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身の覚えの無い妹が出来てしまった。しかも、誰も存在を認知できないんだから驚きだ!いやーどうしよう、HAHAHAHAHA!!・・・どーすんのよ、マジで・・・。

がおー

73.「あれは・・・城だよね・・・。」

「城だね・・・、何かファンタジーなゲームにありそうな・・・」

「おおー・・・実物初めて見ましたよ・・・」

僕らは三人は呆然と、遠くに見える城を眺めていた。

「近づいてみようか?」

「・・・うん・・・、気になるしね・・・」

「危ないかもしれませんが・・・もう、何が出ても驚く気がしませんね・・・」

僕らは、慎重にてくてく歩いて、城に近づいた。

もう城まで百メートルかという所まで歩いただろうか?

「ええ・・・ガチでマジに在るみたいですね」

はふっと息を吐いて千歳ちゃんも頷く。

「ねえ・・・、この城って人住んでるのかな・・・?」

千尋ちゃんは不安げに僕に聞いて来た。

人・・・。考えてみると、この城の中に人は居るのだろうか・・・?。ふと、城門の様な門を見てみると、見張りの様な人影も無い。

僕らが会話する声以外に、聞こえる音は、この草原の風が吹かれて草がざわつく音である。

「・・・中に入れるか見てみようか、僕があの扉が開くかどうか確認する」

僕は二人に提案した。

「・・・ちょっと、危ないんじゃないかな・・・?」

千尋ちゃんは不安げに僕を見つめる。

「・・・分からない。念のため二人とも、武器の用意をしていてくれ」

僕の言葉に、二人はこくりと頷き、それぞれ上り旗とオモチャ銃を構える。

僕は恐る恐る城門に近づいて、ゆっくり、その城門を押してみる。

城門は、その堅牢そうな見た目と裏腹に、あっさりと空いた。

僕は、扉の意外な軽さに驚愕しつつも、扉の空いた空きまから、中の様子を伺う。

城門の中にあるのは、中世ヨーロッパの様なレンガ作りの住宅ばかり。

僕は、映画かゲームの世界に来てしまったのかと感動を覚えた。

だが、その感動と共に違和感も感じる。

城門の中は何の音も無い。

人の居る気配が無いのだ。

僕はさらに扉を開けて慎重に慎重に中に足を踏み入れてみて、中の様子を確認し、さらに中に足を踏み入れ、ついには中に侵入してみた。

すぐ、そばにあった木箱に隠れて周りを見回しても何かの気配が一切無い。

僕は確信した・・・。

この城は無人だと。

近くで見てみる、その城の城壁は、学生の頃、修学旅行で行った熊本城とは明らかに趣が違う。

「蜃気楼か何かとも思ったけど、確かにそこに在るね。この西洋風の城は」

「身の覚えの無い妹が出来てしまった。しかも、誰も存在を認知できないんだから驚きだ!いやーどうしよう、HAHAHAHAHA!!・・・どーすんのよ、マジで・・・。」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

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