魔導学園での下剋上 

味噌ラーメン

神代の魔法使い編 #58 銀閃と韋駄天

ゼノン達の襲撃から数日、学園は緊急事態を宣言し生徒達の外出制限が行われた

輝夜「こんなこ事になっちゃうとはね」

黒神「仕方ないだろう、私達三人でも倒せなかった連中だ他の生徒じゃ相手にもならないだろう」

信二「ああ、ガーディアンで学園周辺を風紀委員で校内の警戒を行っているが果たして」

生徒会、風紀委員、ガーディアンの代表である三人は今後について会議を行っていた

黒神「奴らの目的は世界の破壊という空想じみたものだが、仮に本当に神代の魔法使いであるならば、それも荒唐無稽とは言えん」

信二「だが、我らにはこの学園を生徒を守る使命がある」

輝夜「うん、そうだね皆を守らないと」

信二の意見に賛同する

黒神「しかし、輝夜腕は平気なのか?」

信二「確かに、お前が怪我を負うのは初めて見たぞ」

輝夜「ああ、大丈夫だよ!そのうち治るって」

包帯を巻き、ギプス姿の輝夜

輝夜「それに、こんな傷で休んでなんていられないよ」




エルザ「完全に学園側にはこちらの動きを知られていません」

ゼノン「ああ」

イビ「どうするの~?もっと魔力必要でしょ?」

ファラ「ええ、魔力集めは必要ねでも最近はガーディアンとかいう連中がうろついている」

リーシャ「あの程度の連中的にもならない」

沈黙していたゼノンが立ち上がる

ゼノン「計画は滞りなく進める邪魔者は排除しろ」

リーシャ「主様、私に学園内の生徒の魔力回収をお任せを」

イビ「ええ~!ズルい!あたしも行きたい~!」

ゼノン「わかった、リーシャお前に任せる」

イビ「ええ~!!」

イビから抗議の視線を送られる

エルザ「イビ、主に失礼だ」

ゼノン「構わん、イビお前にはそのうち命令をだすそれまではいままで通り頼む」

イビ「は~い」




エルザ「しかし町の中ではそれなりに魔力があるものなど」

エルザは、魔力の回収に街にいた

天理「ねえ、あんた最近どうしたのよ」

舞姫「何もありません」

天理「嘘ね、最近全く覇気がないしそれに宮本に負けてから思い詰めているみたいだし」

舞姫「そんなこと!」

その時、背後から近づく気配に気が付く二人

天理「誰!!」

エルザ「まさか、ばれるとはお前たちの魔力を頂こうか」

舞姫「誰ですか?」

天理「あ、あんた、、あの時の」

天理が緊張で冷や汗を流す

エルザ「私は、ザインが一人氷のエルザ主の命により貴女達の魔力を頂きます」

礼儀正しく、そして残酷に告げるエルザ

舞姫「なにを言っているのかわかりませんが、貴女が最近噂の襲撃者ですか」

天理「気をつけなさい、アイツそうとう強いわよ」

舞姫と天理が構える

エルザ「貴方は私が始末します」

舞姫「行きます!」

エルザに向かい接近する舞姫

天理「ちょっと!無策で挑んでも!」

エルザ「良いスピードだな!」

舞姫「貴女は大したこと無いですね」

手に氷を纏い、舞姫と打ち合うエルザだが、徐々に押される

エルザ「これは」

舞姫「遅い、一の型空蝉」

エルザ「っく!!」

流れるような連撃からの空蝉を完璧に決める

天理「凄い、、、」

舞姫(体が、、、重い、、、、技にキレが)

エルザ「どうやら、万全じゃなさそうだな」

舞姫「まだ立ちますか」

天理「下がりなさい!」

エルザ「では今度はこちらから!」

足元を凍らせ高速で接近するエルザ

エルザ「ほら!立ちんぼじゃグサリだぞ!」

舞姫「こ、これでは!!」

舞姫に迫る氷柱




校内

翼「おいおい、こんなところでお前なんかに会うなんてな」

リーシャ「こんばんは、雷使いさん」

翼「まさか、こんなところで散歩じゃないよな」

翼の問いかけに笑顔で答えるリーシャ

リーシャ「ええ、この間見た時からあなたの魔力を頂こうと思っていたんです」

翼「それは、随分と気に入られたものだ」

リーシャ「いま、エルザがあの時一緒にいた槍使いと剣姫と戦っているようです」

翼「なんだと!?」

リーシャ「私たちは、お互いに通信を行うことができます本当ですよ」

リーシャの言葉に焦る翼

翼(こいつを片付けてあいつらの所に)




舞姫に向かう攻撃が目の前で破壊される

エルザ「ほう」

舞姫「ど、どうして」

無言で舞姫に近づきその頬をビンタする

舞姫「な!?」

天理「あんた死にたいの?」

驚く舞姫に言葉を続ける天理

天理「今あんたが何を悩んでるか私にはわからない、でもねあんたを死なせたりしない!そして私も死なない!私は、翼の為に生きる!」

舞姫「わ、私だって!死ぬつもりなんて!」

天理「翼は、自分の愛する人たちの為に戦う覚悟を決めたの!私やあんたの為に!」

天理の言葉にハッとなる舞姫

天理「なら、私も覚悟を決める」

舞姫「それは、戦う覚悟ですか?」

天理「いいえ、翼を支え守る覚悟よ!あいつは自分ではない誰かの為に戦う、それこそ自分の命を投げ出してまで、なら誰かかがあいつを守らなくちゃ、それは私がいい」

それは、確かな覚悟、最愛の人を想う最も強い感情

天理「あんたは、たった一度の敗北で全てをなかった事にするの?」

舞姫「いいえ」

天理「あんたのこれまで否定するの?」

舞姫「いいえ!」

確かに灯るそれは、これまでの自分の道そして自分が守りたいものを貫く覚悟

舞姫「私は、、、私は!もう二度と負けない!!」

天理「なら、私とあんたであいつを倒すわよ」

舞姫「とうぜんです」

場面は変わり翼とリーシャが対峙する

翼「あいつらを舐めないほうがいい」

リーシャ「それはどういう、、」

翼「俺は、あの二人が勝つと信じる」

村正を抜き放ちリーシャに向ける

翼「さあ、こっちも始めようぜ」




次回予告

エルザ「たかがそのていどで!!」

舞姫「天理!左から!」

天理「あんたの魔力受け取ったわ!」

ゼノン「なあ、そうだろう?リーリエ、、、」

翼「、、、、アハハ、、アハハハハハハハハハハ!!!!」

次回「崩壊する心」


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