。
「ちっ!ミリ!」
「下がってください!「セシル」…「氷壁」!」
セツリとユージーンが後ろに飛び退き、ミリがパンデラと2人の間に入る。
氷の矢を地面に連続で放つと地面に分厚い氷の壁が立ち上がった。
「ミリ、セツリ、後ろにいろ」
さらにその後ろでユージーンが鉄の盾を構える。
次の瞬間、視界が黒い光で消し飛ぶ。
圧倒的なエネルギー量。
それを分厚い氷の壁が阻むが、それを一瞬にして消し去る。
そして、その後ろにいたユージーンもセツリもミリも肉の塊と化した。
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