話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

神速の騎士 ~駆け抜ける異世界浪漫譚~

休月庵

締まらない話

大和 光はロアの街に戻ってきた。




街に戻ってくるときはロゼリアが一緒のため、風圧を気にしてゆっくりと戻ってきたが、街についたのは昼過ぎだった。


あれだけトリスに危険な仕事だと脅されたため、こんなにはやく解決したことに少し拍子抜けする。




ロゼリアとは街の門で別れた。
ロゼリアは自宅に薬草を届けに、光はギルドに向かった。
ロゼリアの捜索はクエストとして受けたため、報告に行くのだ。


ロゼリアは別れ際、「お礼は後日必ずする」と言っていた。
クエストとして受けたのだから気にしなくていいと言ったが、それでは気がすまないそうだ。




ギルドに報告に行くと、受付のお姉さんが驚いた顔をしていた。
お早いお戻りですねといっていたので、やはりもっと時間がかかると思っていたのだろう。




お腹が減っていたので、受け取ったばかりの報酬を使いギルド内のレストランで食事をとった。


この世界に来て、いやもとの世界も含めて初めて自分で稼いだお金で食べる食事は、特別な味がした気がした。




そうしてレドルンドの屋敷に戻ったトリスに無事戻ったと報告に行った。


トリスはやはり驚いた顔をしていたが、やがて唇を尖らせて言った。




「流石は光様です。こんなに早くお戻りになられるなんて、やはり光様のお力はすごいですね。なんだか、心配して損した気分です。」




あれだけ真剣に光をとめた手前、光があっさりと解決したことに対して気恥ずかしさがあるのだろう。




「作戦がうまくはまったのと、運が良かっただけですよ。」




と光が言うと、トリスはしばらく光をみつめて、諦めたようにため息をついて言った。




「森で魔物の群れと戦うのが危ないっていうのは覚えておいてくださいね。」




光はしっかりと頷いた。




その後、光が自分で稼いだ報酬でランチを食べてきたと伝えると、トリスは目に見えてがっかりしていた。

「神速の騎士 ~駆け抜ける異世界浪漫譚~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く