勇者にとって冒険の書は呪いのアイテムです
④たびのはじまり(1)
「信じられん…。あのひとつめの怪物をたった2人で倒しただか?」
セツリとユージーンは隣町に着くと救援部隊を集めていたみどりのひものの商人に無事を知らせた。
 
ここまでの簡単な経緯を話す。
「その冒険の書というのが、死んでも時間を巻き戻し、何度もやり直す力を持っていると?そして、モンスターを倒すとその経験から力を得ると?そんなバカな…」
実際に覚えた魔法やユージーンの怪力を見せると商人も徐々に信じてきたようだ。
「それが本当ならならその冒険の書は凄い値段で売れるだ!なあ、アンタ、その冒険の書を10000Gで売ってくれないか?」
『はい』
「おいおい、ちょっと待てよ。セツリ、よく考えろ。その冒険の書はフラトニールとかいう勇者の仲間に託されたんだろ?俺たちは魔王とかいうやつを退治する役目があるんじゃなかったのか?」
『いいえ』
セツリは商人に10000Gで冒険の書を売った! 
「おいおい…まあいいか、俺たちには荷が重すぎるかもな。おっさんに任せればもっと適切な人の手に渡るかもしれない」
ユージーンはやれやれと首を振る。
「勇者の仲間のフラトニール?フラトニールって賢者フラトニール様のことか?そしてこの書は魔王を倒すのに必要な力があると?」
『はい』
「それをたった10000Gで手放すって、アンタどうかしちまってるだか?」
『はい』
セツリは嬉しそうに10000Gの入った袋を眺めている。
「まあアンタがいいならいいだよ。なんかオラとしてもとっても申し訳ない気持ちになるだが…」
「あー、うん、ちょっとセツリはそういうとこあるんだよな。まあでもコイツ、言い出したら絶対聞かないからそれでいいよ。ただし、その冒険の書は然るべき人に託してくれ」
「わかっただ」
「…え?これからこの10000Gで酒場に行って、綺麗なおねーさんにぱふぱふしてもらいに行こうぜって?…ははっ、ったくお前ってやつは…。じゃあそういうことだから!」
セツリとユージーンは酒場へと向かった。
セツリとユージーンは隣町に着くと救援部隊を集めていたみどりのひものの商人に無事を知らせた。
 
ここまでの簡単な経緯を話す。
「その冒険の書というのが、死んでも時間を巻き戻し、何度もやり直す力を持っていると?そして、モンスターを倒すとその経験から力を得ると?そんなバカな…」
実際に覚えた魔法やユージーンの怪力を見せると商人も徐々に信じてきたようだ。
「それが本当ならならその冒険の書は凄い値段で売れるだ!なあ、アンタ、その冒険の書を10000Gで売ってくれないか?」
『はい』
「おいおい、ちょっと待てよ。セツリ、よく考えろ。その冒険の書はフラトニールとかいう勇者の仲間に託されたんだろ?俺たちは魔王とかいうやつを退治する役目があるんじゃなかったのか?」
『いいえ』
セツリは商人に10000Gで冒険の書を売った! 
「おいおい…まあいいか、俺たちには荷が重すぎるかもな。おっさんに任せればもっと適切な人の手に渡るかもしれない」
ユージーンはやれやれと首を振る。
「勇者の仲間のフラトニール?フラトニールって賢者フラトニール様のことか?そしてこの書は魔王を倒すのに必要な力があると?」
『はい』
「それをたった10000Gで手放すって、アンタどうかしちまってるだか?」
『はい』
セツリは嬉しそうに10000Gの入った袋を眺めている。
「まあアンタがいいならいいだよ。なんかオラとしてもとっても申し訳ない気持ちになるだが…」
「あー、うん、ちょっとセツリはそういうとこあるんだよな。まあでもコイツ、言い出したら絶対聞かないからそれでいいよ。ただし、その冒険の書は然るべき人に託してくれ」
「わかっただ」
「…え?これからこの10000Gで酒場に行って、綺麗なおねーさんにぱふぱふしてもらいに行こうぜって?…ははっ、ったくお前ってやつは…。じゃあそういうことだから!」
セツリとユージーンは酒場へと向かった。
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