魔導学園での下剋上 

味噌ラーメン

神代の魔術師編 #63 失われた思い、大切な記憶


ゼノン「ハハハハハハハハハ!!最早世界の破壊以外に俺の望みはない!!」

ゼノンから放たれる強烈なプレッシャーに押しつぶされそうになる

翼「どうして、、、お前はどうして!!」

ゼノン「この世界は間違っている、弱ければ奪われ、大切なものは失われる、、、だが弱ければ抗うことさえも許されない!!何故だ!!どうして奪われる!!!」

ゼノンの激情が吐き出される

ゼノン「大切なものを守るために俺は力を手に入れたんだ!!その力で世界を破壊する!!お前にだってあるだろう!!鳴神翼!!!!」

奴の言うことは正しく聞こえた、それは俺も同じだから、、、、

でもそれは、きっと、、、、

翼「俺は、、けどそれでこの世界を破壊するなんて!!」

天理「そうよ!!」

天理がゼノンへ肉薄する

天理「あんたにだって心が有ったんでしょ!愛する誰かが!!」




黒神「ぶっ壊れろ!!!人形があああああ!!!」

ゴーレムを破壊する黒神

輝夜「空間魔法深淵空間アビス

輝夜の魔法により最後のゴーレムが空間ごと消滅する

黒神「ふう〜ようやく終わったか」

輝夜「だね〜魔力が大分無くなっちゃった」

二人は背中合わせに腰を落とす

黒神「アイツらは大丈夫かな?」

輝夜「三人とも大丈夫よきっと」





天理「舞姫!!左から!!」

舞姫「了解!!」

ゼノン「かかってこい!!!現代の魔法師!!」

天理と舞姫の左右からの同時攻撃もいとも容易く防ぐゼノン

ゼノン「この程度か、光拘束魔法光の拘束ライトバイン

翼「天理!!舞姫!!」

ゼノン「鳴神、これがお前の弱さが招いた結果だ!弱いから奪われるお前にも分からせてやる」

ゼノンの指先に魔力が集まる

翼「やめろ!!!!!」

時間がゆっくりと流れている気がした、、、、

ゼノン「そこで見てろお前の仲間が殺されるのを!!!」

瞬間、一面が光りに包まれた

ゼノン「こ、これは、、、なんだ?」

そこは、先程の空間とは」別の空間だった

リーリエ「どうやら、間に合ったようですね」

翼「あ、あんたは、、」

そこのは、世界の守護者と名乗る少女がいた

天理「一体何が、、」

舞姫「彼女は、、、」

ゼノン「リ、リーリエ、、、?」

リーリエ「ゼノン、、、」

翼「ど、どうしてあんたがここに、、、」

リーリエは少し寂しそうに微笑み、ゼノンに向き合う

ゼノン「どうして!!!君はあの時!!」

最後のときがフラッシュバックする

リーリエ「死んだはず?」

ゼノン「!?、、、、ああ、そうだ、お前がリーリエのはずは!!!」

リーリエ「いいえ、私は確かにリーリエよ、そして守護者でもあるの」

ゼノン「そんな、、、君を殺した世界にどうして協力するんだ!!!僕たちは世界に殺されて!世界に否定されたのに!!!」

リーリエ「いいんだよ、ゼノン、、、、もう良いの」

それは、諭すように、、そして許すように告げた

リーリエ「だって、この世界があったから私は貴方と巡り会えたんだもの、それはきっととても素晴らしいことだもの」

ゼノン「そんなの、納得できない!!!だから俺は世界を!!」

リーリエ「いいえ、許せないことなんてないのよゼノン」

そっとゼノンを抱きしめるリーリエ

ゼノン「そんな事、、僕だって分かってたさ、、、、これはワガママで君はそんな事望んでいないことも、、だけど」

リーリエ「私が貴方を赦します、、、愛しているはゼノン」

ゼノン「ああ、僕も君を愛している、、、リーリエ」

リーリエ「同じ時、同じ空の下で私とゼノンは同じものを見ていた、、、、、、それはきっと」

リーリエが光りに包まれていく

ゼノン「リーリエ!!??」

翼「体が光りに包まれて!!」

リーリエ「もう、時間みたいね、、、、」

ゼノン「そんな、、、折角もう一度出会えたのに!!」

リーリエ「ねえ、ゼノン、、、私もう一度生まれ変わることが出来たならあの時の空を羽ばたく鳥になりたいな」

ゼノンは涙を流すリーリエの涙を拭う

ゼノン「ああ、きっとなれるさその時はきっと」

リーリエ「そうだといいな、そのときは貴方も一緒に」

リーリエが消滅するのと同時にもとの空間に戻る

天理「どうなったの?」

舞姫「わ、わかりません、、」

一同は状況を飲み込めず、困惑する

翼「ゼノン、、、お前」

ゼノン「世界の理に反した守護者は消えるか、、」

天理「じゃあ、私達を助けるために!!」

舞姫「そ、そんな」

ゼノン「俺は進むよリーリエ」

ゼノンは上を向き、静かに涙を流す

ゼノン「君との約束を果たすそれが俺の、、、、」

翼「もうやめろ、お前も気づいているはずだ!!」

ゼノン「いいや、もう選んだ道だ今更止まることは出来ない!!」

翼「なら、、、」

ゼノンの光剣を受け止める

翼「手を伸ばせ!!俺がお前を救ってやる!!」

ゼノン「お前に俺が止められるか!!!」

翼「止める!!お前にリーリエへの思いが伝わったように!!!俺たちの意思を伝えるために!!!!」

ゼノン「なら、、、俺を倒して見せろ!!!この世界にまだ、価値が有ることを証明してみせろ!!鳴神!!!!」

翼「ああ、だから歯を食いしばれ!!!ゼノン!!!」




次回予告

天理「私達は、信じて待ちましょう」

ゼノン「これが神を殺した俺の奥義だ!!」

武蔵「ダモクレスの崩壊を食い止めてほしい」

輝夜「ダメ!今の魔力じゃ足りない!!」

翼「これが最後になるかもしれない、それでも構わないさ、、、きっと俺はこの瞬間のために、、世界を救う!!」

次回「武御雷」



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