rebuilding
変わらない日常
??︰『 特別な力を持つとしたら何がいい?』
そんな事を聞かれても、分からない。
分からないんだ。
だって俺は……
──────────
今日もたわいもない一日がやって来る。
うるさく鳴く蝉の声。うだるような暑さ。
生命力に溢れ、夢見る子供達。
学校に行くのを躊躇う高校生。
社会のルールを悟ってしまった社会人。
そんな姿を俺は窓から眺めていた。
??︰『おはようございます。』
声をかけられた方を振り向くと、
幼なじみの葵の姿があった。
葵は、幼稚園からの幼なじみ。
名前は女っぽいがれっきとした男だ。
物腰柔らかで大抵の事は難なく出来てしまう。
まさに天性の才能と言ったところだろう。
主人公︰『おはよう』
葵︰『昨日の宿題…ちゃんとやりましたか?』
主人公︰ 『…………』
葵︰『…………はぁ~。。そんな事だと思いました。はい、これをどうぞ。』
そう言ってて渡してきたのは…
主人公︰『……??…何この本?』
そう言って、本のページをめくると…
目の前が真っ暗になり
俺は、死んでいた。
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