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神速の騎士 ~駆け抜ける異世界浪漫譚~

休月庵

能力披露

大和 光はあくびをした。




光は薬草採取にすっかり飽きていた。
それでも惰性で茂みを掻き分けていると、おもむろにトリスがこう言った。




「そういえば、光様はとてもお強いと伺いましたよ。」


「どうしたんですか?藪から棒に。」




光はいぶかしげに返す。




「目にも止まらぬ早さで動き、空を駆け抜け天を震わすとか。リリーナ様も大層驚かれておりました。異世界からいらした光様にはわからないかもしれませんが、それは尋常ならざる動きです。私も、どれ程の動きなのか興味があるな、と思いまして。」




トリスのような可愛いい女の子に持ち上げられて、嫌な気分はしない。
得意気になりそうな気持ちを抑えるが、表面に出さずにはいられなかった。




「自分でも驚いています。リリーナ様にも話しましたが、なぜそんなことができるのか僕にもわからないんです。」


「不思議なお話ですね。しかし事実、光様にはお力がある。もしよろしければ、私にお見せいただけませんか?」


「いいですよ。」




光はそれからしばらくの間、森の中を走り、木々を蹴って忍者みたいなことをしたり、空を歩いたり、空を思いっきり蹴って衝撃波を出したりしていた。


トリスは何かするたびにすごいすごいとはしゃぎ、光はご満悦たった。
光が満足するまでそれは続いた。


そのあとは魔物が出てくることもなく、クエスト達成に必要な残りの薬草をえっちらおっちら集めた。




初めてのクエストはそうして終わった。

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