魔導学園での下剋上 

味噌ラーメン

学園内抗争編 #35 届かぬ思い

翼と天理を襲った事件から2週間が経過した

雪音「それにしても、鳴神君最近は平和だよね?」

勇気「全くだ、お前はトラブルの渦中にいつもいるからな~」

美香「う、うん、でも最近は一緒に入れる時間が増えたよね?」

翼「お前らな~俺がトラブルを起こしてるみたいに言いやがって」

そう、俺は最近平和な毎日を過ごしているそれは俺が今回の作戦から外されたからだ

雪音「この前襲われてから急に黒神先輩に言われたんだよね?」

翼「ああ、まあ俺は平穏が戻ってくればそれでいいのさ」

トイレ行ってくると、席を立つ翼を心配そうに見る3人

勇気「なあ、今回の件あいつが外されたのってなんかあるんだよな?」

雪音「うん、表情に出さないけど納得してないみたいだし」

美香「鳴神君、本当は皆の為に戦いたいんじゃないかな?」

雪音「どうして?あんなに面倒だ~って言ってるのに?」

勇気「あいつは、自分のためには戦わないが他人の為に命かけるような男だからな」

そう、彼がいつだって戦う理由は自分ではない誰かの涙を止めるためだった

美香「うん、この間の英国との闘いでも天理さんとの約束の為に戦ってた」

雪音「そうだね、ランキング戦の時も桐原君に負けた美香の為に戦ってくれたもんね?」

だからこそ、今の状況は翼にとっては歯痒く感じるはずだと

勇気「信じようぜ、アイツは俺たちの友達なんだから」





風紀委員室

黒神「それで、状況はどうだ本田、結城」

天理「最近は、風紀委員以外の生徒にも被害がせていますこのままでは被害者は増えるかもしれません」

報告を行う天理と舞姫

黒神「あ~言い方が悪かったか?鳴神の方だ調子はどうだ?」

天理「あ、そっちですか、翼の方は問題ないわ私か舞姫が交代で護衛しているから」

舞姫「ですが、他の生徒より圧倒的に彼が狙われる頻度が高いですこのままでは何ればれます」

翼への襲撃は1日に平均3回ほど、かなりの頻度と言える

舞姫「黒神先輩、やはり翼君の抜けた穴は大きいです彼にも協力してもらうわけには、、」

天理「ダメよ!!」

その一言をぴしゃりと天理が止める

舞姫「ですが天理、貴女これ以上どうやって」

天理「ダメ!私が今回の件は解決するわだから貴女は翼の護衛をお願い、、、」

効く耳持たずといった天理に何も言えなくなる舞姫

天理「それじゃあ、私は見回りに行くわ」

教室を出る天理

黒神「やれやれ、焦るあまり周りが見えていないんだろうな」

舞姫「ですが、このままでは彼女のメンタルも心配ですいい結果は生まれないのでは?」

黒神「まさに弱り目に祟り目だな」

(本田、本当に今のままで解決できるか?)





翼は雪音、勇気、美香と共に下校していた

雪音「それにしても、入学してから鳴神君は忙しかったからこうして4人で帰るのも久しぶりだよ」

勇気「そうだな、俺たちの影は薄かったしな」

美香「一条君、そういことはあんまり言わないほうが、、」

確かに、入学してからこんなに穏やかな時間は久しぶりなような気もするな

翼「俺は、最初からこんな学園生活を望んでいたよ」

雪音「まあ、この騒動も生徒会と風紀委員が対処してくれるんだからすぐ収まるよ!」

勇気「バカおまえ!」

美香「ゆ、雪音それ地雷、、、」

しまったというように口を塞ぐ雪音

(こいつらにも気を使われるとはな)

翼「さて、帰りにどっかよるか?俺腹減ったし」

3人「「うん、おう」」

暁「あれ?こんなところでどうしたんだい?」

翼「うん?お前は」

暁「やあ、久しぶりだね翼」

雪音「え!?」

勇気「お?」

美香「宮本君だ」

そこには1年主席宮本暁がいた

翼「ああ、久しぶりだな宮本」

暁「うん、校内の巡回中でね?君もだろう?」

翼「ところがどっこい、俺は今回は特に編成されてないからな自由気ままに下校中さ」

暁「へえ、君ほどの人材を遊ばせておくなんて風紀委員は余裕なの?」

こいつ、ずばずば聞いてくるな

翼「さあな、俺にはわからんが」

勇気「忙しそうだな?さあ俺らは邪魔しないように帰ろう翼?」

雪音「そ、そうだよ!どっかよって帰ろ?」

あからさまに話を逸らす雪音達

暁「そっか、邪魔したねでも翼今回の件思ってたよりも面倒そうだよ君も用心しなよ」

翼「あ、ああわかった、、」

その時、周囲を複数の人間に囲まれる

暁「言っている傍からこれだ」

美香「な、なにこの人たち」

雪音「なんだか穏やかじゃないね」

勇気「全くだ、俺らは丸腰だってのに」

囲んできた連中は皆武器を所持していた

暁「丸腰なら君たちは下がっていな、翼半分は任せてもいいかい?」

翼「ああ、俺も丸腰だがこの程度の連中なら」

たとえ、村正がなくても

雪音「だ、ダメだよ!鳴神君は今校内で戦闘しちゃダメでしょ!?」

勇気「そうだ!ここは宮本に任せて、、」

その時、翼のスマホが鳴る

翼「天理?こんな時に!?」

スマホを雪音に投げ渡し戦闘を開始する

雪音「ちょ、ちょっと天理さん!?出ていいの?」

翼「頼む!俺は宮本とこいつらを!」

勇気「おい翼!!」

暁「僕は正面をやる、翼は背後を!」

翼「わかった、やられんなよ!」




天理side

天理「全く、アイツなんで電話でないのよ!あ、出た」

雪音【もしもし?天理さん?】

天理「え、雪音?翼は?というか騒がしいけど」

何だろう、胸騒ぎがする

雪音【いま、例の連中に襲われていて宮本君と鳴神君が】

その言葉を聞き走り出す天理

天理「あの、バカ!!」

待ってて、翼、、、

「魔導学園での下剋上 」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「学園」の人気作品

コメント

コメントを書く