身の覚えの無い妹が出来てしまった。しかも、誰も存在を認知できないんだから驚きだ!いやーどうしよう、HAHAHAHAHA!!・・・どーすんのよ、マジで・・・。
103B そして、暫くして、千尋ちゃんが夕飯を作ってくれたので3人で食べた。
今日の夕飯はおでんだった。
何故おでんと聞くと、「何となく」と千尋ちゃんは答えた。
そのやりとりは日常的だった。
僕らの関係も後、数時間後にはほんの少し変わるのだが、それも、もう日常的なものに取り込まれようとしている。
いつもの日常。
僕らは夕飯を食べた後に、3人で一緒に、風呂に入った。
二人はきゃいきゃい、はしゃいでいた。僕もはしゃいだ。しかし、それは照れ隠しのはしゃぎだった。二人も一緒だろう。
隠し事の無い夫婦になるまでは、まだ僕らは経験不足だから仕方が無い。
体を清潔にした後、いつもの様に、布団を敷いて、3人で一緒に寝た。
寝る際には、夫婦が自然にする事もした。
それが、僕らの日常、この後、ずっとずっと続く、僕らの日常が、確定されたのだった。
「ふへへ~・・・お兄ちゃん~・・・」
胸の中で千尋ちゃんがくねくね動きながら、僕に体重を委ねる。
「・・・甘えん坊だなあ・・・千尋ちゃんは・・・」
僕が千尋ちゃんの頭を撫でてやると、
「お兄さん、お兄さん、私も!お兄さん!」
すねた顔で千歳ちゃんが、頬を膨らませる。
僕は「はいはい」と返事して、千歳ちゃんの頭も撫でてやる。
千歳ちゃんもふへふへ微笑みながら、恍惚な表情を浮かべる。
朝はいつも、こんな調子だ。
ありふれた日常。いつも通りの朝。
夫婦になってから、二人の愛情というか甘えが、タガが外れた様に、激しく僕に注がれる。
まあ、タガは外れてしまっているのだから仕方が無い。今の僕らは愛情も甘えを発露を躊躇ったりしたり拒否したりする動機が一切無い関係だ。
それにしても、前までは千尋ちゃんが僕を起こしていたのに、今では僕が二人を起こす様になっている。完全に千尋ちゃん、僕に甘えきっているんだなと思う。
ちょっと、頼りなくなった妹を残念に思う一方、兄として頼られているのは、まったく悪い気がしない。
僕らは、夫と妻の関係なのだけど、父と母には慣れていない。
何故子供が生まれないかは分からないけど、多分、この世界は僕ら3人で完結しているのだからと思う。
永遠を過ごす僕らに、子孫は必要ないという訳である。
「はいはい、それじゃあ、そろそろ二人共、服着ような?俺も着替えて会社に行く準備しなきゃ・・・」
今日は、2013年11月・・・?、昨日は2018年だった気がするけど、まあ良い。
もう何十年も何十年も、10年代を繰り返して、3人と暮らしている気がする。
気がするというのは、最早時間間隔が狂ってしまい、経過した時間が、正確な数字を・・・いや、大雑把な数字ですらわからないのだ。
ここは、僕の夢の中だから、時間が止っているという事なのだろう。
そうして、僕らは、3人、終りの無さそうな日常を、お互いに飽きる事も無い愛情を浴びつつ過ごす。
3人で朝食を済ませ、シャワーを浴び、そして、僕は出社する準備が整った。
自分の世界だというのに、それでも会社に行ってしまうのは、会社に行くのも日常という事だろう。
「お兄ちゃん・・・行ってらっしゃい・・・っ!」
千尋ちゃんが僕にお弁当を渡して、深いキスをする。
「あ~・・・もう!私もします!今日も頑張ってきてください、お兄さん!」
千歳ちゃんは負けじと、より深い、口内の底まで深く潜ったキスをした。
二人の愛情を堪能して、僕は「行って来ます」と二人に伝える。
目の前には可愛らしく、愛しい二人の笑顔。
僕のこれが僕の日常だ。思えば、あの頃は、僕らが僕らじゃなかった時、そもそも異世界に召還されなかった時、僕は、現状に凄く不満を感じていた。
代わり映えの無い日常、うだつの上がらない現状。日々劣化していく、これまでの僕が世界と認識していた世界。満たされているのに、満たされない毎日。
それが、今では、幸福に満ち溢れている。
僕の肉体の魔力が途切れて寿命が尽きるまで、永遠と続く、千尋ちゃんと千歳ちゃんが居る、この夢の世界。
何も不安も無く満たされていて、安心しているんだ、僕は。
そう思うと嬉しくなって、二人を抱きしめて、またキスをした。
「わふっ!お兄さん・・・」
「お・・・お兄ちゃん・・・んっ・・・」
二人はなすがままに、僕の愛情か情欲か分からないキスに受け入れる。
「・・・どうしたの・・・?お兄ちゃん・・・?」
キスを終えた後、千尋ちゃんが聞いて来た。
「・・・そのさ・・・嬉しくってさ・・・千尋ちゃんと千歳ちゃんが、傍に居るって事が、嬉しくて・・・ちょっとキスしてみたかったんだ・・・」
僕がそう、素直に自分の気持ちを告白すると
「ふふっ、お兄さん、甘えん坊ですね・・・。勿論、ずっと傍に居ますよ、ずっと、ずっと・・・」
優しく微笑む千歳ちゃん。こういう関係になって知った事だが、千歳ちゃんは、どこか母性を感じてしまう所がある。しっかり者だけど妹な千尋ちゃんとはそこが違う。
「お兄ちゃん・・・ずっと、一緒だからね、お兄ちゃん・・・」
千尋ちゃんも僕に微笑み返してくれた。
二人がずっと僕の傍に居続けてくれる・・・その幸福の毎日・・・、これからも、そんな、他愛無いけど幸福な日常が繰り返されるのだろう。これからも、いつまでも、ずっと。
Bルート完
何故おでんと聞くと、「何となく」と千尋ちゃんは答えた。
そのやりとりは日常的だった。
僕らの関係も後、数時間後にはほんの少し変わるのだが、それも、もう日常的なものに取り込まれようとしている。
いつもの日常。
僕らは夕飯を食べた後に、3人で一緒に、風呂に入った。
二人はきゃいきゃい、はしゃいでいた。僕もはしゃいだ。しかし、それは照れ隠しのはしゃぎだった。二人も一緒だろう。
隠し事の無い夫婦になるまでは、まだ僕らは経験不足だから仕方が無い。
体を清潔にした後、いつもの様に、布団を敷いて、3人で一緒に寝た。
寝る際には、夫婦が自然にする事もした。
それが、僕らの日常、この後、ずっとずっと続く、僕らの日常が、確定されたのだった。
「ふへへ~・・・お兄ちゃん~・・・」
胸の中で千尋ちゃんがくねくね動きながら、僕に体重を委ねる。
「・・・甘えん坊だなあ・・・千尋ちゃんは・・・」
僕が千尋ちゃんの頭を撫でてやると、
「お兄さん、お兄さん、私も!お兄さん!」
すねた顔で千歳ちゃんが、頬を膨らませる。
僕は「はいはい」と返事して、千歳ちゃんの頭も撫でてやる。
千歳ちゃんもふへふへ微笑みながら、恍惚な表情を浮かべる。
朝はいつも、こんな調子だ。
ありふれた日常。いつも通りの朝。
夫婦になってから、二人の愛情というか甘えが、タガが外れた様に、激しく僕に注がれる。
まあ、タガは外れてしまっているのだから仕方が無い。今の僕らは愛情も甘えを発露を躊躇ったりしたり拒否したりする動機が一切無い関係だ。
それにしても、前までは千尋ちゃんが僕を起こしていたのに、今では僕が二人を起こす様になっている。完全に千尋ちゃん、僕に甘えきっているんだなと思う。
ちょっと、頼りなくなった妹を残念に思う一方、兄として頼られているのは、まったく悪い気がしない。
僕らは、夫と妻の関係なのだけど、父と母には慣れていない。
何故子供が生まれないかは分からないけど、多分、この世界は僕ら3人で完結しているのだからと思う。
永遠を過ごす僕らに、子孫は必要ないという訳である。
「はいはい、それじゃあ、そろそろ二人共、服着ような?俺も着替えて会社に行く準備しなきゃ・・・」
今日は、2013年11月・・・?、昨日は2018年だった気がするけど、まあ良い。
もう何十年も何十年も、10年代を繰り返して、3人と暮らしている気がする。
気がするというのは、最早時間間隔が狂ってしまい、経過した時間が、正確な数字を・・・いや、大雑把な数字ですらわからないのだ。
ここは、僕の夢の中だから、時間が止っているという事なのだろう。
そうして、僕らは、3人、終りの無さそうな日常を、お互いに飽きる事も無い愛情を浴びつつ過ごす。
3人で朝食を済ませ、シャワーを浴び、そして、僕は出社する準備が整った。
自分の世界だというのに、それでも会社に行ってしまうのは、会社に行くのも日常という事だろう。
「お兄ちゃん・・・行ってらっしゃい・・・っ!」
千尋ちゃんが僕にお弁当を渡して、深いキスをする。
「あ~・・・もう!私もします!今日も頑張ってきてください、お兄さん!」
千歳ちゃんは負けじと、より深い、口内の底まで深く潜ったキスをした。
二人の愛情を堪能して、僕は「行って来ます」と二人に伝える。
目の前には可愛らしく、愛しい二人の笑顔。
僕のこれが僕の日常だ。思えば、あの頃は、僕らが僕らじゃなかった時、そもそも異世界に召還されなかった時、僕は、現状に凄く不満を感じていた。
代わり映えの無い日常、うだつの上がらない現状。日々劣化していく、これまでの僕が世界と認識していた世界。満たされているのに、満たされない毎日。
それが、今では、幸福に満ち溢れている。
僕の肉体の魔力が途切れて寿命が尽きるまで、永遠と続く、千尋ちゃんと千歳ちゃんが居る、この夢の世界。
何も不安も無く満たされていて、安心しているんだ、僕は。
そう思うと嬉しくなって、二人を抱きしめて、またキスをした。
「わふっ!お兄さん・・・」
「お・・・お兄ちゃん・・・んっ・・・」
二人はなすがままに、僕の愛情か情欲か分からないキスに受け入れる。
「・・・どうしたの・・・?お兄ちゃん・・・?」
キスを終えた後、千尋ちゃんが聞いて来た。
「・・・そのさ・・・嬉しくってさ・・・千尋ちゃんと千歳ちゃんが、傍に居るって事が、嬉しくて・・・ちょっとキスしてみたかったんだ・・・」
僕がそう、素直に自分の気持ちを告白すると
「ふふっ、お兄さん、甘えん坊ですね・・・。勿論、ずっと傍に居ますよ、ずっと、ずっと・・・」
優しく微笑む千歳ちゃん。こういう関係になって知った事だが、千歳ちゃんは、どこか母性を感じてしまう所がある。しっかり者だけど妹な千尋ちゃんとはそこが違う。
「お兄ちゃん・・・ずっと、一緒だからね、お兄ちゃん・・・」
千尋ちゃんも僕に微笑み返してくれた。
二人がずっと僕の傍に居続けてくれる・・・その幸福の毎日・・・、これからも、そんな、他愛無いけど幸福な日常が繰り返されるのだろう。これからも、いつまでも、ずっと。
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