魔導学園での下剋上 

味噌ラーメン

新入生編 #68 雷鳴再び


武蔵「うん?どうしたね、掛け給え話をしようじゃないか」

そう言い、徐に腰掛ける目の前の男

雷真「え、は、はい」

なんなんだこの男は?

心音がうるさい、俺の中で何かを訴えている

俺は、この男を知っている?

武蔵「さて、小鳥遊君君は記憶をなくしているそうだね?」

雷真「え、ええ、ここに来る前のことは何も覚えていませんそれがなにか?」

武蔵「いやなに、君の昔のことを私は知っていると言ったらどうする?」

ドクンと心臓が大きく打つ

雷真「な、何なんだよそれ」

武蔵「君は、魔導学園の生徒だった、しかも特に優秀なね」

なんだ?体が熱い、、思考がまとまらない

武蔵「鳴神それが君の本当の名だ雷を纏い戦場を駆け抜けていたあの日々を」

雷真「あんたは、何をいっていいるんだ!!」

武蔵「だが、君がすべてを忘れて只人に戻るのならそれでもいいだろう」

窓際へゆっくりと移動する武蔵だがと続ける

武蔵「君が戦いを捨てこの日常を守るのであれば、本当の君が許さないだろう」

雷真「そんなこと知るか!俺は!今のこの生活が気に入っているんだ!戦いとかそんな力は俺にはない!」

武蔵「君が望まなくとも、世界は君を求めるその時に自己矛盾に殺されることになる」

雷真「な!?」

武蔵「少し離しすぎたようだな、私はこれで失礼するではな、小鳥遊雷真」

そう言い残し、部屋を後にする武蔵

雷真「お、俺は、、」




場面は魔導学園へ戻る

陸「くそったれ!!」

学園の修練場で模擬人形を破壊する陸

凛「ねえ、そんなにイライラしないで仕方ないよ先輩たちは強いんだから」

陸「ああ!?俺があんな奴らに負けるっていうのかよ!!」

凛「そ、そうじゃないけど」

「お〜荒れてんな?」

陸「お前は、、、」

凛「え、誰?」

陸「てめえがなんのようだ、七夜」

七夜「おいおい、ここは皆の場所だろ?陸〜!」

お互いに敵意を隠そうともしない

凛「り、陸この人だれなの?」

陸「こいつは、新堂七夜シンドウナナヤクソ野郎だ」

七夜「おいおい、酷い紹介だなあ?昔俺に負けたことまだ根に持ってんの?」

陸「黙れ、今ここで決着つけてもいいんだぞ」

七夜「まあ待てよ、お前風紀委員に喧嘩を売ったらしいな?どうだったんだよ?」

ニヤニヤと嫌な笑みを浮かべる七夜

陸「殺すぞ」

その瞬間、陸の周辺に業火が翻る

凛「だめだよ陸!!」

七夜「あ?そんなの俺に効くわけねえだろ?」

黒い影のようなものに炎が飲み込まれる

陸「っち!クソが」




明日奈「ねえ、聞いてるの?」

雷真「え、ごめんなんだっけ?」

明日奈「だから〜呼び出し何だったの!」

雷真「え、とそれは」

その瞬間、猛烈な寒気に襲われる雷真

雷真「明日奈!!!」

二人がいた場所に槍が突き刺さる

明日奈「な、なによこれ」

「お〜避けたのか?感は鈍ってないんだな?」

雷真「誰だお前!!」

「名乗るようなもんじゃねえ、俺はお前を殺すように依頼されただけだからな」

明日奈「どうして!!雷真は何も悪いことしてない!!」

「関係ないね?俺は依頼をこなすだけだ!死ね鳴神〜!!」

雷真「またその名前かよ!!」

槍の攻撃を交わす雷真だが少しずつ手傷を負っていく

「これがあの鳴神翼かよ?待っててやるから力を見せろよ?」

雷真「俺にはそんな力はない!!」

「あっそ、ならそこの嬢ちゃんからやっちまうか?」

明日奈「戦って雷真!!!」

雷真「やめろ!!!」

「おせえええ!!!」

明日奈「雷真は雷真でしょ!!」

やられる!?明日奈が俺のせいで!?

「死ねえええええええええ!!」

雷真「あああああああああ!!」

その槍が明日奈に届くことはなかった

明日奈「ら、雷真?」

雷真「がは!!ハアハア、お前、、、」

間に入った雷真の体を貫く槍

「こいつ、あの距離を一瞬で、、、、やはりお前は危険な存在だな鳴神!!」

その瞬間、雷真の前の地面が切り裂かれる

「おいおい、聞いてねえぞこんな大物がかかるなんてな?」

槍使いが冷や汗を流す

「あんたがどこの誰かは知らないけど、私の大切なものに手を出すなら容赦しない」

天理「今度こそ守ってみせる!!どこにも行かせない!!」

「本田家の蜻蛉切、お前まさか」

天理「本田家次期当主、本田天理推して参る!!」

「へっ!丁度いい!!お前の槍超えてやるよ!!」

天理と暗殺者の攻防が始まる

明日奈「雷真!!雷真!しっかりして!!」

俺は、、死ぬのか?

その時、影がまたやってくる

”なあ、ここで終わっていいのか?”

ふざけんな、俺はまだ死ねない

”なら俺を受け入れろよお前には力があるんだから俺にその体を渡せ”

逆だバカ

”なんだと?”

雷真から雷が迸る

明日奈「雷真?」

「なんだあれは!?」

天理「まさか!!」

雷真「俺が誰かもわからない!けど、お前も俺なら力を貸せ!!消えてもいい!!だから守るための力を!この状況を打開する力を!!俺に貸せ!!!!」




次回予告

「お前が再び戦場に立つならそれは、お前が消えあいつが戻ることになる」

天理「あの人は、翼じゃないから」

雷真「俺は、あの時」

陸「鳴神翼が生きている?」

明日奈「ねえ、きっと巡り会えたことが運命なら私達の出会いも運命だったんだよね?雷真、、、、」

次回 落花流水




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