スピリッツウィッチ~ダンジョン攻略がんばります~
第五十七話 女神様
決勝戦を別の場所から見ている者がいた。
「毎年の楽しみなのよね♪♪」
などと言いながら舞台上を見ている。
「あら、ミレイじゃない!?」
少し驚きながらも、
「当たり前よね。普通の冒険者が勝てるわけないですものね」
などと言いながら見ている。
司会者の合図でミレイとメリの決勝戦が開始された。
最初はミレイが押されているように見える。
「ミレイ、何故魔法を使わないのかしら?」
などと言いながら頭をかしげていると、
いきなり舞台上が黒い壁で覆われてしまった。
「あれはまさか!」
それを見た瞬間、昔の事を思い出す。
「でも、あの人が倒したはずよね」
それからもミレイが劣勢で試合が進んでいく。そして、二人の動きが止まったそのとき懐かしくもあり、そして敵の顔がそこにあった。
「まさか生きていたなんて! 今のミレイじゃ勝てない」
女神は急ぎ準備を整えてミレイ達の元へと向かうのだった。
いきなし目の前に現れた女神様。私の方を見ず、メリさんの方を見ている。
「また懐かしい人が現れたわね」
メリさんは女神様を知っているみたいだ。
でもどうしてこの二人が知り合いなのかよく分からない。
「そうね、でもまさかあなたが生きていたなんて思わなかったわよ」
「それは、こちらのセリフだわ。人間が何百年も生きられるなんて驚きよ!」
人間?
頭の中に大量のはてなマークが浮かんでくる。
何故女神様が人間なのか分からない。
「そうね。人間のままだったら生きてないわね。でも今は女神としてこの世界を見守る存在になってるから、寿命なんて概念はないわ」
声を出さずに驚く私。
「そうだったの、まさか人が神になるなってね。面白いじゃない。それで女神様は私を倒しに来たのかしら?」
「そうできたらよかったんだけどね。今はこの世界にむやみに干渉は出来ないのよ」
「なら、何しに来たのかしら?」
驚きばかりで気を失いそうになってしまう。
「ミレイに掛けられたリミッターを一つ外しに来たのよ」
私にリミッター? それって精霊達に掛けて貰って居るのじゃないの? それなら外してるよ。
「面白いじゃない。早くやりなさいよ」
「待ってくれるのかしら?」
「ええ、この戦いが面白くなるのならね」
それを聞きこちらを向く女神様。
「久しぶりね」
先程までの険しい顔とは違い今は、前にあったときと同じ優しい顔をしている。
「あの人は一体何者なのですか?」
「そうね。全て話すから聞いてもらえるかしら」
それから、女神様は過去の事を話してくれた。
昔女神様は勇者様と同じパーティーで行動していた。
そのときに受けた依頼。それが魔龍族討伐の依頼であった。この時、人間と魔龍族は戦争をしていた。だがそれは戦争とは呼べずただ一方的に人間側が殺されているだけであった。
まだ、二十歳を過ぎてやっと有名になり始めた勇者様パーティーは貴族直々の命令でこの戦争に参加する事になったらし。
勇者様が参加されてから劣勢だった人間側は形勢逆転し魔龍族が首都に乗り込んだ。そして、魔龍族の女王メルリカ(今目に前にいる冒険者メリ)と勇者との一騎打ちになった。
結果は相打ちでメルリカを倒すことが出来た。
そして、勇者様もそれと同時に死んでしまった。それと同時に私達は天界からの呼び出しを受けて女神になったらしい。
「それでは女神様は元々冒険者だったのですか?」
「そうよ、そしてあの人に託されたの、自分の生まれ変わりを頼むってね」
少し悲しそうな声で話してくれる。
「そうだったのですね。ですが私に掛けられているリミッターって何の事なのですか?」
女神様とメルリカさんの会話の中で意味が分からないことがあった。
自分に掛けられたリミッター、今まで精霊達からも聞いたことが無かった。
「そのことについては今から話すわ」
女神様からの話しが続くのである。
「毎年の楽しみなのよね♪♪」
などと言いながら舞台上を見ている。
「あら、ミレイじゃない!?」
少し驚きながらも、
「当たり前よね。普通の冒険者が勝てるわけないですものね」
などと言いながら見ている。
司会者の合図でミレイとメリの決勝戦が開始された。
最初はミレイが押されているように見える。
「ミレイ、何故魔法を使わないのかしら?」
などと言いながら頭をかしげていると、
いきなり舞台上が黒い壁で覆われてしまった。
「あれはまさか!」
それを見た瞬間、昔の事を思い出す。
「でも、あの人が倒したはずよね」
それからもミレイが劣勢で試合が進んでいく。そして、二人の動きが止まったそのとき懐かしくもあり、そして敵の顔がそこにあった。
「まさか生きていたなんて! 今のミレイじゃ勝てない」
女神は急ぎ準備を整えてミレイ達の元へと向かうのだった。
いきなし目の前に現れた女神様。私の方を見ず、メリさんの方を見ている。
「また懐かしい人が現れたわね」
メリさんは女神様を知っているみたいだ。
でもどうしてこの二人が知り合いなのかよく分からない。
「そうね、でもまさかあなたが生きていたなんて思わなかったわよ」
「それは、こちらのセリフだわ。人間が何百年も生きられるなんて驚きよ!」
人間?
頭の中に大量のはてなマークが浮かんでくる。
何故女神様が人間なのか分からない。
「そうね。人間のままだったら生きてないわね。でも今は女神としてこの世界を見守る存在になってるから、寿命なんて概念はないわ」
声を出さずに驚く私。
「そうだったの、まさか人が神になるなってね。面白いじゃない。それで女神様は私を倒しに来たのかしら?」
「そうできたらよかったんだけどね。今はこの世界にむやみに干渉は出来ないのよ」
「なら、何しに来たのかしら?」
驚きばかりで気を失いそうになってしまう。
「ミレイに掛けられたリミッターを一つ外しに来たのよ」
私にリミッター? それって精霊達に掛けて貰って居るのじゃないの? それなら外してるよ。
「面白いじゃない。早くやりなさいよ」
「待ってくれるのかしら?」
「ええ、この戦いが面白くなるのならね」
それを聞きこちらを向く女神様。
「久しぶりね」
先程までの険しい顔とは違い今は、前にあったときと同じ優しい顔をしている。
「あの人は一体何者なのですか?」
「そうね。全て話すから聞いてもらえるかしら」
それから、女神様は過去の事を話してくれた。
昔女神様は勇者様と同じパーティーで行動していた。
そのときに受けた依頼。それが魔龍族討伐の依頼であった。この時、人間と魔龍族は戦争をしていた。だがそれは戦争とは呼べずただ一方的に人間側が殺されているだけであった。
まだ、二十歳を過ぎてやっと有名になり始めた勇者様パーティーは貴族直々の命令でこの戦争に参加する事になったらし。
勇者様が参加されてから劣勢だった人間側は形勢逆転し魔龍族が首都に乗り込んだ。そして、魔龍族の女王メルリカ(今目に前にいる冒険者メリ)と勇者との一騎打ちになった。
結果は相打ちでメルリカを倒すことが出来た。
そして、勇者様もそれと同時に死んでしまった。それと同時に私達は天界からの呼び出しを受けて女神になったらしい。
「それでは女神様は元々冒険者だったのですか?」
「そうよ、そしてあの人に託されたの、自分の生まれ変わりを頼むってね」
少し悲しそうな声で話してくれる。
「そうだったのですね。ですが私に掛けられているリミッターって何の事なのですか?」
女神様とメルリカさんの会話の中で意味が分からないことがあった。
自分に掛けられたリミッター、今まで精霊達からも聞いたことが無かった。
「そのことについては今から話すわ」
女神様からの話しが続くのである。
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