異世界デスゲームはスキルと共に

すぐ

ペア・レイド(5)

その後、ペア3、4もクリアしたという通知が届いた。この場に残っているのは、俺と、星野さんと、干支さんのみ。
「では、最後のペアの御二方、扉の先へ...」
ついに自分たちの番になったか...
「あ、あの、頑張って来てください...」
そう声を掛けてきたのは、干支さんだった。彼女は、1人で戦わなければいけない身でもあるのに、こっちの心配もしてくれるのか。
「うん♪干支ちゃんもこの後、頑張って♪」
テンションを取り戻したらしい星野さんが返事をする。
「うん、干支さんも、頑張って。」
俺もそう伝え、扉の先に進んだ。その先にいたのは、某RPGでよく見かけるような、
「ジェル状のあいつ」そう、スライムであった。なるほど、これは物理効かないとか、そういうやつで、スキルを使うのを強要しているんだろう。そう思った矢先、
「サンダーボルト!」
星野さんの詠唱で、スライムは跡形もなくなってしまった。
「うん♪倒す感じ、気持ちいいかも♪」
新たなスライムたちがぞろぞろとやってくる。さて、俺も...
「風の加護!」
自分の周りに激しめの風が吹き荒れた。
近くに寄ってきたスライムをはねとばす。
そして飛ばされたスライムたちは、息絶えた。

ここまでは、順調だった。

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