身の覚えの無い妹が出来てしまった。しかも、誰も存在を認知できないんだから驚きだ!いやーどうしよう、HAHAHAHAHA!!・・・どーすんのよ、マジで・・・。

がおー

17.食事も終わり、自称妹とテレビをだらだら見た。

いつもならパソコンで未成年に見せられないコンテンツを楽しんでいるんだが・・・そういう訳にもいかない。

自称妹はテレビに夢中で、ただただテレビを見ていた。僕のすぐ傍で。

僕はこれからどうするかを考えていてテレビの内容なんて頭に入らなかった。

何もともあれこれからこの幽霊みたいなガキンチョと同棲生活が始まった訳である。

これからどうする?同棲するにしても終わりはあるのだろうか?頭を抱える。

テレビの番組も終わった所で

「お風呂・・・入ろうかな。もうまる1日入ってないや」

と呟いた。

お風呂か。そりゃ一緒に住むとなれば風呂も入るだろう。

して替えの服はあるのか?自称妹はタンスをずりずり引き出すと、そこから僕に身の覚えが無い女性物の衣服を取り出した。

「先、お風呂入っちゃうね。お皿洗いよろしくね。」

と言って、風呂場に入っていったのだった。

僕はタンスの中を調べてみると僕の衣服の他に自称妹の物と思われる衣服が綺麗に畳まれていた。

どうやら先の鍋と同様、あの自称妹が元々「居た」様にこの部屋の物が少し変わっているらしい。

何なんだ?おかしくなったのは僕の方か?

いや、それだとあの自称妹が他人に見えないのも説明がつかない。

まったく訳が解らない。

ため息をつき、視線を開けたままのタンスの中に移す。

そこには、自称妹の物と見られる、下着があった。

柔らかそうな生地の白や淡いパステルカラーの下着。

そして聞こえるシャワーが滴る音。

全く大変な事になった。

僕はこれからの生活が今までの気楽な生活では無くなったのをただただ感じるのだった。

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