今日から俺は四天王!
1章5話 魔法を知ろう!前編
9時50分。
「おはよーっす。」
「来たかカイト。今日はお前に魔法を覚えてもらう。」
おお急だな。
「あれ?キンライさんの剣術指導は?」
「じーさんは朝方メカトロニムに出張で出た。」
出張か、じゃあ...
「ブロー、稽古たn「アタシが教える!!!教えたげる!!!」お前まじか」
「ブラッディは、言うなれば魔法の専門家だ。俺よりも長けている。俺は仕事があるんでな。」
「魔穴って知ってる?」
「まけつ?ケツ?」
「まぁーそんなカンジ。魔力を体から出して使うのが魔法や能力なんだけど、どっからブリブリ出るかっていうと、魔穴なのよ」
「ケツって言った俺が悪かったからその効果音やめてね」
「魔穴は見えないけど、身体中ブツブツあって、そっから魔力を出すの。なーんもないとこから火なんて出ないでしょう?」
「ブリブ...ブツブツあるってなると、なんか気持ち悪いな...どこにあるかも知らんし。」
「フッフン!じゃーん!こちらにありますは、『ブリブリの実』です!」
「悪意しかねぇ!!」
「ふふ、ウソよ、ホントはそんな名前じゃないわよ。この実を食べると、魔穴がちょっとの間、ガバガバになって、どこらで魔力が出てるかわかるわ!それに、魔力向上の効果もあるの!」
「ブリブリ言われて食べたくないわ!ぜってー食わねーからな!!!」
食べた。
「...なんか、汗出てるみたいな感覚が...。いや、汗っていうかなんというか、変なカンジだな」
「慣れよ、慣れ。チェックするから動かないでね?」
そう言って彼女はペンを取り出し、カイトの身体にバツ印をつけ始めた。
「あっちょっ、あの...くすぐったい」
「アンタ面白いわね。もっと早く書いちゃお」
「あちゅおおwwwwwでぃwwwwwふぇあwwぬぽぃww」
突然の黒い粒。
「それは、なんの意味があるんだ」
「あっヤベーまおー様だ」
は????
「魔穴の場所を教えてましたーっ。気にしないで下さいねっ」
「...お前は変わらんな。クロサキ、来い。」
「あっはい。」
「その顔...不思議そうな顔だな。」
「ああ...そりゃあね。何の用すか?」
「ふむ...たいした事ではない。戻っていい。」
「え?」
「なんだったのー?あっ怒られたでしょ!!?」
「いやぁ全然。なんだったのか。」
「まーいーよ!顔出したかっただけでしょ?」
うーん、とりあえず、魔法教わろうかな。
「そういや、さっきの汗が出るような感覚。あれが魔
力?なんも見えなかったぞ」
「目の訓練も必要ね?魔力を目に集めて、魔力越しに見るの。感覚としては、ブリブリでオッケーよ。ひねり出して!」
「なんか汚いなぁ」
「慣れてきたみたいね!これで魔法も使えるようになると思う!」
「なんか、剣術指導と違って、感覚の練習だから疲れないな。」
というよりもなんか、体がフレッシュになった気もする。
「そりゃそうよ。体に溜まってた淀んだ魔力を出したのよ?あの実だって、めっちゃ高価でどこにも出回ってないような物なんだから!」
「なんか、体が軽い」
「...あっそうだ、この鏡見てみて。普通の鏡よ。」
「ただの鏡がなんだって...うわ!目が青い!」
「アンタの魔力は青色なのね、綺麗!目や髪にはその人の魔力が映るのよ」
「いやー、カラコンしてるみたい...やべー、うわやべーよ」
「...あら?もう2時じゃない!!早くごはん食べて続きしましょうね!!」
そう言ってブラッディは食堂へ駆けていった。
「...うわマジで青い。治んないのか、これ。」
カイトも、可愛いピンクの鏡を見ながら食堂へ出かけた。
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