異世界でバイオハザード
次なるモルモット
コツ、コツ、コツ…
私のもとに近づいてくる足音が聞こえる。私の名前はニーナ、Cランクパーティーの《朱雀》の冒険者です。あるクエストのゴブリンキングの討伐に向かいました。ゴブリンキングはゴブリンの進化を繰り返して誕生したゴブリンの上位種ですが所詮ゴブリンの上位種であり、Cランクパーティーでも討伐できるレベルなので引き受けたのですがそこで私は悪夢のような出来事にあったのです。
ゴブリンキングがなかなか見つからないなか私は言ってしまったのです。隣の山に怪しい洞穴があると…。私たちは他にあてもないのですぐに洞穴に向かい、洞穴に足を踏み入れてしまったのです。
その怪しげな洞穴にはさまざまな怪しげなものが置かれていました。数々の瓶や双眼鏡のようなものや、ゴブリンが解剖されているテーブル、そして机にはさまざまな書類や研究のメモなどがありました。
今思えばそこでやめるべきだったのですが私たちはゴブリンキングがいないと分かりながらどのような者がいるか知りたくなりさらに深い地下へとおりて行きました。
そこには何十個もある牢屋があり、奥には何か収容されていると思った瞬間に後ろのドアの鍵が閉まった音がして振り返ると、そこには白髪の男が立っていました。髪の毛は腰まで伸びており、髪の隙間から見える目は隈だらけで紫色の目をしていました。しかし気品さが漂う顔の整った男で背丈はあまり高くはありませんでした。
すると私たちの一員であるアルが誰かと尋ねると彼は平然と答えてきました。
「初めまして、僕の名前はヴァンと言います。」
彼ひとりだけだと勝手に考え、強気でいた私たちは次の瞬間に気持ちがひっくり返りました。
あの男は私たちの謎の化け物で襲わせてきたのです。パーティーの一人がゴブリンの一種であることと肌の腐敗具合からあの男が禁忌とされる死者を操る者である死霊使いだと見破ったのですがあの化け物は今まで戦ってきた魔物とはまったく違う、痛みを感じておらず、怪我をすることに恐れがない戦い方でまさに死者と戦っていると実感させられました。
また筋力も今までの魔物と違い、パーティーのタンク役だったガメルさんをふき飛ばすほど高く、唯一の欠点は速力の遅さだったため、ギジイさんが隙をついて攻撃するも逆にギジイさんのお腹に化け物の右腕にある爪でやられてしまいました。
このパーティーの回復役である私はあまりの重症に気が動転してしまい、何もできず、仲間に言われてやっとかけた回復魔法も何の意味もありませんでした。
そのあとパーティーメンバーは全てやられてしまい、あと私一人というところであの男が私を救ったのです。しかしあの男は私を救ったのではなく、生きたままの状態で行う実験に利用しようとしていただけでした。
そして今まさに私は人体実験のモルモットとして利用されようとしているのです…。
「やあ、元気はどうかな?」
ヴァンと名乗る男は私の仲間を殺しておいて軽々と私に話しかけてくる図太さに何度も苛立つ。
「…いよいよ私も実験道具に利用されるわけですか…。死んでも私はあなたを恨み続けてやるわ!絶対に私はあなた許さない!!」
「わかった、わかった…。別に恨もうと許さなくてもいいよ。その代わりに、フフ、ちょっと僕の実験に付き合ってもらうだけなんだからさ!。ああ…楽しみだ…。今度はどんなB.F.Wができるのかな!君は女ということもあるし、男とは違う変異の仕方を期待しているわけだ!しかも君はこのファンタジーワールドの醍醐味の魔法を扱えるという…フフ、もしかしたら魔法の使える個体が生まれるのかな?それとも更なる変異が見られるのか?どちらにしても楽しみだよ!…せいぜい僕の期待を裏切らないでくれよ…。」
早口で話す男の姿を見て、気持ち悪く感じる。この男は頭がおかしい、そうはっきりと感じ取ることができる。
「あなたはいつか神によって天罰が下るわ!!」
すると男は一瞬あっけにとられた顔をしてすぐにニヤリと顔を歪ませてこう言い放った。
「僕はあいにく昔から神なんて信じた来ないんだ。それに神がいるならとっくの前に僕は天罰が下りてるよ。フフフ、ハハハハハハッハハハハハハハハハ!!」
この男は狂っているのだ…。
私のもとに近づいてくる足音が聞こえる。私の名前はニーナ、Cランクパーティーの《朱雀》の冒険者です。あるクエストのゴブリンキングの討伐に向かいました。ゴブリンキングはゴブリンの進化を繰り返して誕生したゴブリンの上位種ですが所詮ゴブリンの上位種であり、Cランクパーティーでも討伐できるレベルなので引き受けたのですがそこで私は悪夢のような出来事にあったのです。
ゴブリンキングがなかなか見つからないなか私は言ってしまったのです。隣の山に怪しい洞穴があると…。私たちは他にあてもないのですぐに洞穴に向かい、洞穴に足を踏み入れてしまったのです。
その怪しげな洞穴にはさまざまな怪しげなものが置かれていました。数々の瓶や双眼鏡のようなものや、ゴブリンが解剖されているテーブル、そして机にはさまざまな書類や研究のメモなどがありました。
今思えばそこでやめるべきだったのですが私たちはゴブリンキングがいないと分かりながらどのような者がいるか知りたくなりさらに深い地下へとおりて行きました。
そこには何十個もある牢屋があり、奥には何か収容されていると思った瞬間に後ろのドアの鍵が閉まった音がして振り返ると、そこには白髪の男が立っていました。髪の毛は腰まで伸びており、髪の隙間から見える目は隈だらけで紫色の目をしていました。しかし気品さが漂う顔の整った男で背丈はあまり高くはありませんでした。
すると私たちの一員であるアルが誰かと尋ねると彼は平然と答えてきました。
「初めまして、僕の名前はヴァンと言います。」
彼ひとりだけだと勝手に考え、強気でいた私たちは次の瞬間に気持ちがひっくり返りました。
あの男は私たちの謎の化け物で襲わせてきたのです。パーティーの一人がゴブリンの一種であることと肌の腐敗具合からあの男が禁忌とされる死者を操る者である死霊使いだと見破ったのですがあの化け物は今まで戦ってきた魔物とはまったく違う、痛みを感じておらず、怪我をすることに恐れがない戦い方でまさに死者と戦っていると実感させられました。
また筋力も今までの魔物と違い、パーティーのタンク役だったガメルさんをふき飛ばすほど高く、唯一の欠点は速力の遅さだったため、ギジイさんが隙をついて攻撃するも逆にギジイさんのお腹に化け物の右腕にある爪でやられてしまいました。
このパーティーの回復役である私はあまりの重症に気が動転してしまい、何もできず、仲間に言われてやっとかけた回復魔法も何の意味もありませんでした。
そのあとパーティーメンバーは全てやられてしまい、あと私一人というところであの男が私を救ったのです。しかしあの男は私を救ったのではなく、生きたままの状態で行う実験に利用しようとしていただけでした。
そして今まさに私は人体実験のモルモットとして利用されようとしているのです…。
「やあ、元気はどうかな?」
ヴァンと名乗る男は私の仲間を殺しておいて軽々と私に話しかけてくる図太さに何度も苛立つ。
「…いよいよ私も実験道具に利用されるわけですか…。死んでも私はあなたを恨み続けてやるわ!絶対に私はあなた許さない!!」
「わかった、わかった…。別に恨もうと許さなくてもいいよ。その代わりに、フフ、ちょっと僕の実験に付き合ってもらうだけなんだからさ!。ああ…楽しみだ…。今度はどんなB.F.Wができるのかな!君は女ということもあるし、男とは違う変異の仕方を期待しているわけだ!しかも君はこのファンタジーワールドの醍醐味の魔法を扱えるという…フフ、もしかしたら魔法の使える個体が生まれるのかな?それとも更なる変異が見られるのか?どちらにしても楽しみだよ!…せいぜい僕の期待を裏切らないでくれよ…。」
早口で話す男の姿を見て、気持ち悪く感じる。この男は頭がおかしい、そうはっきりと感じ取ることができる。
「あなたはいつか神によって天罰が下るわ!!」
すると男は一瞬あっけにとられた顔をしてすぐにニヤリと顔を歪ませてこう言い放った。
「僕はあいにく昔から神なんて信じた来ないんだ。それに神がいるならとっくの前に僕は天罰が下りてるよ。フフフ、ハハハハハハッハハハハハハハハハ!!」
この男は狂っているのだ…。
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