魔導学園での下剋上 

味噌ラーメン

新入生編 #71 友と過ごした時間

天理「ここが、貴方の家よ今日からここで暮らして」

雷真「あ、ああ、でかいなここに俺一人で住むのか?」

目の前の家の大きさに圧倒される

天理「ええ、基本は一人ね前もそうだったし」

でも、といい言葉を続ける天理

天理「私の家からお手伝いを行かせるは、細かいことは彼女に言ってねそれじゃあね」

そう言い残し去ろうとする天理に声をかける

雷真「あの、本田さん!色々とありがとう!明日また学園で」

そういいねがら笑みを浮かべる雷真

天理「、、、ええ、それじゃ」

なによ、なんなのよあいつは翼じゃないんだから

なのに、彼といると心がザラザラする

雷真「本田天理か」

詩織「天理さんの名前をしみじみと恋ですか?」

耳元からの声に驚く

雷真「なあ!?あ、あんた誰だ!!!いつからそこに!?」

詩織「驚かせてしまいました申し訳ありません、私は本田家でメイドをしています詩織といいます以後お見知りおきを」

そういい、ニッコリと笑うメイド服の女性

雷真「メイド?そのメイドさんがなんのようだ?あれ?今本田家って言ったか?」

詩織「ええ、天理さんのお家の家事全般をしていますその他諸々と」

雷真「じゃあ、本田さんが言っていたお手伝いってあんたなのか?」

詩織「ご明察です、本日から私がつ、、失礼雷真さんのお世話をさせていただきます」

にこにこ、笑いながら話すメイド姿の女

雷真「なあ、あんたは知っているのか?俺のことを」

(今はなんでもいい、俺は、俺のことを知りたいんだ…!)

詩織「う〜ん、困りましたね〜私と貴方はこれが初対面ですし?」

困ったふりをするメイド

雷真「おい、茶化さないで教えてくれよ!俺は、知りたいんだ!俺の、本当の俺のことを!」

詩織「その目、その表情…私の知る方にとても似ている」

その目は、懐かしむようにも残念がっているようにも見える

雷真「それって…」

詩織「教えましょうか?鳴神翼様のことを?」

雷真「本当か!?」

詩織「ええ、それでは長くなりますので覚悟してくださいね?」





黒岩「おいおい、これはマジですかい?」

学院長「ああ、彼にはこの学園に通ってもらう」

訝しむ黒岩

黒岩「これは、奇妙なことに」

鳴神おまえは一体どれだけ…




雪音「あ〜今日も退屈な一日が過ぎていくんだね〜」

水瀬「そうなの?」

呆れ顔で言う勇気

雪音「でも何だか、その人訳ありっぽいんだよね〜」

天理「あんたたち、そろそろ先生来るわよ」

雪音「天理ちゃんは、何も知らないの?」

天理「さあ、知らない」

そう言いながら窓の外に目を向ける天理

黒岩「あ〜お前ら静かにしろよ」

騒がしかった教室が静かになる

黒岩「あ〜転校生を紹介するだが、お前ら覚悟しておけ」

雪音「それって、どういう?」

黒岩「騒ぐんじゃねえぞ?それに詮索はするな、それが誰のためでもある…入れ


そうして教室のドアがゆっくりと開く

水瀬「そ、そんな」

雪音「あ…」

教室がどよめく

天理「…」

雷真「あの、はじめまして小鳥遊雷真です、よろしく」

雪音「え、どういうこと?」

水瀬「鳴神くんじゃない?」

驚く一同

黒岩「あ〜こいつは転校生だからなお前ら仲良くするように」

雪音「ねえ!鳴神くんだよね!?そうなんでしょ!?」

水瀬「うん!そうだよね!」

クラス全体が盛り上がる

雷真「あの!俺は…違うんだ、俺は鳴神翼じゃない」

何も言わない黒岩

雪音「そ、そんなわけ!」

天理「やめなさい!」

天理「本人が違うって言っているんだからそうなのよ」

雪音「天理ちゃん…」

雷真「俺は、俺なんだ」

黒岩「それじゃ、これでホームルームは終わりだ小鳥遊お前は学院を見ておけよ」

雷真「はい、わかりました」

そうして、学院を探索する雷真

雷真「俺は、一体誰なんだ」

陸「あ〜だり〜」

凛「陸はしばらく大人しくしておきなよこの前先輩たちに目をつけられているんだから」

陸「へ〜へ〜わかってるよって、あいつは…」

凛「陸?どうした…の」

そこには雷真の姿が

雷真「ん、君は…」

陸「おいおいおいおいおい、これは一体どんな神様の悪戯だ?」

好戦的な笑みでこちらを見据える陸

雷真「誰だお前」

陸「よ〜やく見つけたぜ?」

凛「陸…」

陸「勝負しようぜ!!鳴神〜!!!」

雷真「またその名前かよ!!」

陸「力を見せろ!!!」

爆炎が雷真へと迫る

舞姫「下がって!」

その炎を切り裂く

陸「っち!また邪魔かよ!」

凛「陸!!」

雷真「あ、あんたは?」

舞姫「私は結城舞姫、風紀委員です」

そういった目の前の少女はとても美しく感じた

雷真「結城…舞姫」

舞姫「はい、貴方の舞姫です」

そう微笑みながら雷真の手を取る舞姫

陸「女とイチャついてんじゃねえ!」

迫る豪炎

舞姫「全く無粋な方ですね」

その瞬間に、陸の放つ炎が消滅する

輝夜「そこまでだよ二人共」

舞姫「生徒会長」

陸「どいつもこいつも邪魔を」

雷真「なんなんだ一体!」

輝夜「彼を迎えに来たんだよ?それなのにこれは一体どういうことかな?」

凛「す、すみません生徒会長!これには訳が!」

輝夜「まあ、どうでもいいけど…」

陸「俺はまだやれる!」

その瞬間に、背後に現れる気配

陸「!?」

天理「元気なのはいいことだけど」

首筋にそっと当てられる切っ先

天理「次にあの人を傷つけようとしたら許さない」

陸「っち、わかったよ」

輝夜「雷真君、大丈夫?」

雷真「ええ、彼女が守ってくれましたから」

天理「早かったのね舞姫」

舞姫「ええ、彼のことは見守っていたので」

天理「そういえば、何だったかしら?貴方の舞姫だったかしら?」

そう言われ、顔を赤らめる舞姫

舞姫「あ、あれは、えとその」

輝夜「まあまあ、そう虐めないの」

陸「おい鳴神!!あんたとはいずれ戦わせてもらう!その時まで待ってろよ!」

雷真「俺は、お前が思うようなやつじゃない」





輝夜「それにしても、全く彼はトラブルホイホイだね」

天理「彼の護衛をつけるべきかしらね」

舞姫「ですが、あまり私達が接触しすぎるのは良くないでは…」

暁「トラブルホイホイか、翼にはピッタリですね」

雅「ふざけてる場合?一体どうすんのよ」

悩む一同

暁「この際本田さんが、翼に24時間いればいいんじゃない?」

雅「あ〜それいい!お風呂もトイレもずっと一緒なんて」

天理「な、な、な」

輝夜「いい考えじゃない?」

舞姫「それなら、私だって…」

プルプルと方を震わす天理

天理「この〜バカ〜!」





次回予告

雷真「この家に一人で住んでたのか」

詩織「うふふ、メイドの技をご覧になりたいと?」

暁「秘密暗殺部隊か」

天理「どうして、翼ばかり!!」

リーリエ「目覚めの刻は近いは」

次回「騒乱」

















「魔導学園での下剋上 」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「学園」の人気作品

コメント

コメントを書く