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夢と現実と狭間の案内人 [社会不適応者として生きるということ⋯⋯]

巴崎サキ

初めてのアフター5 ①

 オリエンテーションが始まる。

 10分もすれば案の定またあの睡魔が襲ってくる。


 意識は⋯⋯

 ⋯⋯あるのか⋯⋯ないのか



 朦朧とする中、昼休憩を挟む。


 午後からも引き続きオリエンテーション。

 そして、グループディスカッションへと続いた。



 何をしていたのかはもとより、どこにいたのかさえよくわからない状態のまま気づけば夕刻、初日を終えていた。




 スゥゥゥーーーー

 あたしは、本社を出ると思いっきり外の空気を吸う。

 冷気が直接キーーーーンと脳に染み渡るようだ。

 じわじわと、意識がはっきりしてくる。

 ゆっくり⋯⋯ゆっくりと。




 はぁぁぁぁ~~~~。

 ため息として吐き出された息は口から白いモヤとなり消えていった。

(⋯⋯はぁ。今日一日、結局ほとんど覚えてない。⋯⋯やばいよねぇ。いろいろ大事なこと当然話してるよねぇ、きっと。⋯⋯どうしよう)


 社会人初日を、『やらかした』 『失敗した』 ならまだしも、『ほぼ何も覚えていない』という形で終わってしまった。

 周りがあたしのことをどう見ていたのかさえわからない。

 これから一週間続く研修が急に不安になってくる。


(こんなはずじゃ⋯⋯なかったんだけどなぁ)

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