神速の騎士 ~駆け抜ける異世界浪漫譚~

休月庵

今後の身の振り方

大和 光は考える。




(今後、どうしようかな。今のところ、異世界転移のテンプレみたいな感じなのか?転移して、おれつえーして、教われていたお姫様を助けて……お姫様、可愛かったな。おっ○い……隠すのはやめよう、おっぱいだ。初めて生で見た……きれいな形ちしてたな……そしてでかかった……いや、おっぱいばっかりか、おれ。しかしほんとに可愛い人だ。好みだ。超好み。礼儀正しくて高飛車な感じでもないし、いいんじゃないか。テンプレでいったらあの人がヒロインで決定だな。あとは冒険者なりなんなりになって、無双して、ハーレムでも築いて悠々自適に過ごせれば、完璧だ。貴族になって領地もらったりして、こっちの世界で生きていくのも悪くはないな。父さん母さんには連絡とりたいから、元の世界に戻る方法なんかも探したりしなきゃだが、ひとまずはこっちの世界で生きる足場をつくらにゃならんな。)




いつまでもホームシックでいられない。
光は今後の身の振り形を考えることにした。




(賊を倒せたってことは、自分の身を守る実力くらいはあるはずだ。それどころか、賞金稼ぎ的なこともできるんじゃないか?この世界、冒険者とかいるのかな?どうやってなるんだろう?いや、ひとまずはお姫様の世話になれないかな?お姫様はおれを信頼してくれているみたいだし、衣食住くらいはなんとかしてもらえるかな?まるで紐だな……)




光はリリーナに養ってもらう自分の姿を想像してげんなりする。




(なにか役に立たなくては。かっこいいおれを作るのだ。まずは話を聞いてみるか。)




夕日はすでに沈み、夜になっていた。
光は起き上がり、身支度を整えた。

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