勇者にとって冒険の書は呪いのアイテムです

ハイイロチョッキリ

⑤まおうのてした(4)

酒場に戻ったセツリとユージーンは酒場の主人に経緯を話し、宿で一泊した後、残りの

②「いたずらラビットの毛皮を10匹分ほど集めて欲しい。800G」
③「イライラバチが大量発生している。巣の駆除1つにつき100G」

2つの仕事を引き受け、こなした。

いたずらラビットが町の娘たちにエッチないたずらを仕掛けてるのを止めようとして、ユージーンが誤解されたこと、

セツリがいたずらラビットの真似をしようとしてユージーンに叱られたこと、

イライラバチがとてもイライラしており、巣を5つ駆除するころには大量に買い込んだ毒消し草を全て使い果たし、報酬の500Gが50Gくらいしか残らなかったこと

などがあったが、それはここでは割愛する。

「護衛の報酬800Gから鉄の剣600G引いて200G。そんでいたずらラビット退治が800G、イライラバチ駆除が50G。あとはあの三又の槍を武器屋で売ったら400Gになったからこれで1450Gになる。で、今日の宿屋と食費、酒代引いて残りが1370Gってとこか。俺の鉄の剣と2人分の皮の盾、携帯食とか旅に必要なものを買ったら残りは420G。ギリギリだけどなんとかなるな」

酒場で報酬を数えながらユージーンがセツリに話しかける。

「っておい、セツリ!」

こっそりと金の入った袋を持ち出そうとしていたセツリをユージーンが呼び止める。

「ダメだ。ぱふぱふしてる金はない」

『いいえ』

「いいえではありません!」

セツリは目を潤ませてこちらを見ている。ぱふぱふをさせてあげますか? 

「いいえ!」

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