身の覚えの無い妹が出来てしまった。しかも、誰も存在を認知できないんだから驚きだ!いやーどうしよう、HAHAHAHAHA!!・・・どーすんのよ、マジで・・・。
100B 「僕は・・・この世界に留まって、千尋ちゃんと千歳ちゃんと添い遂げる事にする・・・!」
僕は、勤めて冷静な声色で言った。
「お・・・お兄ちゃん・・・!」
「お兄さん・・・!」
千尋ちゃんと千歳ちゃんは先ほどの憎悪に満ち溢れていた顔を、年相応のあどけない笑顔に変えて、僕の名を呼んだ。
数時間前まで、普通に見れていたその笑顔、久々に見れた気がする。
二人の笑顔を見て、僕の心は大きく安堵を感じた。
そんな僕の腕を掴み、そして、僕を困惑した顔で見つめる娘も居る。
「・・・・お・・・・・・お兄・・・・・様・・・・・・・?」
ソルフィちゃんは歯をカチカチ震わせて、僕を見ている。その顔は、希望を喪った様な、縋るものを喪った様な、そんな表情だった。
「・・・・・・・ごめん・・・・・・・・ソルフィちゃん。・・・・・・でも、もう僕たちは、離れ離れになる事なんて出来ないんだ・・・、僕は二人に心を惹かれている、二人を見捨てて別れる事なんて、出来ない・・・」
泣きそうな顔のソルフィちゃんに、僕は、恐る恐る、しかし、ハッキリと自分の意思を伝えた。
「・・・・・・嫌ですわ・・・・・・・!嫌です!。約束したじゃないですか?ソルフィの旦那様になると、利用する云々言いましたけど、ソルフィは本気ですのよ・・・?本気なのです・・・。ですから、お兄様、正気に戻られて下さい、二人は、もう死んでいるのです。貴方は王にハメられて眠りにつかされているんですよ・・・?それでも良いのですか・・・?」
ぶんぶんと顔を振って僕に懇願するソルフィちゃん。その様子はとても100年以上生きた者では無かった。
「良いんだ・・・僕は、あの王なんかよりも、千尋ちゃんと千歳ちゃんの事の方が大事なんだ・・・」
「・・・・・・ソルフィよりもですか・・・・・・?ソルフィよりも、お二人が大事なんですか!?」
ソルフィちゃんは、感極まった様に、大声で僕に怒鳴った。
「・・・・・・あ・・・・・・っ」
その言葉に、僕は、答えられず・・・そして、反射的に、目を伏せ、ソルフィちゃんと視線を逸らしてしまう。
その反射的行動に、自分でも、驚き、そして、瞬時に自己嫌悪が湧き出す。
「・・・・・・ごめんなさい、酷い事言いました。・・・・・・こんな選択、お兄様だってしたくないでしょう・・・・・ですから、お兄様は選択しなくて良いですわ!」
ソルフィちゃんは、僕の頬を両手で掴み、そして、瞬時に自身の唇と、唇を合わせ・・・
「ぐぎっ!!」
ソルフィちゃんの首に両手が回り込み、そして掴み、僕とのキスを阻害する。
「がはっ・・・くぅ・・・!」
「やらせませんよ!お兄さんを渡しません!!」
千歳ちゃんだった。千歳ちゃんは、ソルフィちゃんの首を掴んだまま、地面にそのまま倒れ込み、ソルフィちゃんを拘束する。
「千尋さん、今です!!お兄さんとキスを、早く!!」
「う・・・うん!」
千歳ちゃんが暴れるソルフィちゃんと格闘している所を、通り抜け、千尋ちゃんが、僕の元へやって来る。
「・・・・・・お兄ちゃん・・・・・・、するね・・・?・・・キス。・・・いいよね・・・?」
千尋ちゃんの顔は、赤リンゴの様に真っ赤に染まっている。血で染まっているのもあるが。・・・その顔は照れと決意がいり混じったものだった。
「・・・・・・・ああ・・・・・・しよう。・・・・・・・ごめん、ムードとかは、考えられないから・・・」
僕はもう、腹は決まっている。千尋ちゃんの、肩に手を置いた。
「いいよ、お兄ちゃん・・・・」
千尋ちゃんは少し、俯き、そして、僕に唇を突き出して、目を瞑った。
「・・・こ、この、ごひゅ!・・・どいて、どいて下さい!チトセさん!!やめて!嫌ぁ!嫌ぁ!」
「やめません!ソルフィさんでもお兄さんは譲れませんから」
横で千歳ちゃんがソルフィちゃんを押さえつけている。
僕は、心の中でソルフィちゃんに謝って、そして、目を瞑り・・・千尋ちゃんの唇に向かって、唇を向けて・・・・・・・・・・瞼の中の暗闇の中で、初めて感じる柔らかな感触を唇に感じた。
「お・・・お兄ちゃん・・・!」
「お兄さん・・・!」
千尋ちゃんと千歳ちゃんは先ほどの憎悪に満ち溢れていた顔を、年相応のあどけない笑顔に変えて、僕の名を呼んだ。
数時間前まで、普通に見れていたその笑顔、久々に見れた気がする。
二人の笑顔を見て、僕の心は大きく安堵を感じた。
そんな僕の腕を掴み、そして、僕を困惑した顔で見つめる娘も居る。
「・・・・お・・・・・・お兄・・・・・様・・・・・・・?」
ソルフィちゃんは歯をカチカチ震わせて、僕を見ている。その顔は、希望を喪った様な、縋るものを喪った様な、そんな表情だった。
「・・・・・・・ごめん・・・・・・・・ソルフィちゃん。・・・・・・でも、もう僕たちは、離れ離れになる事なんて出来ないんだ・・・、僕は二人に心を惹かれている、二人を見捨てて別れる事なんて、出来ない・・・」
泣きそうな顔のソルフィちゃんに、僕は、恐る恐る、しかし、ハッキリと自分の意思を伝えた。
「・・・・・・嫌ですわ・・・・・・・!嫌です!。約束したじゃないですか?ソルフィの旦那様になると、利用する云々言いましたけど、ソルフィは本気ですのよ・・・?本気なのです・・・。ですから、お兄様、正気に戻られて下さい、二人は、もう死んでいるのです。貴方は王にハメられて眠りにつかされているんですよ・・・?それでも良いのですか・・・?」
ぶんぶんと顔を振って僕に懇願するソルフィちゃん。その様子はとても100年以上生きた者では無かった。
「良いんだ・・・僕は、あの王なんかよりも、千尋ちゃんと千歳ちゃんの事の方が大事なんだ・・・」
「・・・・・・ソルフィよりもですか・・・・・・?ソルフィよりも、お二人が大事なんですか!?」
ソルフィちゃんは、感極まった様に、大声で僕に怒鳴った。
「・・・・・・あ・・・・・・っ」
その言葉に、僕は、答えられず・・・そして、反射的に、目を伏せ、ソルフィちゃんと視線を逸らしてしまう。
その反射的行動に、自分でも、驚き、そして、瞬時に自己嫌悪が湧き出す。
「・・・・・・ごめんなさい、酷い事言いました。・・・・・・こんな選択、お兄様だってしたくないでしょう・・・・・ですから、お兄様は選択しなくて良いですわ!」
ソルフィちゃんは、僕の頬を両手で掴み、そして、瞬時に自身の唇と、唇を合わせ・・・
「ぐぎっ!!」
ソルフィちゃんの首に両手が回り込み、そして掴み、僕とのキスを阻害する。
「がはっ・・・くぅ・・・!」
「やらせませんよ!お兄さんを渡しません!!」
千歳ちゃんだった。千歳ちゃんは、ソルフィちゃんの首を掴んだまま、地面にそのまま倒れ込み、ソルフィちゃんを拘束する。
「千尋さん、今です!!お兄さんとキスを、早く!!」
「う・・・うん!」
千歳ちゃんが暴れるソルフィちゃんと格闘している所を、通り抜け、千尋ちゃんが、僕の元へやって来る。
「・・・・・・お兄ちゃん・・・・・・、するね・・・?・・・キス。・・・いいよね・・・?」
千尋ちゃんの顔は、赤リンゴの様に真っ赤に染まっている。血で染まっているのもあるが。・・・その顔は照れと決意がいり混じったものだった。
「・・・・・・・ああ・・・・・・しよう。・・・・・・・ごめん、ムードとかは、考えられないから・・・」
僕はもう、腹は決まっている。千尋ちゃんの、肩に手を置いた。
「いいよ、お兄ちゃん・・・・」
千尋ちゃんは少し、俯き、そして、僕に唇を突き出して、目を瞑った。
「・・・こ、この、ごひゅ!・・・どいて、どいて下さい!チトセさん!!やめて!嫌ぁ!嫌ぁ!」
「やめません!ソルフィさんでもお兄さんは譲れませんから」
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