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犬女ちゃん -見た目は美少女、知能は犬並みー(旧題:犬女ちゃんとピュアハート)

ウロノロムロ

犬女ちゃんと京都・大阪(7)/枕投げ

一般的な修学旅行における
女子の夜更かしを期待して
楽しみにしている
お嬢様と生徒会長のセレブ組。


夏希と図書委員は
庶民代表とも言える。


その場に出ているお菓子を
漁って食べている犬女ちゃん。


小夜子先生は部屋の片隅で
聞き耳を立てて動向を探っていた。




女子会にありがちな
恋バナには失敗してしまったが、
その後、文化祭ライブの話や
セレブと庶民で
感覚が違うという話などで
それなりに盛り上がり
夜更かしを楽しく過ごして行く。


-


「枕投げって、
女子はやらないのでしょうか?」


突然お嬢様が言い出した。


「私小さい頃から
一度もやったことがないので
是非一度やってみたいと
思っておりましたのですよ」


お上品な環境で育てられた
箱入りお嬢様は
あまりそういう遊びは
してこなかったようだ。


「小さい頃はよくやってだけど
大きくなってくると
だんだんやらなくなって来るかなー」


いくら活発な夏希でも
女子中学生や高校生になってから
女子だけで枕投げすることはない。


それまで部屋の片隅で
狸寝入りをしていた小夜子先生が
突然飛び起きて布団に立ち上がった。


「よし!やろう!」
「枕投げ!」


-


小夜子先生の目論見通り美少女達が
キャッキャウフフしながら枕を投げ合う。
みな夢中になって動いているので、
浴衣の裾はめくれ、
胸元もはだけてきている。


犬女ちゃんも枕を口に咥え、
キャッキャウフフに参加して
無邪気な笑顔で小走りに
みなの周囲を回っている。


『ここはやはり楽園なのか?!』


小夜子先生からしたらこの状況は
もうご褒美以外の何物でもない。
ファン必見の涎垂モノである。


天使達の楽園を見て
すっかり高揚してしまった小夜子先生、
それだけでは飽き足らず
女子達が枕投げをしている
真っ只中へと飛び込んで行った。


天使達が投げる枕に
自らあたりに行くという
ハイレベルな
高等テクニックを披露する。
もちろん性的な意味で、
変態的な意味で。


「犬女さまは私が守る!
私を倒してから行け!」


などと最初は悪ふざけを装い
自ら枕にあたりに行っていた。
さすが真性の変態どM、
変態行為に賭ける情熱は
他の追随を許さない。
変態道を極めんとするその姿勢は
もはや孤高の変態と言っても
過言ではない、のだろうか。
群れをなす変態というのも
それはそれで勘弁してもらいたい
ところではあるが。




しかし調子に乗って
どんどんその変態の本性を
曝け出してしまうことになる。


「私にあてろ!」


「もっとだ、
もっと私にあててくれ!」


「私にあてて…」


「私にあててください…」


「あててください、お願いします…」


時間の経過とともに
小夜子先生の様子が
おかしくなっていくのを見て
ドン引きしてしまう子猫ちゃん達。
こんなものを見せられて
子猫ちゃん達も可哀想過ぎる。




しかし
子猫ちゃんではない
他の存在がこの部屋にはいる。
そう犬女ちゃんだ。
犬女ちゃんは犬なのだから、
猫であってはならないのだ。


あぁ純心が言っていた
変なことってこれのことか、
抵抗しろって言われてたなぁ、
と犬女ちゃんは思って
枕を口に咥え、首を振って
思いっきり小夜子先生の
顔目がけて投げつけた。


まぁまぁの重量がある枕を。
もう全力で、思いっきり。


枕はビュンと
すごい勢いで飛んで行き、
小夜子先生の顔面に直撃。
先生の眼鏡が宙を舞い、
先生はその場に
うつ伏せになって倒れ込む。


「だ、大丈夫ですか?先生!」


子猫ちゃん達が駆けつける。


女子の心配をよそに
小夜子先生は、
頬を紅潮させ
ハァハァ言いながら
すでに昇天していた。


「さ、さすが犬女さま…
プレイがハードモードですわ…」


「……。」


凍りついて固まる女子一同。


ウブで寝んねな子猫ちゃん達でも
小夜子先生が変態ぽく
あやしい感じだというのは
察するところがあった。


「そ、そろそろ寝ようか…」


「そ、そうですわね…」


「そ、それがよろしくてよ…」


「そ、そうしましょう…」


「わんわん!」


子猫ちゃん達は小夜子先生に
触れたら危険ということで
そのまま放置してみな就寝した。


小夜子先生は犬女さまから
念願の強烈なご褒美をいただけて
心残すことなくその場で逝ったまま
次の日の朝を迎えることになる。




次の日から純心も女子達と一緒に
大部屋で寝ていいことになったが、
その理由が純心には
皆目見当もつかなかった。











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