魔導学園での下剋上 

味噌ラーメン

神代の魔術師編 #64 武御雷


ゼノン「聖光ホーリーレイ!!!」

翼「霹靂神ハタタカミ!!!」

聖なる光と、激雷が激しくぶつかり合うその様は天変地異のようだ

天理「悔しい、、何も出来ないの、、、?」

舞姫「私も同じよ、でも次元が違いすぎる」

二人の戦いを見守る二人

輝夜「天理ちゃん!!舞姫ちゃん!!」

黒神「お前ら無事か!」

天理たちの元へ輝夜たちが到着する

黒神「これは、、なんてやつだ」

ゼノン「ハハハハハハ!!お仲間がやってきたぞ!!俺は全員相手でも構わないがな?」

翼「輝夜さん!!みんなを連れてここを脱出してくれ!!長くは持たない!」

天理「ダメよ!!翼も一緒に!!!」

翼「良いから行け!!!!」

輝夜「わかったは、、、でも必ず戻って!!」

舞姫「そうです!!!必ず皆で学園は帰りましょう!!」

黒神「鳴神!!風紀委員である以上私に嘘はつくなよ!!」

翼「ああ、必ず戻るだから待っていてくれ」

振り返り笑顔で言う

天理「約束よ、、、、破ったら絶対に許さない」

輝夜「皆、行くよ!」

ゼノン「お前も嘘つきだな?鳴神?」

脇腹を抑える翼、呼吸は荒く出血により意識は朦朧とする

翼「うるせえ、俺は約束を守るんだよ、、、お前を倒して!!!」

再び激突する二人




天理「大丈夫よね、、、」

輝夜「信じましょう、私達にはそれしか出来ないもの」

天理の頭をなでながら輝夜は優しく微笑む

舞姫「私達は脱出して待ちましょう」

天理「信じて待つ、そうね」

顔を上げる天理

天理「私達は信じて待ちましょう」

その時、輝夜の電話がなる

黒神「輝夜?」

輝夜「み、宮本党首、、」




ゼノン「もう終わりにしよう、俺はリーリエを奪った世界を赦しはしない」

翼「お前は、、、そうして、、そこまでする」

ゼノン「分かってるさ、戻るものなど何もないのはそれでも、、、、」

激しく吹き飛ばされる翼

ゼノン「もう、終わりにしようお前ももう長くは持たない」

翼「そうかもな、、、」

ゼノン「これが神を殺した俺の奥義だ!!」

翼「絶対、、、絶命ってのはまさにこの事か、、、」






「それでは、ダモクレスは」

武蔵「ああ、間違いなく神代の魔法技術の結晶だ」

「まさか、、本当に現存したなんて」

武蔵「ああ、あれこそ現代に残る完全物質、オーパーツだ」

あれを破壊させるわけにはいかない

武蔵「今すぐ連絡をとってくれ、麻上家の令嬢が現場にいたはずだ」

「なんとお伝えするんですか?」

武蔵「ダモクレスの崩壊を食い止めてほしい」




輝夜「そんな!!あの中にはまだ我が校の生徒もいるんですよ!!空間ごと凍結なんてしたら!!」

武蔵「これは政府としての決定だ、君たち魔導学園も国の方針に従う義務がある」

輝夜「そんな!!見殺しにするんですか!?」

武蔵「正義をなすのに犠牲は必要だ、それがたかが生徒一人の命なら安いものだ」

輝夜「安くなんてない、、、、」

武蔵「なに?」

輝夜「彼の命は安くなんてない!!!国のため、世界のためにかける命に安いものなんてない!!!あなた方が欲しいダモクレスなんて私にとっては、人の命のほうが何倍も大きいものなのよ!!」

武蔵「なるほど、それが君の答えか?」

輝夜「ええ、魔導学園のこれが総意です」

武蔵「よろしい、ならばダモクレスは今すぐに消滅させる!!
   あれは危険だ、、この世界に残し利用されるならば消すまでだ」

輝夜「待って!!」

そこで電話は切れる

輝夜「そんな、、」




リーリエ「翼、おきて」

翼「この声は、、、」

そこには消えたはずのリーリエがいた

翼「そうして、、あんたが」

リーリエ「お願い、、約束を、、、ゼノンをとめて、、、貴方ならきっと、、」

翼「ああ、約束を果たす」

意識が現実に戻る

ゼノン「最後にいい夢を見られたか?これでサヨナラだ鳴神」

極光がゼノンの右手に収束し槍の形を成す

ゼノン「さらばだ、この忌まわしき世界と共に消えろ鳴神」

翼はゆっくりと右手を前に突き出す

ゼノン「消えろ神殺しの光ロンギヌス!!!」

極光が収束した光の槍が解き放たれる

翼「某は、あらゆる概を拒絶する守護者なり」

ゆっくりと言霊を紡ぐ

ゼノン「お前、それは!?」

翼/リーリエ「祈りの絶対防壁アイギスリーリエ!!!」

翼の目の前にリーリエの幻影が現れ最強の護りを展開する

ゼノン「なんで、、、そうしてだリーリエ!!!!何故そいつに力を!!」

リーリエ「ゼノン!!私は貴方を世界の破壊者にはしたくない!!」

ゼノン「もう止まれない!!俺は!!!」

リーリエ「心が傷つき、苦しい時もある!でも!それでもきっと前を向ける!人にはそんな強さがきっとある!」

翼「そうだ、、、俺達は、、、転んで起きてを繰り返し前に進む、、、だから」

ゼノン「だが!!この世界は奪うばかりだ!!」

翼「それでも!!!!俺たちは未来に進む!!だからこの世界を守るんだ!!」

リーリエ「ゼノン、貴方を開放する!!!」

翼「もう一度この世界を信じてみろ!!!ゼノン!!!!」

世界が光に包まれる

倒れ込むゼノンと剣を支えに立っている翼

ゼノン「お前の勝ちだ、ダモクレスを破壊しろ」

翼「お前はどうするんだ、、、?」

ゼノン「俺はダモクレスと運命をともにする、日本政府はこのダモクレスを破壊するために準備を進めているだろう」

翼「なん、、、だと、、」




黒神「どうする輝夜!このままでは!!」

輝夜「ダメ!今の魔力じゃ足りない!!」

天理「ならどうやって!!」

日本政府はダモクレスの破壊のために超魔法兵器の使用を決定した

輝夜「マズイ、、このままじゃ」




「本当によろしいんですか?」

武蔵「ああ、他国に取られるよりはマシだ中継はつないでおけ我が国の力を見せつける機会でも有る」

「はい、それでは超魔法兵器伊邪那岐イザナギ発動します」

武蔵の手に握られたスイッチが押される




翼「それは止められないのか!!」

ゼノン「無理だ、俺ももう魔力がない」

翼「なら俺が止める」

ゼノン「無茶だ!一人の魔法師で止められるほど安くはない」

翼「それでも、俺はお前を救うと約束したんだ」

ダモクレスの外に出る翼

上空にはダモクレスの周辺に中継のヘリが飛んでいるが魔導兵器の巻き込まれに注意し離れている

翼「こんなのガラじゃないし、俺のキャラじゃないけどな」

村正を握りしめる

翼「すまないな、相棒最後まで付き合ってくれ」



この世界のために消えてくれ

武蔵「伊邪那岐発射!!!」

黒い閃光が放たれる




ダモクレスに向け伊邪那岐が放たれる

中継には、一人の少年が映る

天理「翼!!!!!」

輝夜「いやああああ!!!」

武蔵「!!!あの少年は!!」

翼「怖いか村正?俺は何も怖くないよ、、、」

最後のときが迫る

翼「これが最後になるかもしれない、それでも構わないさ、、、きっと俺はこの瞬間のために、、世界を救う!!」

リーリエ「いいえ、世界を救うのは私達の使命よ」

翼「え!?」

リーリエ「貴方に私の力を、、、その死後を世界捧げるのならば、、契約を」

翼「それで、、皆を、、、救えるなら!!!」

翼に光が降り注ぐ

リーリエ「よろしい、皆を救いなさい、、、新たなる人類の守護者よ!」

翼「世界よ!!!俺に力を貸せ!!!人類の守護者である鳴神翼が願う!!」

その力を解き放つ

翼「究極雷撃!!!武御雷タケミカズチ!!!」

雷神の名を冠する黒雷が伊邪那岐と衝突する

リーリエ「ごめんなさい、貴方の運命を歪めてしまった許されることではないけど」

翼「いいんだ、これで俺は皆を守れたんだから、、、、ああ、これでいいい、いいんだ」




「ほ、報告!!!ダモクレスは健在です!!」

武蔵「ああ、、、、」




これで、一旦はこの神代の魔法使い事件は幕を閉じた

死傷者数十名、魔導学園の生徒は全員無事であり首謀者で有るゼノンは日本政府により捕縛された、日本に大きなキズを残した結果に政府は大きな代償を払うことになった

行方不明者1名(鳴神翼)



次回予告

新章開幕 新入生編

天理「今日から2年生よ翼」

輝夜「あれ?私達留年組だよ?」

勇気「あいつは、俺にとって英雄だ」

輝夜「新入生の皆さん!!はじめまして!!」

武蔵「お前の息子はもう死んだ」

次回「新鋭気鋭」

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