転生者、兵器道を極める

山風狭霧

第1章 第3話 物価

 とりあえずどうしようかね…

 金貨100枚は…換算すると何円ぐらいだ?

 この子貴族だしそんな物価知らないし…

 外に出ますか!

 服は…このままでいいか。
 
 USには調べたら装備に下着も迷彩服もあったし。

 化学繊維の服は貴族の服より目立つだろうしね。

 よし、外出!




 街に出ると、やはり貴族街——

 市場だったり、馬車だったりは見れそうにない。

 着飾った貴婦人やらが通りを歩いている。

 俺の想像とは少し違うなぁ。

 …騎士?巡回の人か?

 ふむ、聞いてみるか。

 「すいませーん」

 「ん、どうしたんだいキミ?」

 「ここら辺で市場みたいなのってどこにありますか?」

 「ふむ、市場か…キミは貴族のようだけど?」

 「僕次男なので。兄が家を継ぐので冒険者になりたくて」

 「冒険者か…お兄さんは騎士の方がいいと思うけどね?死んじゃうかもしれないよ?」

 「えぇ、覚悟しています」

 「そうか…頑張ってね。市場は南の中級街が1番品揃えも品質もいいよ!」

 「はい、ありがとうございます!」

 南の中級街…通称「二番街」か。

 今俺がいる中央の貴族街・上級街を「一番街」、北の低級街「三番街」と別れている。

 これは三番街市民が二番街市民との接触を減らしヘイトを一番街に集め、しかし反乱や暴動が起ころうと三番街市民と二番街市民の協力をさせないためらしい。

 なんとも賢い。まぁ皮肉だが。

 しかし…鉄道も走っているらしいが、やはり「魔法駆動」という機関であり、蒸気機関やディーゼルなどは存在しない。

 まぁ原理は大抵同じだけども。
 
 ただ燃料は未だ木。石炭はともかく石油、天然ガス等のいわゆる近代的エネルギーは手付かずで残ってるってこった。




 中級街と通じる門では検問が行われていた。まぁステータスの名前を見せればいいんだけなんだけど。

 テオバルト・ザイン・ガーランド=アーリー

 この名前…というよりアーリー家がこの街では大きいようだ。

 まぁアーリー公爵家のお膝元だからなぁ…。

 とりあえず市場を見てきたが食糧が少し高い。まぁあっちは相対的に食糧が安かったり、農薬やらなんやで安定した大量生産も出来たしな。

 あと元冒険者のおっちゃん(肉屋)にきいてみたところ、何歳からでも冒険者にはなれるようだ。

 明日は冒険者情報統括管理組織——

 通称「ギルド」に行って登録しようと思う。





 テオバルトのメモ①

 銅貨1枚=100円 銅貨2枚=リンゴ1個

 銅貨100枚=銀貨1枚

 銀貨1枚=1万円

 銀貨100枚=金貨1枚

 金貨1枚=100万円

 金貨100枚=白銀貨1枚

 白銀貨1枚=10億円

 現在の所持金:100万円

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