身の覚えの無い妹が出来てしまった。しかも、誰も存在を認知できないんだから驚きだ!いやーどうしよう、HAHAHAHAHA!!・・・どーすんのよ、マジで・・・。
64.「お帰りなさい、お兄ちゃん」「お帰りなさい、お兄さん」
自宅へ帰ると二人が出迎えてくれた。
「ああ、お帰り」
僕は二人に返事をした。
「・・・どうしたの?お兄ちゃん?」
怪訝そうな顔で自称妹は僕に聞いてきた。
自称従兄弟も戸惑った表情で僕を見ている。
どうやらあの、奇っ怪な少女に追いかけられた事による警戒心が顔に出ていた様だ。
「あのさ・・・二人共・・・聞いてくれ・・・」
僕は二人にあの黒服の少女の事を話す事にした。
僕は話した。二人に。あの少女の事、その少女は信号機に座っていて、その様子を周りの人間には認知されなかった事。少女は翼が映えていて、飛んで僕を追いかけてきた事。
その少女はゴーレム達を従えている風だった事。僕に向かって何か呼び掛けていた事。
「・・・・・・・・・」
二人に話すと、二人は押し黙っていたのだった。
「・・・僕は、あれはヤバいと思う。ゴーレムの仲間みたいだし、明らかに僕らに何かしようとしている奴だと思う。公園やイオンモールの事もあの子が何か関係しているかもしれない。だから、二人も気をつけてね。」
僕は二人に注意を呼び掛けてみた。
「えっ!?」「ええっ!」二人は僕の言葉に驚愕した。
「お兄さん、翼の生えた女の子に追いかけ回されたって・・・本当ですか!?」自称従兄弟は僕に驚いた様に問い詰める。
「うん、本当だ・・・。」
「・・・、あのゴーレムみたいなの仲間で、お兄ちゃんを追いかけて来たって事は、また出会ったら、イオンの時みたいに戦わないといけないのかな?」
「・・・・・・」
戦う・・・。
自称妹が口にした非日常的な言葉に思わず黙ってしまった。
「・・・そうなるかもな」
そうなのだ。あの少女に敵意があれば戦わなければならないのだ。
僕の返事に二人の表情も引き締まる。
「・・・お兄さんは私が守りますからね」
ふと自称従兄弟は呟いた。
「私が、お兄さんを守りますから。だから、お兄さん、安心して下さい!」
僕の手をギュッと掴み、僕を見上げて自称従兄弟は言う。
「えっ・・・あっ・・・!私も・・・。」
自称妹も遅れて僕の手を握った。
「守るって・・・、いや、そこまでしなくても大丈夫だよ・・・」
「いいえ!お兄さんの帰宅途中に襲われたって事は、お兄さんの通勤路は全て危険だと思います。明日も今まで通り仕事に言ったら、また襲われるでしょうし、その時は相手も何か対策をしていると思います!」
キリッとした目付きで捲し立てる自称従兄弟。
その目は真剣だ。
「いや、守るって・・・そこまでして貰わなくても大丈夫じゃないかな・・・?多分・・・。いつもと出勤のコース変えれば良いし・・・。」
「そんなんじゃ駄目だよ、お兄ちゃん・・・、きっと職場とか押さえられるんじゃないかな・・・?」
自称妹にツッコミを入れられた。
「・・・まあ、そうかもしれない・・・けどまあ、何とかなるでしょ」
「ならない!」
「なりません!」
二人は同時に発声した。
「んもー、お兄ちゃん、昔から、能天気なんだからさー」
「そうそう、危なっかしいというかですね」
「見てらんないよねー」
「まったくまったく」
何やら二人でうんうん納得している。
「楽観的だからこそ、こうやって二人と生活出来てる訳じゃないか。普通の神経なら、幽霊か何か得体の知れない人と一緒に生活しようなんてしないさ」
僕がそう言うと
「うーん」
「そうかも・・・」
とやや納得いかな気に二人は頷いた。
「ともかくは、明日から、私達、お兄さんと一緒にお仕事に行きますからね!いいですね!」
「いや、バイクに君達を乗せられない様な」
「お兄ちゃん、いいよね!」
明日、どう出勤しようか迷ったが二人の気迫に押されて、僕は
「・・・分かったよ」
と答えざる得なかった。
その日は自称妹と風呂に入った。
しかし、僕の頭の中には、明日からの居候達二人同伴の出勤と、あの謎の少女の事でいっぱいだった。
「ああ、お帰り」
僕は二人に返事をした。
「・・・どうしたの?お兄ちゃん?」
怪訝そうな顔で自称妹は僕に聞いてきた。
自称従兄弟も戸惑った表情で僕を見ている。
どうやらあの、奇っ怪な少女に追いかけられた事による警戒心が顔に出ていた様だ。
「あのさ・・・二人共・・・聞いてくれ・・・」
僕は二人にあの黒服の少女の事を話す事にした。
僕は話した。二人に。あの少女の事、その少女は信号機に座っていて、その様子を周りの人間には認知されなかった事。少女は翼が映えていて、飛んで僕を追いかけてきた事。
その少女はゴーレム達を従えている風だった事。僕に向かって何か呼び掛けていた事。
「・・・・・・・・・」
二人に話すと、二人は押し黙っていたのだった。
「・・・僕は、あれはヤバいと思う。ゴーレムの仲間みたいだし、明らかに僕らに何かしようとしている奴だと思う。公園やイオンモールの事もあの子が何か関係しているかもしれない。だから、二人も気をつけてね。」
僕は二人に注意を呼び掛けてみた。
「えっ!?」「ええっ!」二人は僕の言葉に驚愕した。
「お兄さん、翼の生えた女の子に追いかけ回されたって・・・本当ですか!?」自称従兄弟は僕に驚いた様に問い詰める。
「うん、本当だ・・・。」
「・・・、あのゴーレムみたいなの仲間で、お兄ちゃんを追いかけて来たって事は、また出会ったら、イオンの時みたいに戦わないといけないのかな?」
「・・・・・・」
戦う・・・。
自称妹が口にした非日常的な言葉に思わず黙ってしまった。
「・・・そうなるかもな」
そうなのだ。あの少女に敵意があれば戦わなければならないのだ。
僕の返事に二人の表情も引き締まる。
「・・・お兄さんは私が守りますからね」
ふと自称従兄弟は呟いた。
「私が、お兄さんを守りますから。だから、お兄さん、安心して下さい!」
僕の手をギュッと掴み、僕を見上げて自称従兄弟は言う。
「えっ・・・あっ・・・!私も・・・。」
自称妹も遅れて僕の手を握った。
「守るって・・・、いや、そこまでしなくても大丈夫だよ・・・」
「いいえ!お兄さんの帰宅途中に襲われたって事は、お兄さんの通勤路は全て危険だと思います。明日も今まで通り仕事に言ったら、また襲われるでしょうし、その時は相手も何か対策をしていると思います!」
キリッとした目付きで捲し立てる自称従兄弟。
その目は真剣だ。
「いや、守るって・・・そこまでして貰わなくても大丈夫じゃないかな・・・?多分・・・。いつもと出勤のコース変えれば良いし・・・。」
「そんなんじゃ駄目だよ、お兄ちゃん・・・、きっと職場とか押さえられるんじゃないかな・・・?」
自称妹にツッコミを入れられた。
「・・・まあ、そうかもしれない・・・けどまあ、何とかなるでしょ」
「ならない!」
「なりません!」
二人は同時に発声した。
「んもー、お兄ちゃん、昔から、能天気なんだからさー」
「そうそう、危なっかしいというかですね」
「見てらんないよねー」
「まったくまったく」
何やら二人でうんうん納得している。
「楽観的だからこそ、こうやって二人と生活出来てる訳じゃないか。普通の神経なら、幽霊か何か得体の知れない人と一緒に生活しようなんてしないさ」
僕がそう言うと
「うーん」
「そうかも・・・」
とやや納得いかな気に二人は頷いた。
「ともかくは、明日から、私達、お兄さんと一緒にお仕事に行きますからね!いいですね!」
「いや、バイクに君達を乗せられない様な」
「お兄ちゃん、いいよね!」
明日、どう出勤しようか迷ったが二人の気迫に押されて、僕は
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