ゾンビになって生き返ったので 復讐してやる
43話「復讐開始へのカウントダウン」
今日のところは、エルザレスの屋敷を宿として使わせてもらうこととして、俺は一旦サラマンドラを出る。
アレンとクィンには、国外の娯楽施設を探検すると言ってある。彼女たちもエルザレスの暮らしや文化を見ると言って、観光中だ。というか、アレンがクィンを半ば強引に連れて行った。彼女の息抜き目的と、たぶんだが俺がこれからやろうとすることを察して露払いのため、かもな。
クィンが離れてくれるのは都合が良い。これで邪魔が消えた。
俺の、復讐のな!
時刻は大体午後3時くらい。俺は今サラマンドラとドラグニア王国の中間地点にある人族専用の歓楽街らしきところにいる。元の世界でよく見る歓楽街がこんな道中にあるとは驚きだ。金を出しまくった成果だろう。竜人族の歓楽街は、国内にあるとのこと。興味ないが。
ここは王国の管轄地とされているから、歓楽街の割には治安が良いらしい。王国の兵士が何人か駐屯しているのがその理由か。
情報では、元クラスメイトども全員が固まって王国内にいることはなく、こういった歓楽街や村にいるとのこと。大半は王国内で余暇を過ごしているかもしれないが。
だが、最初は小規模に動こうと思い、あえてこの歓楽街を選んだ。
...勘だが、ここには俺が特にブチ殺したいメンツどもがいると思っている。まずは、いちばん復讐して殺したい奴らをターゲットにしたいからな。
肝心のそいつらを、誰も見ていないところで殺す方法だが、まずは見つけ出すところからだ。仮に見つけたとしても、たくさん人がいるところで殺戮ショーをするのも、今は控えたいな。
誰もいないところで、あいつらだけを俺のところにおびき出す。どうすれば叶うか?
あいつらは救世団。モンストールと戦うためにつくられた組織。
ならば、そのモンストールをここに出現させればいい。
どうやって?答えは、俺の固有技能にある。正確には、具現化した固有技能、だ。
「感染」を具現化したアイテム「屍族転生の種」。こいつを使ってあのゴミクズどもをおびき出す。
そして、肝心のモンストールだが、実は既に俺の近くに控えさせている。
よくわからん生物のモンストール。体長5m超えて、体中に独特な模様があるBランクだ。
今は、「迷彩」で姿を見えなくさせている。
こいつをどこで手に入れたのか。
単純な話。モンストールが支配する大地に侵入した。そこで適当に殺して、死体に種を植え付けた。
初めてのゾンビ製造だったが、上手くいった。致命傷の傷跡が消えて、無傷状態の死体がそのまま動き出した。
そして、俺の命令に何でも従った。解説通りの効果を見せてくれた。
まぁその後、他のモンストールどもに追い回されて、殺しながら逃げ回ったという苦労もあったが、それはおいておこう。
こいつを街中で暴れさせて、どうでもいい人間をここから消させる。殺す意味でも出て行かせる意味でも。騒ぎを聞きつけたあいつらがコイツと戦わせて、邪魔がある程度いなくなったところで、いよいよ俺の登場。そこからはお楽しみにしてきた復讐の時間。
...とまぁそんな流れだ。
ここにあいつらがいなくても、王国から引きずり出せることもできるだろうし、無意味なアクションではあるまい。
いざ、行動に移ろうとしたその時、おれにちょっかいをかけてくる輩どもが。
「おいガキぃ。ここに来るのは初めてだな、そうだろう?俺らが案内してやるから礼金払いな」
酒をやってるのか、若干ふらつきながらそうほざく。その手には、サバイバルナイフのような凶器を握っている。恐喝でもしてるつもりなのだろう。仲間らしき男二人も同じような武装だ。
...せっかく始めようとしてたのに、邪魔しやがって...。
「聞いてんのか?痛い目見る前にさっさと金を―(ブシュウウゥゥ......)―ぇあ...?」
本来なら、苦しめてから殺したのだが、予定が詰まっているから、適当に即殺しだ。
腹に成人男性の頭サイズの穴を空けて、そのまま蹴飛ばした。
ブシャッ!「ぎゃっ!?」
ドシュウウウ!「ぐばぁ!?」
残りのカスどもも適当に惨殺した。
治安は良いってのはガセかよ。いや、それは街中での話か。ここは人気が少なく、兵士もいない。ここで強盗の真似事とかが横行しても騒ぎにはならないのだろう。
まぁ、どうでもいい。それより復讐だ。
「さぁ、始めよう。復讐を...愉しい殺戮を!!」
アレンとクィンには、国外の娯楽施設を探検すると言ってある。彼女たちもエルザレスの暮らしや文化を見ると言って、観光中だ。というか、アレンがクィンを半ば強引に連れて行った。彼女の息抜き目的と、たぶんだが俺がこれからやろうとすることを察して露払いのため、かもな。
クィンが離れてくれるのは都合が良い。これで邪魔が消えた。
俺の、復讐のな!
時刻は大体午後3時くらい。俺は今サラマンドラとドラグニア王国の中間地点にある人族専用の歓楽街らしきところにいる。元の世界でよく見る歓楽街がこんな道中にあるとは驚きだ。金を出しまくった成果だろう。竜人族の歓楽街は、国内にあるとのこと。興味ないが。
ここは王国の管轄地とされているから、歓楽街の割には治安が良いらしい。王国の兵士が何人か駐屯しているのがその理由か。
情報では、元クラスメイトども全員が固まって王国内にいることはなく、こういった歓楽街や村にいるとのこと。大半は王国内で余暇を過ごしているかもしれないが。
だが、最初は小規模に動こうと思い、あえてこの歓楽街を選んだ。
...勘だが、ここには俺が特にブチ殺したいメンツどもがいると思っている。まずは、いちばん復讐して殺したい奴らをターゲットにしたいからな。
肝心のそいつらを、誰も見ていないところで殺す方法だが、まずは見つけ出すところからだ。仮に見つけたとしても、たくさん人がいるところで殺戮ショーをするのも、今は控えたいな。
誰もいないところで、あいつらだけを俺のところにおびき出す。どうすれば叶うか?
あいつらは救世団。モンストールと戦うためにつくられた組織。
ならば、そのモンストールをここに出現させればいい。
どうやって?答えは、俺の固有技能にある。正確には、具現化した固有技能、だ。
「感染」を具現化したアイテム「屍族転生の種」。こいつを使ってあのゴミクズどもをおびき出す。
そして、肝心のモンストールだが、実は既に俺の近くに控えさせている。
よくわからん生物のモンストール。体長5m超えて、体中に独特な模様があるBランクだ。
今は、「迷彩」で姿を見えなくさせている。
こいつをどこで手に入れたのか。
単純な話。モンストールが支配する大地に侵入した。そこで適当に殺して、死体に種を植え付けた。
初めてのゾンビ製造だったが、上手くいった。致命傷の傷跡が消えて、無傷状態の死体がそのまま動き出した。
そして、俺の命令に何でも従った。解説通りの効果を見せてくれた。
まぁその後、他のモンストールどもに追い回されて、殺しながら逃げ回ったという苦労もあったが、それはおいておこう。
こいつを街中で暴れさせて、どうでもいい人間をここから消させる。殺す意味でも出て行かせる意味でも。騒ぎを聞きつけたあいつらがコイツと戦わせて、邪魔がある程度いなくなったところで、いよいよ俺の登場。そこからはお楽しみにしてきた復讐の時間。
...とまぁそんな流れだ。
ここにあいつらがいなくても、王国から引きずり出せることもできるだろうし、無意味なアクションではあるまい。
いざ、行動に移ろうとしたその時、おれにちょっかいをかけてくる輩どもが。
「おいガキぃ。ここに来るのは初めてだな、そうだろう?俺らが案内してやるから礼金払いな」
酒をやってるのか、若干ふらつきながらそうほざく。その手には、サバイバルナイフのような凶器を握っている。恐喝でもしてるつもりなのだろう。仲間らしき男二人も同じような武装だ。
...せっかく始めようとしてたのに、邪魔しやがって...。
「聞いてんのか?痛い目見る前にさっさと金を―(ブシュウウゥゥ......)―ぇあ...?」
本来なら、苦しめてから殺したのだが、予定が詰まっているから、適当に即殺しだ。
腹に成人男性の頭サイズの穴を空けて、そのまま蹴飛ばした。
ブシャッ!「ぎゃっ!?」
ドシュウウウ!「ぐばぁ!?」
残りのカスどもも適当に惨殺した。
治安は良いってのはガセかよ。いや、それは街中での話か。ここは人気が少なく、兵士もいない。ここで強盗の真似事とかが横行しても騒ぎにはならないのだろう。
まぁ、どうでもいい。それより復讐だ。
「さぁ、始めよう。復讐を...愉しい殺戮を!!」
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