魔導学園での下剋上 

味噌ラーメン

神代の魔法使い編 #64 爆発する心

ゼノンと対峙する3人

ゼノン「通行止めだと?俺を止められるとでも!!」

ゼノンが魔法を高速で放つ

亜門「おっと!させねえ!!」

亜門が魔力障壁を展開し防ぐ

ゼノン「ほう?よく防ぐが、これなら!!」

更に魔法を展開し、光の槍が降り注ぐ

亜門「負けるかあああ!!」

朱雀「相手は一人じゃないぞ!!」

朱雀は、炎魔法を展開し発射する

ゼノン「数を撃てば当たるとでも!!!!」

その全てに魔法を当て相殺する

真壁「がら空きだ!」

ゼノンの背後から襲い掛かるが

ゼノン「見えてるんだよ!三流魔法師!」

真壁を蹴り飛ばすゼノン

朱雀「未だ!不死鳥の息吹フシチョウノイブキ!」

豪炎がゼノンを燃やし尽くす

亜門「やったか?」

その時、炎のなかで動く影を見つける朱雀

朱雀「いや」

真壁「化け物が」

炎からゼノンが出てくる

朱雀(鳴神君、しっかり逃げてくれ)




未だに走り続ける翼たち

翼「神原先輩!!」

神原「!?ごめんね!わたし!」

翼「戻りましょう、朱雀たちと一緒に戦いましょう」

神原「ダメよ、貴方は逃げるの」

翼の提案を聞かない神原

翼「なんで!皆で戦えば!!」

神原「そうね、貴方は学園に向かいなさい私は戻るわ一人で行けるわね?」

翼「だめだ!俺も一緒に!」

翼の頬を叩く神原

翼「え?」

神原は泣いていた

神原「貴方は学園へ行きなさい!あいつらは今必死に戦っている」

翼「神原先輩、、」

神原「いい!死んだら私あんたを許さないから!だから逃げ切りなさい!!」

翼を抱きしめる神原

神原「お願い、、あいつらの、、私達の想いを無駄にしないで」

翼(この人は、きっと朱雀たちと死ぬ気だ、、、、それでも俺の事を)

そっと離れる神原

神原「私達は、君を守るだから行って」

翼「わかり、、ました」

神原「ありがとう、私も行くわね」

神原は、来た道を戻る

翼「俺は、、、」



ファラ「さあ、この魔力をどう防ぐ!」

黒神「クソ!あれだけの魔力直撃したら学園だけじゃすまないぞ!」

信二「黒神、皆を連れて逃げろ俺が何とかする」

黒神「お前の魔法でもこれだけの規模じゃ」

信二が前に出る

信二「この命が尽きても、学園と生徒を守るのがガーディアンだ!」

ファラ「貴方も誇りを選ぶの?それもいいわ消えなさい!!」

黒神「下がれ!!巻き込まれるぞ!!」

信二「我が意思が砕かれることはない!!最大魔法!!鋼鉄の城壁アイアンキャメロット!!」

鋼鉄の城砦が顕現し超魔力球と衝突する

黒神「一条!!!!!」

信二「俺は、、、俺は!!!」

ファラ「消え失せなさい!!!」

鋼鉄の城壁が飲み込まれていく

信二「はあああああ!!」

ファラ「消えろ!!!!」

輝夜「空間魔法disappear.」

その時、その空間が消滅する

天理「なに!?」

舞姫「空間が消滅した!?」

ファラ「これは、、、」

信二「助けられたな」

黒神「輝夜か」

そこに舞い降りる最強の魔法使い

輝夜「もう、誰も死なせないよ」

ファラ「あなたか、空絶の魔女、麻上輝夜!!」

輝夜「決着をつけよう、ザイン」

そこからは一方的な戦いだった

ファラ「貴女に勝てないことは百も承知ですが、私にも引けない理由があるわ!!」

輝夜「なら、ここで消えて」

ファラの放つ魔法の事如くを消し去り、圧倒的な攻撃力で蹂躙する

輝夜「最後に聞きたい、貴方達はいったい何のために」

ファラ「愚問だな、我らは主に作られし魔道人形主の願いの為に戦うのみだ」

輝夜「そんな、、それじゃ貴方達は、、救いがない」

その言葉にハッとし、笑うファラ

ファラ「私達の想いは、、、皆の最後もきっと」

天理「それでも、あたしたちは今を生きている貴方達の主の為に殺されることはできないは」

ファラ「そうかもしれんな、急げ主は鳴神翼を狙っている早くしなければ」

天理「あんた!どうして」

ファラ「さあね、でもなぜかとても気分がいい、、これで私も皆の所に」

その目には涙は流せないけど、脳裏に浮かぶのは仲間と過ごした風景だった

輝夜「天理ちゃん」

天理「行きましょう、これが最後の闘いになる」




ゼノン「これで終わりか?息巻いていた割には大したことなかったな」

起き上がる朱雀

朱雀「まだ、、、まだだ!」

亜門「ああ、俺達はまだ!!」

真壁「負けていない!!」

その時、歌が聞こえた

ゼノン「なんだ?」

朱雀「こ、この歌どうして?」

朱雀たちの傷が回復していく

神原「朱雀!みんな!!」

亜門・真壁「神原!!」

神原が朱雀たちのもとにやってくる

朱雀「操どうして?」

神原「鳴神君は、学園に向かったよ」

朱雀は涙を一筋流す

朱雀「そうか、、、すまない」

神原「泣かないで朱雀?私も一緒に戦う、最後は貴方と一緒に」

朱雀の頬に手を添える神原、その手を握る朱雀

朱雀「ああ、一緒に戦おう、行けるな?亜門、稔!!」

亜門「おう!」

真壁「任せろ!」

神原「私の歌で援護する!」

朱雀「行くぞ!!」

ゼノンい向かい攻撃を仕掛ける

ゼノン「一匹ザコが増えたところで!!」

亜門「それはどうかな!!」

障壁を杭状にしゼノンに打ち込む

ゼノン「魔法の速度が上がっている!?だが!!」

歌う神原に対し光の矢を放つ

真壁「させるか!!」

ゼノン「魔法を反射した!?」

反射した魔法がゼノンへ襲い掛かる

朱雀「この瞬間を待っていたぞ!!業火灰塵ゴウカカイジン!!」

朱雀の魔法が炸裂する

ゼノン「こ、こんな!!」

亜門「これで終わりだ!!破壊の衝撃クラッシュ・インパクト!!!!」

朱雀の魔法事、障壁で押しつぶす

朱雀「これが俺たちの!」

亜門「全力だ!!」

真壁「流石に効いただろう」

神原「これで生きていたら、もう無理ね」

爆炎が晴れゼノンが倒れているのが見える

朱雀「かったか、、、」

亜門「ああ!!」

神原「やった!」

真壁「暫くは休みたいな」




翼「俺は、、、いったいこれまで正しく生きてこれたんだろうか」

1人佇み自問する翼

翼「俺の理想は、、これまで信じた道は」

その時、背後からの気配に振り替える

リーリエ「泣いているのですか?」

翼「あんたか、、泣いてなんか無いさ」

リーリエ「ですが、貴方はとても悲しそうです」

翼「なあ、俺は正しかったのかな?これまで俺は俺の信じる道を歩いてきた、それが正しかったのかも理解せずそれでも進み続けた」

その独白を黙って聞くリーリエ

翼「その理想が正しいと信じて!世界を救いたいなんて大それた事を想ったわけじゃない!自分の手の届く人達は守りたいと!救いたいって思って戦ってきた!!」

これまで、誰にも言わなかった弱音を吐く

翼「それなのに!!自分の力に翻弄されて!!大切な人たちを傷つけて!その結果がこれだ!!戦う事も出来なくて!!俺に救われたって!!っつ、、そんな、、人たちを、、犠牲にして、、、」

涙を流し崩れる翼

リーリエ「なら、貴方はどうしたいの?」

翼を抱きしめるリーリエ

翼「俺は、、、逃げたくない、、、それでも進み続けたい!!」

リーリエ「なら、立ち上がろう?君にはまだできることがあるでしょ?」

翼「ああ、これまで流した血も汗も全て俺の生きた証だ、そして今も俺の為に戦ってくれている人たちの為にも、逃げたくない」

ゆっくりとリーリエに手を引かれ立ち上がる翼

リーリエ「覚悟はもう決まったんだね?」

翼「これまで選んだ道が正しかったのかなんてわからない、それでも俺は俺の信念を貫く!」

リーリエは笑顔で翼の答えを聞く

翼「もう、殺意に振り回されない俺の意思で戦かう」

リーリエ「あくまで、皆の為に戦うのね?君自身の為には戦わないの?」

翼「ああ、きっとどこか歪んでいて間違っているんだろうな、でも誰かの為になりたいって想いはきっと、間違っていないって信じているから」

リーリエは満足したように、少し寂しそうに笑った

リーリエ「ならいきなさい、貴方をきっと待っている人たちがいる」

リーリエは、そう言い残し消えていった

翼「皆の為に俺は!!」




次回予告

翼「ごめん、ただいま」

暁「君を失いたくない」

天理「私は、いつまでも翼の傍にいる世界中が敵になってもきっと」

輝夜「皆を守るのが私の使命だから」

ゼノン「さぁ、世界を終わらせよう」

次回「消えない想い」

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