勇者にとって冒険の書は呪いのアイテムです
④たびのはじまり(4)
「…といってもまだ大きな都市は大丈夫だ。勇者様たちが残してくださったノウハウで作られた武器がある。アンタらみたいにいきなり強くはならねーが、訓練を積んで強い武器を使える兵士たちがいれば、いくら強い魔物たちでもそうそう攻め入ることはできねー」
「なるほど、そういうことだったのか。ということは俺たちは当面は冒険の書に言われた通り、あと2人の仲間を集めること、それからテレスの神殿ってところを目指せばいいのかな?」
『はい』
セツリは頷く。
「セツリ、長い話だったけどちゃんと内容理解してる?」
『はい』
「本当か?お前イマイチわかってるかどうか怪しいんだよなぁ」
「テレスの神殿っていうのは勇者様たちが魔王エゴールを倒すために力を手に入れた伝説の神殿だべ。西の大陸にあると言われてるだが、おらは行ったことがないから詳しくは知らないだ。ただ、西の大陸に渡るならまずは港に向かわねーといけねーだよ。ここから街道を南に進んでいくと洞窟があるだ。その洞窟を抜ければ港町だよ」
商人が簡単な地図を書いて渡してくれる。
「親切にありがとう」
「なーに、いいだよ。オラはアンタたちが助けてくれなかったらお陀仏だったさ。それにアンタたちが有名になったら『勇者たちが最初に守ったみどりの干物』って売り出させてもらうだ。あ、それとこれが護衛の報酬だ。色をつけといただよ!」
セツリたちは800Gとみどりの干物を2つ手に入れた!
「なるほど、そういうことだったのか。ということは俺たちは当面は冒険の書に言われた通り、あと2人の仲間を集めること、それからテレスの神殿ってところを目指せばいいのかな?」
『はい』
セツリは頷く。
「セツリ、長い話だったけどちゃんと内容理解してる?」
『はい』
「本当か?お前イマイチわかってるかどうか怪しいんだよなぁ」
「テレスの神殿っていうのは勇者様たちが魔王エゴールを倒すために力を手に入れた伝説の神殿だべ。西の大陸にあると言われてるだが、おらは行ったことがないから詳しくは知らないだ。ただ、西の大陸に渡るならまずは港に向かわねーといけねーだよ。ここから街道を南に進んでいくと洞窟があるだ。その洞窟を抜ければ港町だよ」
商人が簡単な地図を書いて渡してくれる。
「親切にありがとう」
「なーに、いいだよ。オラはアンタたちが助けてくれなかったらお陀仏だったさ。それにアンタたちが有名になったら『勇者たちが最初に守ったみどりの干物』って売り出させてもらうだ。あ、それとこれが護衛の報酬だ。色をつけといただよ!」
セツリたちは800Gとみどりの干物を2つ手に入れた!
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