勇者にとって冒険の書は呪いのアイテムです
⑧はめつのびょうま(1)
翌日早朝にセツリ、ユージーン、ミリは隣町を出発した。
東方協会に協力するという条件で、報酬とは別に経費で鉄の剣、鉄の盾、鉄の鎧を2人分用意してもらった。
お陰で行きの道は苦労せずに進み、南の洞窟の入口へとたどり着く。
「「イフリ」」
入口の手前でミリが呪文を唱えると杖の上に小さな火の玉が宿る。
「そんなこともできるのか?」
「術式を組んで、出力を抑えて発動待機状態にしているのです。これくらいなら魔力の消耗も大したことはありません。洞窟の途中で消えてしまうこともおそらくないと思いますよ」
「すごいな」
冒険の書には『天才魔導師』とあった。
まだミリのことは詳しくは知らないが、素人目に見ても、おそらくかなり高度な技術なのではないだろうか。
洞窟の中に入っても今のところはゾンビが現れる様子はない。
ミリの炎が明るいため、洞窟の中でもほとんど問題なく先が見える。
セツリ達は洞窟をしばらく直線に進んでいたが、やがて広い空間に出た。
「うぅぅぅぅ…」
うめき声のような音が聞こえ、セツリ達が正面を見ると、そこにはゾンビの群れが立っていた。
魔物の群れが現れた!
ミリが先頭に進みでる。
「…セツリさん、ユージーンさん、撃ち漏らしをお願いします」
「?」
ミリの身体の周りに火の玉が複数浮かび上がる。
「「イフリ」」
ミリの呪文と同時にその火球が一斉にゾンビ達に向かって飛んでいく。
一つ一つの威力が高く、瞬く間にゾンビの数が減少する。
「今です!」
ミリの指示に合わせてセツリとユージーンが突撃する。
「熱ッ…!………くない?」
熱が鉄の鎧を伝導して大変なことになるかと予想していたが、どうやらミリは味方には炎のダメージを与えないように魔法を設定しているらしく、激しく燃える炎はセツリとユージーンの動きに影響を与えない。
そのため2人は炎の中を動き回り、残りのゾンビ達を掃討した。
セツリ達は魔物の群れを倒した!
東方協会に協力するという条件で、報酬とは別に経費で鉄の剣、鉄の盾、鉄の鎧を2人分用意してもらった。
お陰で行きの道は苦労せずに進み、南の洞窟の入口へとたどり着く。
「「イフリ」」
入口の手前でミリが呪文を唱えると杖の上に小さな火の玉が宿る。
「そんなこともできるのか?」
「術式を組んで、出力を抑えて発動待機状態にしているのです。これくらいなら魔力の消耗も大したことはありません。洞窟の途中で消えてしまうこともおそらくないと思いますよ」
「すごいな」
冒険の書には『天才魔導師』とあった。
まだミリのことは詳しくは知らないが、素人目に見ても、おそらくかなり高度な技術なのではないだろうか。
洞窟の中に入っても今のところはゾンビが現れる様子はない。
ミリの炎が明るいため、洞窟の中でもほとんど問題なく先が見える。
セツリ達は洞窟をしばらく直線に進んでいたが、やがて広い空間に出た。
「うぅぅぅぅ…」
うめき声のような音が聞こえ、セツリ達が正面を見ると、そこにはゾンビの群れが立っていた。
魔物の群れが現れた!
ミリが先頭に進みでる。
「…セツリさん、ユージーンさん、撃ち漏らしをお願いします」
「?」
ミリの身体の周りに火の玉が複数浮かび上がる。
「「イフリ」」
ミリの呪文と同時にその火球が一斉にゾンビ達に向かって飛んでいく。
一つ一つの威力が高く、瞬く間にゾンビの数が減少する。
「今です!」
ミリの指示に合わせてセツリとユージーンが突撃する。
「熱ッ…!………くない?」
熱が鉄の鎧を伝導して大変なことになるかと予想していたが、どうやらミリは味方には炎のダメージを与えないように魔法を設定しているらしく、激しく燃える炎はセツリとユージーンの動きに影響を与えない。
そのため2人は炎の中を動き回り、残りのゾンビ達を掃討した。
セツリ達は魔物の群れを倒した!
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