魔法は強かった

夜が明けた
　今日俺はレベルを上げがてら辺りを散策する事にした。
　と言ってもここは森林だからなぁ……。
辺りをしばらく散策すると、ひらけた場所に出た。

　　　　_________そこは草原だった_____

辺りにはスライムは勿論、多種多様なモンスターが
のんびりと暮らしていた。
　ここらで少しレベルを上げることにした。

　何やら黒いオーラを纏った禍々しいモンスターが
いた。
どうやらこのモンスターはミノタウロスというらしい。というか序盤に戦っていいモンスターじゃないだろ、これ。
　そそくさとその場をあとにしようとしたその瞬間
ミノタウロスは風を切り裂かんばかりの勢いで突撃してきた！！
　……が職業社畜の俺が避けきれるはずもなく。
「ドスっ」
鈍い音が走った。

Ｈｐ:5
Ｍｐ:10

あのときスライムを倒してレベルを上げていなければ確実に死んでいた……！

次、あの攻撃をまた受ければ確実に死ぬ。

（前世でテクノブレイクして死に、この世界でもまた死ぬのか……？）

　　　　そんなのは……嫌だ！！！！

俺はズボンをおろし、ムスコの力を借りることにした。

　　　　　　　『職業:賢者解放』

俺は適当にこの爆裂魔法を選択した。
________________________
爆裂魔法
　爆砕の波動:全て

_____________________

手を前に突き出したその瞬間、轟音とともに辺り
一面を破壊し尽くした。
　煙が立ち込めた
「ゴホッゴホッ」
やったか……！？
　……ミノタウロスどころの騒ぎではなかった。
草が生い茂っていたはずの平地が隕石が落ちてきたかのような巨大な穴ができていた……。

　俺はＭｐを全て使い切ったのかその場に崩れ、気を失った。

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