魔導学園での下剋上 

味噌ラーメン

新入生編 #67 奪還作戦開始


雅「はあ〜?鳴神のお父さん!?」

驚く一同

龍我「いやあ〜私がパパです」

満面の笑みで応える龍我

輝夜「龍我さん、おひさしぶりですね」

龍我「輝夜ちゃ〜ん!君の本当に綺麗になっちゃって〜おじさん嬉しい!」

天理「それで、叔父様ここへはどうして?」

天理が疑問を告げる

龍我「ふむ、ここへはね俺の愛する息子に関しての事で話があってね?」

片目を閉じ、悪戯っぽく笑う龍我

輝夜「つー君の居場所を知っているんですか!?」」

黒神「落ち着け輝夜、それで龍我さんあいつは今どこに?」

興奮気味の輝夜を宥める黒神

龍我「ああ、けどその疑問に応える前に君たちは翼のことを好きかい?」





どこからか、声がする

でも、俺を呼ぶ君の顔は見えない

なぜだろう、皆は俺にとって大切な人だったはずなのに

”どうして忘れてしまったんだ?”

その時、黒い人影に腕を掴まれる

お前は!?

”俺を拒むな”

誰なんだ!!

「あ、起きた?」

目の前には美少女の顔があった

「ああ、おはよう明日菜」

明日菜「全く〜相変わらず寝坊助ね」

布団を剥ぎ取られ起こされる少年

明日菜「朝ごはんできているよ、早く降りてきてね」

溝口明日菜ミゾグチアスナ容姿端麗、成績優秀学園の有名人で俺はこいつの家に居候させてもらっている

「わかってるよ、すぐに行く」

先程の夢を思い出す

「あの夢、またか」

鏡に映る自分に問いかける

「なあ、お前は誰なんだ?俺は、、、本当は誰なんだ?」

制服に着替え部屋を出る

明日菜「ん〜今日もいい天気!気持ちいい〜」

「あ〜だりい、もう帰りたいんだが」

明日菜「もう!いっつもそんなことばっかり言って〜!」

「仕方ないだろ?学校に友達もいないんだし、そもそも俺はだな」

「あ!二人共おはよう!」

明日菜「あ!七海〜!おっはよ!」

海道七海カイドウナナミ明日菜の友達で、いい意味で委員長タイプの少女だ

「よ〜海道、お前ももう帰りたいよな?」

七海「あはは、相変わらずの無気力だね?小鳥遊君タカナシ

明日菜「全くよ、本当にどういうつもりなのかしら?このバカ雷真ライシン!」

雷真「うるせえ、誰が馬鹿だ」

そう、俺は小鳥遊雷真

雷真「そのはずだよな」

俺は、無気力な生活を送っていた

俺には、過去の記憶がない

ある日、明日菜の家の前に倒れていた所を救われ現在に至る

今の生活に不満があるわけじゃない、けど俺はなにか大切な何かを忘れてしまっているんではないのかと、そう思わずにはいられなかった

明日菜「雷真〜!帰ろう?」

雷真「ああ、そうだな」

その時、構内放送が流れる

「2年A組、小鳥遊君、至急職員室まで来てください、繰り返します」

雷真「おいおい、俺何もしてないぞ」

明日菜「全く、さっさと行ってきなよ待ってるから」

職員室に到着する雷真

雷真「なんのようですか〜?」

教師「ああ、小鳥遊!急いで応接室に行け!待たせるな!」

雷真「ちょ!なんなんだよ!」

そう言われ、応接室に押し込まれる雷真

武蔵「久しいな、鳴神君」

雷真「あんたは!」

武蔵「いや、今は小鳥遊雷真だったかな?」

そこには、ダークソサエティ党首宮本武蔵がいた




天理「翼、、、、今何をしているのかな」

夜空を見上げて呟く

天理「でも、一歩前進したはず」

翼が今何をしているのかはわからないけど

でも、本当に

天理「翼を取り戻せる?」

詩織「体が冷えますよ天理さん」

そこえ詩織がやってくる

天理「詩織、今日ね翼に繋がる手がかりが見つかったんだ」

詩織「そうですか、翼さんに会えるんですね」

天理「たぶんね、でもさ今の生活が翼にとって幸せなら、もし連れ帰ることが翼にとって良くないことなら、私は、、」

その時、詩織が天理を抱きしめる

詩織「いいですか?翼さんを愛しているなら、幸せを願うのは当たり前ですでも恋する乙女ならワガママになってもいいんですよ?」

天理「あ、、、、私、、、、翼に会いたい!!一緒にいたい!!ずっと隣で歩いていきたいの!!」

詩織の胸で泣く天理

詩織「天理さん、本当に大切なものは離してはいけませんよ?」





龍我「夜桜と酒は最高だね〜」

昼間を思い出す龍我

龍我「我が息子ながら、いい女に好かれるもんだね〜いや女だけじゃないか」

龍我「さ〜て、うちの息子を返してもらおうか?」




次回予告

雷真「あんたは、何を言っているんだ!!」

武蔵「君が望まなくとも、世界は君を求めその時に自己矛盾に殺されることになる」

明日菜「雷真は雷真でしょ!!!」

天理「今度こそ守ってみせる!!どこにも行かせない!!」

雷真「俺が誰かもわからない!けど、お前も俺なら力を貸せ!!消えてもいい!!だから守るための力を!この状況を打開する力を!!俺に貸せ!!!!!」

次回 雷鳴再び







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