身の覚えの無い妹が出来てしまった。しかも、誰も存在を認知できないんだから驚きだ!いやーどうしよう、HAHAHAHAHA!!・・・どーすんのよ、マジで・・・。
82.「部屋から追い出された『僕』は、そのまま城外からも追い出されていた。」
途方にくれている『僕』
「なあ、僕って、勇者なのか?」
僕の手を握っている少女に聞く。
少女はこくりと頷く。
「どーなってるの?僕が勇者な訳無いじゃないか。僕は平凡で安月給のリーマンだぞ?。いつ勇者に転職したのか?」
僕の言葉に少女はきょとんとして
「リー■ン・・・って何■■ら・・・?」
と答えた。
何かさっきよりも、より言葉が聞き取れる様になっている気がする。
「リーマンってわからない?」
こくり・・・と、また少女は頷く。
「リーマンってのはなあ・・・ええとねえ・・・」
こんな社会常識も知らないのか?僕がどう説明しようか考えていると。
『おおーい、貴方、城から追い出されていたみたいですけど、勇者様ですか?』
僕らの方・・・正しくは『僕』の方へ近づく人影が居た。
『え・・・ああ・・・そうみたいなんだ・・・いや、勇者って勝手に言われて、僕自身そんなつもりじゃないけどね」
『僕』は人影の質問に答える。
人影の方を見て、その姿を確認してみる・・・すると・・・
その姿は、背に剣を指した、革製品の様な鎧を着ている・・・少女・・・千歳ちゃんがそこに居た。
「え・・・ええ・・・?千歳ちゃん・・・!!どうして、こんな所に・・・」
僕は混乱する。何故、ここで千歳ちゃんが出てくる?。しかも、『僕』を勇者呼びして・・・まるで、普通の社会の人の『僕』側というより、この世界、中世ヨーロッパの世界の住人である王様側の人間かの様な態度だ。
『あっはは・・・そうなんですか。じゃあ、貴方はこの世界じゃなくて、異世界から召還されたって事は把握してますか?』
剣士の様な姿をした千歳ちゃん・・・剣士千歳ちゃんは、僕に確認するかの様に聞いた。
『ああ・・・わかるよ。あの王様が魔王を倒すために、僕を元の世界から、この世界に召還したって言っていた・・・』
『僕』は、困った様に答えた。
・・・・・・・・・・どうやら、この『僕』は異世界から召還された様だ。
『そうです。そうです。あの王は、異世界人の中で、特別に魔力の潜在能力の高い人間を召還して、魔王討伐を仕向けているんです。ちなみに、貴方で12人目ですね。』
『12人目・・・?じゃあ、僕の他にも、召還された人は居るのかい?』
『ええ・・・でも、連絡が無いので、多分戦死されていると思いますがね』
剣士千歳ちゃんは、さらっと、冷酷な言葉を言った。
『せ、戦死・・・?』
『はい、あの王は異世界人を召還しては、魔王討伐を命じるのを繰り返してます。魔王を倒せる魔力の高い異世界人が引けるまで、宝くじを引き続けている感じでしょうか?
そして貴方は12人目・・・という訳です。』
にこりと剣士千歳ちゃんは、微笑みながら言う。
『そ・・・そんな・・・。いや、冗談じゃない。僕は死にたくないんだけど。』
『後、3日以内にこの町から出て行かないと、多分処刑されちゃいますよ?。魔王討伐に行かない勇者は用済みだって』
『ま・・・マジ・・・か・・・?』
『はい・・・おおマジです』
剣士千歳ちゃんはにこにこと微笑みを絶やさず語り続ける。
『・・・そんなに落胆しないで下さい。ともかく、猶予期間はありますから、準備を整えて、討伐の旅に出ましょう。私も、貴方の旅に同行させて戴きますから』
『き・・・君もか・・・?君は一体・・・誰かな?』
『私の名は、チトセス。貴方の従者として同行させて戴く騎士です。』
狼狽する僕にキリッと敬礼をする剣士千歳ちゃん。
『き・・・騎士・・・?君はどう見ても、10代の娘さんにしか見えないけど・・・?」
『はい!ですが、ちゃんと騎士としての訓練を受けていますし、この若輩の身ですが、騎士の務めは果たしてみせます!』
両腕をぐっと前に出して、答える剣士千歳ちゃん。どこか、『僕』が言った10代の娘さんという言葉に反応をしているかの様だった。
『・・・わかった・・・、よろしくな・・・チトセスさん・・・』
『はい!よろしくお願いします!勇者様!・・・それと、私の事はチトセスと呼び捨てにして構いません、貴方の従者ですから』
『そ、そうか・・・じゃ・・・じゃあチトセス・・・・。』
『はい!』
『僕があの王様の魔王討伐の何度でも引ける使い捨ての宝くじみたいなものらしいけど・・・、僕が使い捨てなら、僕に同行する君は・・・?』
『僕』が聞くと、剣士千歳ちゃんは悲しそうな顔をして
『はい・・・!私も使い捨てです・・・。・・・私は、没落した騎士の家の出でして、この国にとって、私は不用なのです・・・』
その言葉に僕は・・・『僕』も言葉を詰まらせる。
千歳ちゃんが不用・・・?。こんなまだ、10代でまじめな娘が不用で・・・使い捨て・・・だと。
『・・・そ、そうなのか・・・?、そんな・・・そんなのいけないよ、君の様な若い奴を使い捨てなんて・・・』
『僕』驚きと、怒りが混じった様な震えた声音を放った。
『・・・気にしないで下さい。こちらの事情です。勇者様。私も清清とした所もありますし、騎士としての手柄を立てれる機会とも考えているので』
剣士千歳ちゃんは、微笑んで『僕』の手を握る。
『え・・・ええ、そうかい?』
『僕』は何やらきょどっている。大方、こんな若い娘に手を握られて、狼狽しているに違いない。
『ええ、お構いなく。それより、道具屋に行き、武具や旅の道具を買い、旅の準備をしましょう。私達は、魔王を討伐する旅に出るのですから・・・』
剣士千歳ちゃんは、残る片手も『僕』の手を握り、『僕』を見上げる様に言った。
『僕』は・・・『あ・・・うん・・・』といかにも女慣れしてない様な、情けない声で返答したのだった。
「なあ、僕って、勇者なのか?」
僕の手を握っている少女に聞く。
少女はこくりと頷く。
「どーなってるの?僕が勇者な訳無いじゃないか。僕は平凡で安月給のリーマンだぞ?。いつ勇者に転職したのか?」
僕の言葉に少女はきょとんとして
「リー■ン・・・って何■■ら・・・?」
と答えた。
何かさっきよりも、より言葉が聞き取れる様になっている気がする。
「リーマンってわからない?」
こくり・・・と、また少女は頷く。
「リーマンってのはなあ・・・ええとねえ・・・」
こんな社会常識も知らないのか?僕がどう説明しようか考えていると。
『おおーい、貴方、城から追い出されていたみたいですけど、勇者様ですか?』
僕らの方・・・正しくは『僕』の方へ近づく人影が居た。
『え・・・ああ・・・そうみたいなんだ・・・いや、勇者って勝手に言われて、僕自身そんなつもりじゃないけどね」
『僕』は人影の質問に答える。
人影の方を見て、その姿を確認してみる・・・すると・・・
その姿は、背に剣を指した、革製品の様な鎧を着ている・・・少女・・・千歳ちゃんがそこに居た。
「え・・・ええ・・・?千歳ちゃん・・・!!どうして、こんな所に・・・」
僕は混乱する。何故、ここで千歳ちゃんが出てくる?。しかも、『僕』を勇者呼びして・・・まるで、普通の社会の人の『僕』側というより、この世界、中世ヨーロッパの世界の住人である王様側の人間かの様な態度だ。
『あっはは・・・そうなんですか。じゃあ、貴方はこの世界じゃなくて、異世界から召還されたって事は把握してますか?』
剣士の様な姿をした千歳ちゃん・・・剣士千歳ちゃんは、僕に確認するかの様に聞いた。
『ああ・・・わかるよ。あの王様が魔王を倒すために、僕を元の世界から、この世界に召還したって言っていた・・・』
『僕』は、困った様に答えた。
・・・・・・・・・・どうやら、この『僕』は異世界から召還された様だ。
『そうです。そうです。あの王は、異世界人の中で、特別に魔力の潜在能力の高い人間を召還して、魔王討伐を仕向けているんです。ちなみに、貴方で12人目ですね。』
『12人目・・・?じゃあ、僕の他にも、召還された人は居るのかい?』
『ええ・・・でも、連絡が無いので、多分戦死されていると思いますがね』
剣士千歳ちゃんは、さらっと、冷酷な言葉を言った。
『せ、戦死・・・?』
『はい、あの王は異世界人を召還しては、魔王討伐を命じるのを繰り返してます。魔王を倒せる魔力の高い異世界人が引けるまで、宝くじを引き続けている感じでしょうか?
そして貴方は12人目・・・という訳です。』
にこりと剣士千歳ちゃんは、微笑みながら言う。
『そ・・・そんな・・・。いや、冗談じゃない。僕は死にたくないんだけど。』
『後、3日以内にこの町から出て行かないと、多分処刑されちゃいますよ?。魔王討伐に行かない勇者は用済みだって』
『ま・・・マジ・・・か・・・?』
『はい・・・おおマジです』
剣士千歳ちゃんはにこにこと微笑みを絶やさず語り続ける。
『・・・そんなに落胆しないで下さい。ともかく、猶予期間はありますから、準備を整えて、討伐の旅に出ましょう。私も、貴方の旅に同行させて戴きますから』
『き・・・君もか・・・?君は一体・・・誰かな?』
『私の名は、チトセス。貴方の従者として同行させて戴く騎士です。』
狼狽する僕にキリッと敬礼をする剣士千歳ちゃん。
『き・・・騎士・・・?君はどう見ても、10代の娘さんにしか見えないけど・・・?」
『はい!ですが、ちゃんと騎士としての訓練を受けていますし、この若輩の身ですが、騎士の務めは果たしてみせます!』
両腕をぐっと前に出して、答える剣士千歳ちゃん。どこか、『僕』が言った10代の娘さんという言葉に反応をしているかの様だった。
『・・・わかった・・・、よろしくな・・・チトセスさん・・・』
『はい!よろしくお願いします!勇者様!・・・それと、私の事はチトセスと呼び捨てにして構いません、貴方の従者ですから』
『そ、そうか・・・じゃ・・・じゃあチトセス・・・・。』
『はい!』
『僕があの王様の魔王討伐の何度でも引ける使い捨ての宝くじみたいなものらしいけど・・・、僕が使い捨てなら、僕に同行する君は・・・?』
『僕』が聞くと、剣士千歳ちゃんは悲しそうな顔をして
『はい・・・!私も使い捨てです・・・。・・・私は、没落した騎士の家の出でして、この国にとって、私は不用なのです・・・』
その言葉に僕は・・・『僕』も言葉を詰まらせる。
千歳ちゃんが不用・・・?。こんなまだ、10代でまじめな娘が不用で・・・使い捨て・・・だと。
『・・・そ、そうなのか・・・?、そんな・・・そんなのいけないよ、君の様な若い奴を使い捨てなんて・・・』
『僕』驚きと、怒りが混じった様な震えた声音を放った。
『・・・気にしないで下さい。こちらの事情です。勇者様。私も清清とした所もありますし、騎士としての手柄を立てれる機会とも考えているので』
剣士千歳ちゃんは、微笑んで『僕』の手を握る。
『え・・・ええ、そうかい?』
『僕』は何やらきょどっている。大方、こんな若い娘に手を握られて、狼狽しているに違いない。
『ええ、お構いなく。それより、道具屋に行き、武具や旅の道具を買い、旅の準備をしましょう。私達は、魔王を討伐する旅に出るのですから・・・』
剣士千歳ちゃんは、残る片手も『僕』の手を握り、『僕』を見上げる様に言った。
『僕』は・・・『あ・・・うん・・・』といかにも女慣れしてない様な、情けない声で返答したのだった。
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