身の覚えの無い妹が出来てしまった。しかも、誰も存在を認知できないんだから驚きだ!いやーどうしよう、HAHAHAHAHA!!・・・どーすんのよ、マジで・・・。
110C 光り輝くオブジェ。僕らは、後ずさり、オブジェから距離を取る。
「何だ・・・?」
「気をつけて!お兄さん!!」
僕は全身に魔力障壁を展開し、オブジェの反応から備える。
『・・・・・・・システム再起動しました。居住生活プログラム起動。こんにちは。』
輝き続けるオブジェが僕らに話しかけてきた。その音声は、機械的な音声だが、パソコン付属の読み上げソフトより、いくばか流暢だ。
「・・・・・・は・・・・・・?」
突然、「物」と思っていたものから話しかけられたので、僕は狼狽する。
『・・・・・・手順が不適切な電源の切断をした様です。前回の切断から・・・784年5月21日経過しています。施設の状態は生命維持に適した状態ではありません。貴方方以外に生体反応・・・無し。施設外の魔磁波の乱れが濃厚。生体反応無し・・・。』
何やらぶつぶつ独り言を言うオブジェだった。
『貴方方はこの居住施設の住人ですか?。この施設の状態でも、貴方方は生命活動を維持している。』
「ああ、僕らは特別なんだ・・・というか、貴方方?僕一人じゃないって事分かるのか?」
『はい、貴方の体から、複数の思念を感じます・・・。貴方方はこの施設の住人ですか?』
オブジェは再度僕らに問いかけてきた。どう答えようか迷ったが、正直に答える事にした。
「違うよ、砂漠を彷徨っていたら、この施設を見つけてやって来たんだ。ここは、何?居住施設って言っていたけど、マンションみたいなものかな?それと、君は誰?人間じゃないよね。」
答えるついでに僕もオブジェに疑問をぶつける。
『ここは、第239610番避難シェルター。私は、このシェルターの運営を司る管理コンピューターです。』
し、シェルター・・・???
この荒廃した世界にシェルターである。これじゃあ、まるで核戦争でも起こった後の世界の様だ。・・・ここは3人の世界であって、僕の世界では無いのだけど。
「コンピューター・・・という限り、ソルフィ達の世界もずいぶん進化しましたねえ。」
「うん・・・お兄ちゃんの世界にあるもの名前がそのまま、私達の世界にも私達の世界にあるなんて、びっくりかも」
「あんまり、良い未来じゃなかったみたいですね、私達の未来・・・」
確かに、あの砂漠の有様を見てるとなあ・・・。
「なあ、コンピューター。ここはシェルターだそうだけど、何に備えるシェルターなんだ?災害か?」
『いいえ、核魔力から備える為のシェルターです。このシェルターは魔防壁があり、LV3までの核魔力兵器の攻撃を耐える事が出来ます・・・が、現在、魔防壁は展開不能です。施設の動力源の大半が喪失しています』
核魔力、魔防壁・・・僕らの知らない単語がいくつも出てきた。それはおいおい聞くとして、それより気になった事を聞く。
「核魔力兵器というと、どこかと戦争しているのかな?」
『はい、我が国は連盟国と戦争中です。連盟国の攻撃に備える為にこのシェルターがあります。』
大体予想していた事が的中した。僕が救ったはずの、この世界も、また、別の世界の危機が起き、そして、この有様みたいだ。
「・・・そうなんだ。で、僕ら以外の人間はどこに居るのかな?」
『他の施設を検索中です・・・・・・・・・・検索完了。他の施設からの応答がありません。現在、我が国内のシェルターで、生体反応を確認出来るのは、貴方方だけです。』
「僕らだけ?他に生きている人は居ない?」
『確認できません』
「そっかあ・・・」
どうやら、僕らしか生きている人間は居ない様だ。
「コンピューターさん、君は何百年ぶりに再起動したと先に言ったね?何で、電源が落ちていたのかな?」
核戦争が起きている事、周りに生きている人間が居ない事、それらを察するに、大体理由は分かるが。
『・・・前回起動中の私の記録に、魔力核による直接攻撃が、我が国全土に行われていました。それにより、施設が破壊され、緊急停止したと思われます』
「ここに住んでいた人達も、それで・・・」
『その攻撃で、死亡したと思われます。この施設の周りに赤い砂も、魔力核で地面が焼き尽くされた跡でしょう・・・』
「うーん・・・そうかあ・・・」
折角、数百数千年の眠りから目覚めた現実は、こんな絶望的なものとは、悲しいなあ。
「・・・元気出して、お兄ちゃん・・・」
「そうですよ、お兄さんには私達が居るじゃないですか・・・っ!」
励ましてくれる、妹従兄弟兼嫁達。
「有難う・・・。皆が居なければ、本当に孤独の身だったよ」
本当に有難い話である。
『・・・私の限られた予備動力の範囲なら、施設全体の運営は無理ですが、貴方方の生命活動の維持をお助けする事が出来ます。施設の中枢内の空気を洗浄しました。何か食事や入浴などされる場合は私に申し付けて下さい』
「食事・・・って・・・君、料理出来るの?」
『私自身が調理をする訳ではありませんが、こちらのメニューから魔力原子を変換して食事やその他の物を作る事が出来ます。』
とオブジェは言って、僕の目の前に光り輝く、光りの板・・・その板には色んな料理らしきものが記載されている・・・を出現させた。
「気をつけて!お兄さん!!」
僕は全身に魔力障壁を展開し、オブジェの反応から備える。
『・・・・・・・システム再起動しました。居住生活プログラム起動。こんにちは。』
輝き続けるオブジェが僕らに話しかけてきた。その音声は、機械的な音声だが、パソコン付属の読み上げソフトより、いくばか流暢だ。
「・・・・・・は・・・・・・?」
突然、「物」と思っていたものから話しかけられたので、僕は狼狽する。
『・・・・・・手順が不適切な電源の切断をした様です。前回の切断から・・・784年5月21日経過しています。施設の状態は生命維持に適した状態ではありません。貴方方以外に生体反応・・・無し。施設外の魔磁波の乱れが濃厚。生体反応無し・・・。』
何やらぶつぶつ独り言を言うオブジェだった。
『貴方方はこの居住施設の住人ですか?。この施設の状態でも、貴方方は生命活動を維持している。』
「ああ、僕らは特別なんだ・・・というか、貴方方?僕一人じゃないって事分かるのか?」
『はい、貴方の体から、複数の思念を感じます・・・。貴方方はこの施設の住人ですか?』
オブジェは再度僕らに問いかけてきた。どう答えようか迷ったが、正直に答える事にした。
「違うよ、砂漠を彷徨っていたら、この施設を見つけてやって来たんだ。ここは、何?居住施設って言っていたけど、マンションみたいなものかな?それと、君は誰?人間じゃないよね。」
答えるついでに僕もオブジェに疑問をぶつける。
『ここは、第239610番避難シェルター。私は、このシェルターの運営を司る管理コンピューターです。』
し、シェルター・・・???
この荒廃した世界にシェルターである。これじゃあ、まるで核戦争でも起こった後の世界の様だ。・・・ここは3人の世界であって、僕の世界では無いのだけど。
「コンピューター・・・という限り、ソルフィ達の世界もずいぶん進化しましたねえ。」
「うん・・・お兄ちゃんの世界にあるもの名前がそのまま、私達の世界にも私達の世界にあるなんて、びっくりかも」
「あんまり、良い未来じゃなかったみたいですね、私達の未来・・・」
確かに、あの砂漠の有様を見てるとなあ・・・。
「なあ、コンピューター。ここはシェルターだそうだけど、何に備えるシェルターなんだ?災害か?」
『いいえ、核魔力から備える為のシェルターです。このシェルターは魔防壁があり、LV3までの核魔力兵器の攻撃を耐える事が出来ます・・・が、現在、魔防壁は展開不能です。施設の動力源の大半が喪失しています』
核魔力、魔防壁・・・僕らの知らない単語がいくつも出てきた。それはおいおい聞くとして、それより気になった事を聞く。
「核魔力兵器というと、どこかと戦争しているのかな?」
『はい、我が国は連盟国と戦争中です。連盟国の攻撃に備える為にこのシェルターがあります。』
大体予想していた事が的中した。僕が救ったはずの、この世界も、また、別の世界の危機が起き、そして、この有様みたいだ。
「・・・そうなんだ。で、僕ら以外の人間はどこに居るのかな?」
『他の施設を検索中です・・・・・・・・・・検索完了。他の施設からの応答がありません。現在、我が国内のシェルターで、生体反応を確認出来るのは、貴方方だけです。』
「僕らだけ?他に生きている人は居ない?」
『確認できません』
「そっかあ・・・」
どうやら、僕らしか生きている人間は居ない様だ。
「コンピューターさん、君は何百年ぶりに再起動したと先に言ったね?何で、電源が落ちていたのかな?」
核戦争が起きている事、周りに生きている人間が居ない事、それらを察するに、大体理由は分かるが。
『・・・前回起動中の私の記録に、魔力核による直接攻撃が、我が国全土に行われていました。それにより、施設が破壊され、緊急停止したと思われます』
「ここに住んでいた人達も、それで・・・」
『その攻撃で、死亡したと思われます。この施設の周りに赤い砂も、魔力核で地面が焼き尽くされた跡でしょう・・・』
「うーん・・・そうかあ・・・」
折角、数百数千年の眠りから目覚めた現実は、こんな絶望的なものとは、悲しいなあ。
「・・・元気出して、お兄ちゃん・・・」
「そうですよ、お兄さんには私達が居るじゃないですか・・・っ!」
励ましてくれる、妹従兄弟兼嫁達。
「有難う・・・。皆が居なければ、本当に孤独の身だったよ」
本当に有難い話である。
『・・・私の限られた予備動力の範囲なら、施設全体の運営は無理ですが、貴方方の生命活動の維持をお助けする事が出来ます。施設の中枢内の空気を洗浄しました。何か食事や入浴などされる場合は私に申し付けて下さい』
「食事・・・って・・・君、料理出来るの?」
『私自身が調理をする訳ではありませんが、こちらのメニューから魔力原子を変換して食事やその他の物を作る事が出来ます。』
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