転移した先はみんなとは別の場所だった!?(仮)
妖精と精霊の国〈エレフェア〉
「へー、なんかゲームみたいな画面だなぁ」
劉は今、自分のステータス画面を見ている。その画面はゲームでよく見る画面とそっくりだった。
「げぇむってなに?りゅーの世界の遊び?」
ルゥには自分が違う世界から来たと教えた。
「ルゥの住んでるとこってどんな所なの?」
劉とルゥは森の中を歩いていた。ルゥは飛んでいるが。
「えーと、簡単に言うとたくさんの妖精と精霊がいるの」
「妖精はルゥみたいなのがいっぱい?」
「うん、そうだよ〜」
「精霊はどんな見た目してるの?」
「精霊は下級精霊と中級精霊と上級精霊に別れてるんだ。下級精霊は目には見えないけどそこらじゅうにたくさんいるの。数が一番多いかな。で、中級精霊は声は聴けるんだけど見える人は稀なんだよね。上級精霊は姿が見れるのが一番の特徴かな。そして一番数が少ないし、人里とかには行かないんだ」
「なるほど〜。妖精にはそういうのないの?」
「ないよ〜。自由だし。ただ、王様がいるぐらいかな」
「やっぱり王様とかいるんだ」
「いるよー。エレフェアは妖精と精霊の王様二人いるの。他の三つの国にもいるはずだよー」
「へぇ〜」
そんな話をしていると森の空けた場所に出た。
「着いたよー」
「……なんにも見えないけど」
「今から『入口』出すから待ってて」
ルゥがなにやら呟いている。劉にはそれがなにか分からなかった。
しばらく経つと徐々に目の前に歪みができてくる。その歪みは大きくなって穴になった。
「ここを通ればエレフェアだよ」
「エレフェアって隠れた国なの?」
「人とか魔物に襲われないように隠れてるのは確かだけど、国じゃなくて里なんだよねー。人間達が勝手に国って言ってるだけだし」
「そうなんだ」
「とりあえず行こっ」
「う、うん」
劉は目の前の穴をくぐる。通った先には美しい自然と木で作られた建物があった。
「すご……」
見える先にあるのは全てが木だった。風が吹く度に全ての葉がざわざわと揺れる。その光景は神秘的だった。
「ぼーっとしてないで行くよー」
「あ、うん」
ルゥが立ち止まっている劉に声をかける。我に返った劉はルゥのあとを追いかける。
しばらく歩いていると劉は色んな視線を感じた。周りを見ても誰もいない。
「ねぇ、なんか視線を感じるんだけど……」
「人間がここに来るのは珍しいからねー。ま、危害なんて加えないはずだから安心して」
「それならいいんだけど、なんで姿が見えないの?」
「妖精や精霊って普段は姿見せないんだよねぇ」
「なんで?」
「同族以外と接したくないんだよ。昔色々あったみたいだから」
「はー、なるほどー」
そんな感じで視線を浴びながら歩いているとルゥが止まった。
「ここがわたしの家」
「……家、なの?」
ルゥが言った家は劉にはただの大きな木にしか見えなかった。
「むぅ、失礼な。中はちゃんと家だよー」
「ご、ごめん」
「まぁ、いいや。入って入って」
「どっから入るの?」
「そのまま進めば入れるよ」
「わ、分かった」
劉は恐る恐る木に触れた。すると劉の腕が木の中に入った。劉は驚きながらも中に入る。
「すご……」
木の中は確かにちゃんとした家だった。劉が入ったとこが広間なのかテーブルとソファが置いてあるだけだった。
「人間だー」「珍しいー」「どうやってきたんだろー?」「またなにかされるんじゃない?」「えー」「連れてきたんじゃないのー?」「誰がー?」「さあ?」
劉が珍しいのか、家にいる妖精達が劉を見ながら次々と話している。上の方から。
「連れてきたのはわたしだよー」
ルゥが上に飛んでいってなにやら話している。しばらくするとルゥが戻ってくる。
「りゅー、ごめんねー」
「いや、全然気にしてないけど、どうしたの?」
「みんながお母さんに話せって言うんだ」
「お母さん?」
「うん。わたしのお母さん妖精の王様なんだー」
「ええっ!そうなんだ」
ルゥが言ったことに驚きを隠せない劉。
「そんな驚くこと?」
「そりゃね、びっくりしたよ」
「でも、お母さんっていつもどっか行ってるからどこにいるか分かんないんだよね〜」
「それじゃ、僕はどうなるの?」
「ん〜、探しに行くしかないかなぁ」 
ルゥがそう言うと突然声が頭の中に聴こえてきた。
『その必要はありませんよ』
「だ、だれ?」
「お母さんだ!」
劉は今、自分のステータス画面を見ている。その画面はゲームでよく見る画面とそっくりだった。
「げぇむってなに?りゅーの世界の遊び?」
ルゥには自分が違う世界から来たと教えた。
「ルゥの住んでるとこってどんな所なの?」
劉とルゥは森の中を歩いていた。ルゥは飛んでいるが。
「えーと、簡単に言うとたくさんの妖精と精霊がいるの」
「妖精はルゥみたいなのがいっぱい?」
「うん、そうだよ〜」
「精霊はどんな見た目してるの?」
「精霊は下級精霊と中級精霊と上級精霊に別れてるんだ。下級精霊は目には見えないけどそこらじゅうにたくさんいるの。数が一番多いかな。で、中級精霊は声は聴けるんだけど見える人は稀なんだよね。上級精霊は姿が見れるのが一番の特徴かな。そして一番数が少ないし、人里とかには行かないんだ」
「なるほど〜。妖精にはそういうのないの?」
「ないよ〜。自由だし。ただ、王様がいるぐらいかな」
「やっぱり王様とかいるんだ」
「いるよー。エレフェアは妖精と精霊の王様二人いるの。他の三つの国にもいるはずだよー」
「へぇ〜」
そんな話をしていると森の空けた場所に出た。
「着いたよー」
「……なんにも見えないけど」
「今から『入口』出すから待ってて」
ルゥがなにやら呟いている。劉にはそれがなにか分からなかった。
しばらく経つと徐々に目の前に歪みができてくる。その歪みは大きくなって穴になった。
「ここを通ればエレフェアだよ」
「エレフェアって隠れた国なの?」
「人とか魔物に襲われないように隠れてるのは確かだけど、国じゃなくて里なんだよねー。人間達が勝手に国って言ってるだけだし」
「そうなんだ」
「とりあえず行こっ」
「う、うん」
劉は目の前の穴をくぐる。通った先には美しい自然と木で作られた建物があった。
「すご……」
見える先にあるのは全てが木だった。風が吹く度に全ての葉がざわざわと揺れる。その光景は神秘的だった。
「ぼーっとしてないで行くよー」
「あ、うん」
ルゥが立ち止まっている劉に声をかける。我に返った劉はルゥのあとを追いかける。
しばらく歩いていると劉は色んな視線を感じた。周りを見ても誰もいない。
「ねぇ、なんか視線を感じるんだけど……」
「人間がここに来るのは珍しいからねー。ま、危害なんて加えないはずだから安心して」
「それならいいんだけど、なんで姿が見えないの?」
「妖精や精霊って普段は姿見せないんだよねぇ」
「なんで?」
「同族以外と接したくないんだよ。昔色々あったみたいだから」
「はー、なるほどー」
そんな感じで視線を浴びながら歩いているとルゥが止まった。
「ここがわたしの家」
「……家、なの?」
ルゥが言った家は劉にはただの大きな木にしか見えなかった。
「むぅ、失礼な。中はちゃんと家だよー」
「ご、ごめん」
「まぁ、いいや。入って入って」
「どっから入るの?」
「そのまま進めば入れるよ」
「わ、分かった」
劉は恐る恐る木に触れた。すると劉の腕が木の中に入った。劉は驚きながらも中に入る。
「すご……」
木の中は確かにちゃんとした家だった。劉が入ったとこが広間なのかテーブルとソファが置いてあるだけだった。
「人間だー」「珍しいー」「どうやってきたんだろー?」「またなにかされるんじゃない?」「えー」「連れてきたんじゃないのー?」「誰がー?」「さあ?」
劉が珍しいのか、家にいる妖精達が劉を見ながら次々と話している。上の方から。
「連れてきたのはわたしだよー」
ルゥが上に飛んでいってなにやら話している。しばらくするとルゥが戻ってくる。
「りゅー、ごめんねー」
「いや、全然気にしてないけど、どうしたの?」
「みんながお母さんに話せって言うんだ」
「お母さん?」
「うん。わたしのお母さん妖精の王様なんだー」
「ええっ!そうなんだ」
ルゥが言ったことに驚きを隠せない劉。
「そんな驚くこと?」
「そりゃね、びっくりしたよ」
「でも、お母さんっていつもどっか行ってるからどこにいるか分かんないんだよね〜」
「それじゃ、僕はどうなるの?」
「ん〜、探しに行くしかないかなぁ」 
ルゥがそう言うと突然声が頭の中に聴こえてきた。
『その必要はありませんよ』
「だ、だれ?」
「お母さんだ!」
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