スピリッツウィッチ~ダンジョン攻略がんばります~
第六十三話 女神様からの話 2
やっと本題に入り始めた。
女神様が私に伝えないといけないこととは一体と思っていると、
「ミレイ、決勝で私はあなたにかかっている制限を解除しました。ですがそれは本来我々女神が与える試練をクリアすることで解除される物なのです」
「では私は今からその試練を受けないといけないと言うことですか?」
女神様の話を聞く限りこれから試練をされるのではないかと思った。
だが、
「いえ、それに関して私の権限で免除とします」
「ありがとうございます」
一礼する。
「ですが」
私が頭を下げていることなどお構いなしに話しを続ける。
「あなたは後三回の試練を受けないといけないのです」
え! ええ~!
心の中で叫んでしまった。
「どうしてですか!? もう制限は解除されたのではなかったのですか?」
私は驚きのあまり女神様を問いただすように迫っていった。
「決勝戦の時も言いましたが、私の解除した制限はあなたに掛けられている物の一部に過ぎません。他の三人の女神にも解いていただかないとあなた本来の力にはならないのです」
私は、決勝での出来事を思い出してみる。そこでの女神様との会話。確かにそんな事を言っていたような気がする。
「本当ならもう少し時間をおいてから話すつもりだったのですが、もうそんな悠長なことを言っている場合ではなくなりました」
「魔龍族の女王が現れたからですか?」
「そうです。あの者もまだ全力ではなかったにしろミレイを圧倒していました。次あの者と戦う前にもう一つ制限を解除しておくべきだと思います」
「ですが、他の女神様が何処にいるのかを私は知りません」
そう、ここで目の前にいる女神様に会ったのだって偶然の事。そのため試練を受けないといけないと言われても一体何処に行けばいいのか見当付かない。
「それは大丈夫です。もうすぐあなたの元にギルドマスターよりお話が来ると思います」
「お話ですか? 依頼ではなくて?」
ギルドマスターからの話はいつも面倒な依頼ばかり、それじゃなくても何か嫌なお願いされる。
それにあのギルドマスター私の様子を探ろうとしているような気がする。
「まあその辺りは気にしないでください。毎年、街の武闘大会で優勝した者にくるお話なのです」
それなら、変な話しでもなさそうだと思った。
でも、それが何故他の女神様と繋がるのか分からない。
「そのお話で他の街に行くことになると思うのですがそこが南にいる女神のいる街になります」
なるほど!
ぽんと手を叩く。
でもつまり何かに参加してくれという話しなのは間違いないよね。
話しの内容が想像出来てしまう。
「最後に何か質問はありますか?」
女神様から聞かれるが、
「特にはありません」
「分かりました。ではまたの機会にお会いしましょう」
その言葉を最後に目の前が真っ白になっていく。そして気がつくと教会の奥女神像の前で目を覚した。
精霊達も意識を失っている。
私は精霊達を抱え上げて教会を出る。すると夜二の鐘が鳴り始めた。
「ありがとうございました」
最後、神父さんにお礼だけ言って宿へと戻っていく。
その道中で精霊達目を覚した。
「皆大丈夫?」
外を歩いている人達はいないためいつものように心の中で会話する必要もない。
「すみませんミレイ様、私達は一体何を?」
「覚えてないの? 女神様の事とか?」
「何の事でしょうか?」
なんと昔の記憶だけでなくあの白い部屋での事まで忘れてしまっているようだ。
「何かございましたか?」
「何でもないよ」
言いながら宿へと戻っていくのだった。
女神様が私に伝えないといけないこととは一体と思っていると、
「ミレイ、決勝で私はあなたにかかっている制限を解除しました。ですがそれは本来我々女神が与える試練をクリアすることで解除される物なのです」
「では私は今からその試練を受けないといけないと言うことですか?」
女神様の話を聞く限りこれから試練をされるのではないかと思った。
だが、
「いえ、それに関して私の権限で免除とします」
「ありがとうございます」
一礼する。
「ですが」
私が頭を下げていることなどお構いなしに話しを続ける。
「あなたは後三回の試練を受けないといけないのです」
え! ええ~!
心の中で叫んでしまった。
「どうしてですか!? もう制限は解除されたのではなかったのですか?」
私は驚きのあまり女神様を問いただすように迫っていった。
「決勝戦の時も言いましたが、私の解除した制限はあなたに掛けられている物の一部に過ぎません。他の三人の女神にも解いていただかないとあなた本来の力にはならないのです」
私は、決勝での出来事を思い出してみる。そこでの女神様との会話。確かにそんな事を言っていたような気がする。
「本当ならもう少し時間をおいてから話すつもりだったのですが、もうそんな悠長なことを言っている場合ではなくなりました」
「魔龍族の女王が現れたからですか?」
「そうです。あの者もまだ全力ではなかったにしろミレイを圧倒していました。次あの者と戦う前にもう一つ制限を解除しておくべきだと思います」
「ですが、他の女神様が何処にいるのかを私は知りません」
そう、ここで目の前にいる女神様に会ったのだって偶然の事。そのため試練を受けないといけないと言われても一体何処に行けばいいのか見当付かない。
「それは大丈夫です。もうすぐあなたの元にギルドマスターよりお話が来ると思います」
「お話ですか? 依頼ではなくて?」
ギルドマスターからの話はいつも面倒な依頼ばかり、それじゃなくても何か嫌なお願いされる。
それにあのギルドマスター私の様子を探ろうとしているような気がする。
「まあその辺りは気にしないでください。毎年、街の武闘大会で優勝した者にくるお話なのです」
それなら、変な話しでもなさそうだと思った。
でも、それが何故他の女神様と繋がるのか分からない。
「そのお話で他の街に行くことになると思うのですがそこが南にいる女神のいる街になります」
なるほど!
ぽんと手を叩く。
でもつまり何かに参加してくれという話しなのは間違いないよね。
話しの内容が想像出来てしまう。
「最後に何か質問はありますか?」
女神様から聞かれるが、
「特にはありません」
「分かりました。ではまたの機会にお会いしましょう」
その言葉を最後に目の前が真っ白になっていく。そして気がつくと教会の奥女神像の前で目を覚した。
精霊達も意識を失っている。
私は精霊達を抱え上げて教会を出る。すると夜二の鐘が鳴り始めた。
「ありがとうございました」
最後、神父さんにお礼だけ言って宿へと戻っていく。
その道中で精霊達目を覚した。
「皆大丈夫?」
外を歩いている人達はいないためいつものように心の中で会話する必要もない。
「すみませんミレイ様、私達は一体何を?」
「覚えてないの? 女神様の事とか?」
「何の事でしょうか?」
なんと昔の記憶だけでなくあの白い部屋での事まで忘れてしまっているようだ。
「何かございましたか?」
「何でもないよ」
言いながら宿へと戻っていくのだった。
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