転生者、兵器道を極める
第3章 第8話
 コイツを倒して獲得した能力は『逆行』。
 結局こいつが何者だったかは分からずじまい。
 …まずいな、俺も傷を負いすぎた。
 彼は膝から崩れ落ち、喘鳴のような音が喉から奏でられる。
 至る所には血特有の色が染み付き、足元には血溜まりができている。
 ーそして、その血溜まりの上に、彼は倒れ込む。
 「食堂で戦闘が起きただって!?」
 学園の理事長、ハイルズ・二ーガルは部下からの報告を受け驚愕の叫びを上げる。
 「はい、片方は既に死亡しており身元は不明。もう片方は瀕死で生徒です」
 そしてまだ生きている方は生徒であり、夥しい量の血を流している為、敵は魔人か「転移者」、「時空間魔法」の使い手だそうだ。(この世界の人間同士の戦いであれば大きな傷を負わず、HPが削られる)
 「なんってことだ…」
 ー木洩れ日が、瞼を通して感じ取れる。
 パチリ、と目を開き、周囲を探る。
 「やっと起きたか、この寝坊助が」
 ー知らない、声
 「《イグニス》ッ!!!」
 「《ザメニス・ロンギシムス》ッ!!」
 それを、一言で表すなら大蛇。
 見るものを怯ませる模様と、挑発するかのようでいてまるで獲物を品定めするな舌。
 「はぁ…君がそんな好戦的な子とは。寝顔は可愛かったんだがねぇ。
 とりあえず、私は学園の保健医、ランバートだ。君を手当したのも私だぞ?」
 そう言われて自分の体を見ると、体中に包帯が巻かれている。
 「…ありがとうございます」
 「それが私の仕事だからね。
…まぁ、それよりも。『ボス』がお怒りだ。覚悟しときなよ?」
 「ボス?」
 「この学園のボスさ…怖い怖い」
 「誰  が  怖  い  っ  て  ?」
 振り返ると、そこには般若が─
 「「うわぁぁぁぁああっーーー!!!!!」」
 結局こいつが何者だったかは分からずじまい。
 …まずいな、俺も傷を負いすぎた。
 彼は膝から崩れ落ち、喘鳴のような音が喉から奏でられる。
 至る所には血特有の色が染み付き、足元には血溜まりができている。
 ーそして、その血溜まりの上に、彼は倒れ込む。
 「食堂で戦闘が起きただって!?」
 学園の理事長、ハイルズ・二ーガルは部下からの報告を受け驚愕の叫びを上げる。
 「はい、片方は既に死亡しており身元は不明。もう片方は瀕死で生徒です」
 そしてまだ生きている方は生徒であり、夥しい量の血を流している為、敵は魔人か「転移者」、「時空間魔法」の使い手だそうだ。(この世界の人間同士の戦いであれば大きな傷を負わず、HPが削られる)
 「なんってことだ…」
 ー木洩れ日が、瞼を通して感じ取れる。
 パチリ、と目を開き、周囲を探る。
 「やっと起きたか、この寝坊助が」
 ー知らない、声
 「《イグニス》ッ!!!」
 「《ザメニス・ロンギシムス》ッ!!」
 それを、一言で表すなら大蛇。
 見るものを怯ませる模様と、挑発するかのようでいてまるで獲物を品定めするな舌。
 「はぁ…君がそんな好戦的な子とは。寝顔は可愛かったんだがねぇ。
 とりあえず、私は学園の保健医、ランバートだ。君を手当したのも私だぞ?」
 そう言われて自分の体を見ると、体中に包帯が巻かれている。
 「…ありがとうございます」
 「それが私の仕事だからね。
…まぁ、それよりも。『ボス』がお怒りだ。覚悟しときなよ?」
 「ボス?」
 「この学園のボスさ…怖い怖い」
 「誰  が  怖  い  っ  て  ?」
 振り返ると、そこには般若が─
 「「うわぁぁぁぁああっーーー!!!!!」」
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