話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

スピリッツウィッチ~ダンジョン攻略がんばります~ 

夢見叶

第五十五話 決勝戦のはじまり

 翌日、生誕祭二日目。

 私達、屋台の準備をしていた。

  今日は朝から武闘大会があるため私は手伝えない。その代わり、屋台準備を手伝っているのである。

「ミレイ、あなたは体を休めておきなさい! もうすぐ準決勝でしょ」

 今日の朝一番に行われる試合は私の試合になっている。

 ただし、相手は普通の冒険者。ここまでの二試合を見ている限りでは苦戦する相手ではない。

「大丈夫だよ! 相手はSランクのメリさんじゃないんだから」

 私はそんな事言いながら準備を進めていく。

 そして屋台の準備が完成したところで、

「久しいな、ミレイ」

 声のする方を見てみると、懐かしい顔があった。

「グレイさん!」

 メリッシュさんとアキさんとはちょくちょく合っていたがグレイさん達とはあの依頼以降一度も合っていなかった、

「お久しぶりです!」

 元気よく言葉を返した。

「何しに来たのよ!」

 顔を赤くしながらそっぽを向いているメリッシュさん。

「何しに来たはないだろうが! ミレイが試合で人手が足りないと思って手伝いに来たんだろうが」

 そうだったのですか! またからかいに来たのかと思いましたよ。

「でも服は女の子用しかないわよ」

「別にいらねえよ!」

「そう!」

 素っ気ない態度を取るメリッシュさん。ただ顔はとても嬉しそうであった。

「あの二人いつもあんな感じなんですか?」

「そうなのよ。グレイは素直何だけど、メリッシュがね」

「そうですね。もう少し素直になって欲しいですね」

 私達は二人を見ながらこそこそと話していた。

「それじゃ、店開くぞ!」

 亭主の言葉で私達は持ち場に着いた。

 だがそれと同時に、

「武闘大会準決勝に出られる選手の方は舞台までお願いします」

 アナウンスが流れた。

「皆さんすみません」

 私はとても申し訳なく謝った。

「別にいいのよ。分かっていたことだしね」

「元々俺達はお前の代わりに手伝いに来てるんだぜ! 頑張ってこい!」

「ミレイ、ファイト!」

 皆からの声援を受けて舞台へと向かって行く。

「宣伝も忘れないでね!」

 最後のアキさんの言葉でこけそうになってしまった。

 もう少し別の言葉を掛けて欲しかったよ。

 などと思いながら舞台へと向かって行く。

 準決勝の相手はBランク冒険者。得意な攻撃は槍での突き。冒険者歴は長く、グレイさん達と同じくらいらしい。

 舞台に上がってすぐ、司会者により試合の開始が告げられた。

 最初に攻撃を仕掛けてきたのは相手だったが、私は、それに対して私は足に風魔法を纏わして移動速度を上げて攻撃をかわして相手の背後に回り込んだ。それと同時に相手の首元に刀を突きつけて参ったと言わせて私の勝利となった。

 試合が終った後、屋台の方を見てみると、順調にお客さんが来ている。その中には昨日見たお客さんもちらほら見受けられる。

 私は、昨日と同じように店の宣伝をして舞台から降りていった。

 私は舞台を降りた後、皆の元へは戻らず舞台に一番近くで準決勝第二試合を見ようとしていた。

「ただいまより準決勝第二試合を行います!」

 司会者の言葉と同時に二人の選手が舞台へと上がっていく。

 そのとき、メリさんと目が合った気がした。

 メリさんはここまで圧倒的な実力で勝ってきている、でも私はまで何かを隠しているように感じていた。もしこの試合でその何かを見ることが出来たら勝てるかも知れないと考えていた。

 最初はやはり相手の攻撃から始まった。最初の展開はここまでの試合全て同じように進んでいく。

 そして最後は相手が疲れて動きが止まったところでとどめを刺す。その決まったパターンで今回も勝っている。

 結局私の見た方物は見られなかった。

 それからしばらく休息を取った後、私達の決勝戦がいよいよ始まる。

「それではただいまよりアールス生誕祭武闘大会決勝戦を開始いたします。最初の入場は、ここまで余裕で勝ち抜いているゴールデンルーキーBランク冒険者ミレイ!」

 司会者から紹介を受けて舞台の上へと上がっていく。

 周りから凄い拍手と歓声が上がっている。

「続きまして入場いたしますのは、この世界で唯一のSランク冒険者。ここまでの試合は圧倒的な力の差で勝ち上がってきました。最強の冒険者メイー!」

 メリさんが舞台上へと上がってくる。

 そして私達が向かい合うと、

「それでは、決勝戦始め!」

 司会者のかけ声で決勝戦が開始されるのだった。

「スピリッツウィッチ~ダンジョン攻略がんばります~ 」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く