最弱印と失われた神話

ノベルバユーザー356021

最弱印とメンバー

「お……、やっと来たか」


 アンジェルが実験準備室に行くとレヴィアは窓から外を眺めてた。


「いきなり呼んでなんですか?」


「そうだな、何から言うかな……。お前、軍の試験に行くきだろ?」


 アンジェルは、苦虫を噛み潰したような顔をしている。それを見たレヴィアは肯定だと確認した。


「はぁー……。お前の成績は見させてもらった。お前なら、軍の試験がどれほど難しいものか、分かるはずだ。なんと言ったて、軍人ですら本気で優勝をしようとしているんだ。学生が入り込んだって一瞬だ。……いや、……表現が甘かったな、死ぬぞ」


 レヴィアの珍しい険しい顔を見て、アンジェルは、それが嘘じゃないと言うことを本能的に察していた。


(……死ぬ。多分このまま行けば死ぬ。それでも、それでも、、、)


 アンジェルは封印刑にされている姉の顔を思い浮かべ……


「私は……。それでも行きます。封印刑にされている姉に会うため、そして、何があったのか聞くため、私は軍の試験に合格しなきゃいけないんです!!」


 それを聞いたレヴィアは下を向いていて、表情はよく見えなかったが、無言だった。


「…………」


「…………」


「……はぁ~。わかったよ。それじゃ、俺が全面的にサポートしてやんよ」


「え……?」


「え……?じゃねぇーよ。お前が、軍の試験でも合格出来るように教えてやるって言ってんだよ」


 レヴィアは少し頬赤くして、そっぽを向きながら答えた。


「なんで……?」


「お前の姉、エリカ=アンジェルには昔世話になったんだよ。……だから、間違ってもアイツがそんな事をする人間じゃねぇーて事は知ってるから、俺も何が有ったかを聞きたいんだ」


「昔、姉とあった事があるんですか!?」


「少しな。……さて、軍の試験に行く前に、帝園祭に優勝しなちゃいけねーし。気張れや。」


「ー!はい」


「それじゃー、メンバーを集めて来い」


「メンバーですか?」


「当たり前だろ。三人一組で挑むのが帝園祭だ。……と言っても、もうメンバーは集まってる見たいだな」


「え?」


 レヴィアは呆れたように、ため息をしながらドアの方を見て……


「おい、どうせ二人とも居るんだろ?中に入ってこいよ」


「ふぇ~、なんでバレたんですか~?」


「お邪魔しますね」


 困り顔のアルマと、イタズラに微笑んだレヴィアが、入ってきた。


「え?ちょ……、なんで二人ともいるの!?」


「えへへー、ごめんねアンジェル。二人で何を話してるか知りたくなっちゃって」


「それより、帝園祭、私達と組みましょう?」


「でも……、私、軍の試験を狙ってるし……。二人の命を危険に晒してしまうかもしれないか-」


「「そんなこと関係ないよ」」




「……っ」


 声をハモらせながら、言った二人を見てレヴィアは微笑みながら、アンジェルの頭に手を乗せた。


「……決まりだな。よしっ!先ずはこのメンバーで帝園祭を優勝するぞ!」


「「「はいっ」」」















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