勇者にとって冒険の書は呪いのアイテムです
③ひとつめのかいぶつ(3)
洞窟籠城作戦2日後…。
空腹がピークを過ぎ、飢餓感が減少してくる。
エネルギー不足になっていて頭がうまく働かない中、2人は息を潜めて久しぶりに入り口を確認する。
ひとつめの怪物は相変わらず居座っており、なぎ倒した木から木の実を取り食べている。
こちらの気配に気づいたのか入り口をじっと見つめ、にやりと笑う。
「ダメだ…バレてる。救援はまだか!」
ユージーンはイライラしながら壁を叩いた。
洞窟籠城作戦3日後…。
洞窟から一歩も出ていけないため、水も取れない。
思考が停止し、激しい頭痛と脱力感に苛まれる。
身体も痙攣を起こし、汗をかかないためか身体が暑くて暑くてしょうがない。
「…なぁ、セツリ…」
『…はい』
「生きてるか?」
『はい』
「…………」
『…………』
「…ヤバい、意識が飛んでた…救援、来ないな」
『はい』
「てゆーか、なんで俺たちそもそもこんなことしてるんだっけ?もう外に出てもいいよなぁ?」
ユージーンがふらりと立ち上がる。
身体に力が入らず、壁にもたれかかって地面に座り込んでしまう。
それでも2人はずるずると洞窟の入り口へと向かった。
外に出ると陽の光が眩しく、目が潰れそうになる。
真っ白な視界がようやく安定してくると目の前には沢山の傭兵の死体があった。
屍肉をむさぼるひとつめの怪物がこちらを見てにやりと笑う。
「…あぁ、そうか、救援は来てたんだな」
ユージーンはふふっと笑いその場にへたり込む。
セツリも釣られて座り込んだ。
ひとつめの怪物がにやにやしながらこちらにゆっくりと近づいてくる。
そしてゆっくりとセツリの顔にひとつめの怪物の巨大な手が近づいてきた。
空腹がピークを過ぎ、飢餓感が減少してくる。
エネルギー不足になっていて頭がうまく働かない中、2人は息を潜めて久しぶりに入り口を確認する。
ひとつめの怪物は相変わらず居座っており、なぎ倒した木から木の実を取り食べている。
こちらの気配に気づいたのか入り口をじっと見つめ、にやりと笑う。
「ダメだ…バレてる。救援はまだか!」
ユージーンはイライラしながら壁を叩いた。
洞窟籠城作戦3日後…。
洞窟から一歩も出ていけないため、水も取れない。
思考が停止し、激しい頭痛と脱力感に苛まれる。
身体も痙攣を起こし、汗をかかないためか身体が暑くて暑くてしょうがない。
「…なぁ、セツリ…」
『…はい』
「生きてるか?」
『はい』
「…………」
『…………』
「…ヤバい、意識が飛んでた…救援、来ないな」
『はい』
「てゆーか、なんで俺たちそもそもこんなことしてるんだっけ?もう外に出てもいいよなぁ?」
ユージーンがふらりと立ち上がる。
身体に力が入らず、壁にもたれかかって地面に座り込んでしまう。
それでも2人はずるずると洞窟の入り口へと向かった。
外に出ると陽の光が眩しく、目が潰れそうになる。
真っ白な視界がようやく安定してくると目の前には沢山の傭兵の死体があった。
屍肉をむさぼるひとつめの怪物がこちらを見てにやりと笑う。
「…あぁ、そうか、救援は来てたんだな」
ユージーンはふふっと笑いその場にへたり込む。
セツリも釣られて座り込んだ。
ひとつめの怪物がにやにやしながらこちらにゆっくりと近づいてくる。
そしてゆっくりとセツリの顔にひとつめの怪物の巨大な手が近づいてきた。
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