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神速の騎士 ~駆け抜ける異世界浪漫譚~

休月庵

冒険者通り

大和 光はダンジョンに向かった。




善は急げ、実際にダンジョンがどんなところか知るために、一度潜ることになった。


朝からパフェを平らげた二人の女性に先導されて、光はダンジョンに向かって歩く。




なんだかトントン拍子に進むな、と光は思った。
この世界に来て、まだ5日目である。


冒険者になるのは自分の意思だ。
ダンジョンにも早く潜ってみたいと思ってもいた。


だが、もっと段階を踏んでいくものだと思っていた。
光はこれまで、薬草とりをトリス同伴で行い、森を上空から踏破したくらいしか実績がない。


もっとじっくり腰をすえて経験を積み、自信がついたところでダンジョンに潜る、そんな腹積もりだった。


光はなろうの読者であり熱烈なファンであるため、おれつえーに憧れている。
トントン拍子で状況を進めることはやぶさかではないのだが、いざ自分の立場となると慎重になってしまう。


だが、実際に今の状況は悪くない。
ベテランの冒険者とパーティーを組んで、ダンジョン攻略について教えてもらえる環境が整った。


トリス様々である。
今は進めるところまで進もう、光はそう覚悟を新たにした。




冒険者ギルドからダンジョンまでは一本道である。
この通りは冒険者通りと呼ばれ、武器、防具、薬、糧食、あらゆるものが揃う、とはロゼリアの受け売りだ。


ダンジョンに潜る前に、最低限の装備は整えておく必要がある。
光はロゼリアに言われるがまま、準備を整えていった。


代金はもちろん、レドルンド持ちだ。
経費で落ちるとはいえトリスに支払ってもらっていると、なんだか紐になった気分になる。
すみません、トリスお姉さま。いつもありがとうございます。


そんな気持ちでトリスを見ていると、見透かしたかのようにトリスが微笑み返してきた。


店主がうろんな目で光を見てきた気がしたが、きっと気のせいだ。




そうして準備を整えて、光はダンジョンの入り口にたどり着いた。

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