話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

神速の騎士 ~駆け抜ける異世界浪漫譚~

休月庵

迷宮都市

大和 光はずきずきと痛む頭とともに目を覚ました。




晩餐会で光が酒を飲んだことがないと話題になり、光が年齢を話すと大層驚かれた。
レギン王国では15歳が成人年齢であり、15歳の誕生日には成人の証として酒を飲む慣習があるらしい。


リリーナも二年前にその慣習で酒を飲んだことがあるらしく、お酒は美味しいものもあれば不味いものもあると誇らしげに教えてくれた。
可愛い。


光はそこでリリーナと同い年だと知り、リリーナに対して親近感を抱いた。


レドルンドは女子に負けるなと光を煽り、強い酒を用意させた。
王弟なのにずいぶんフランクだ。


光も男の子。酒に興味がある。
しかも同い年のリリーナが飲んだとあれば、飲まないわけにはいかなかった。


小さなグラスに割らずに一杯。
言われるがままにぐいっと一気にあおると、のどから腹の奥底がかっと熱くなった。


レドルンドはいい飲みっぷりだと囃し立て、リリーナは負けじと飲もうとしたが、アイリスにたしなめられていた。


そうしてしばらく騒いでいると段々と思考が鈍くなり、まぶたが重くなってきたため、その場はお開きとなった。


そうして眠って目が覚めたら頭が痛くなったいた。




(これが噂の二日酔いか……なんか胃がもたれてる感じもするし、嫌な気分だな……)




光は体調の悪さにげんなりするが、思うほど悪い気分じゃなかった。
初めて酒を飲んだ、それも可愛い女の子と。
レドルンドも快活ないい男で、初めての酒会はいい思いでとして刻まれていた。




しかしこんな体調の悪さには負けていられない。
昨日の晩餐会で聞いた話によると、この街は別名「迷宮都市」。




そう、この街にはあるのだ。
異世界に憧れ、日々その物語に触れた者たちが恋い焦がれるもの。


――ダンジョンが。

「神速の騎士 ~駆け抜ける異世界浪漫譚~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く