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犬女ちゃん -見た目は美少女、知能は犬並みー(旧題:犬女ちゃんとピュアハート)

ウロノロムロ

犬女ちゃんと文化祭(4)/ガールズバンドライブ

『犬女ちゃんガールズ』の
PVは大好評で、
学校が公式動画として、
某有名動画サイトやSNSに
アップしたところ、
相当数の再生回数が
あったらしい。


その動画は
大学や教育委員会等の
関係者に向けた
アピールに使われて、
反響もよかったらしく
学校側も満足いく成果と
なっていたらしい。


純心としては、
どうでもよかったが、
犬女ちゃんが
ようやく馴染んで来た
今の学校生活を
続けることが出来そうで、
安堵したというのはある。


その効果もあってか、
文化祭は昨年よりも
はるかに盛況で、
どこに行っても
それなりの人混みが出来ていた。
お祭りが盛り上がっている
というのが感じられる。


-


そんな中、
謎の外国人一行が
学校を訪れて来た。


どうやらPVを見て来た
外国人の方々らしく、
近くにいた女生徒に
何やら尋ねている。


「カオルサンハ、
ドコイマスカ?」


言葉が通じない外国人を相手に
慌てふためく女生徒は、
とりあえず『カオル』の名前で
すぐに思いつく、生徒会長の
ところに連れて行くことにする。


「Oh no!」
「コレジャナイ」


忙しい中を
呼び出された生徒会長は、
コレジャナイ扱いを受けていた。


外国人が見た前回のPVで、
スクール水着の胸に
『かおる』の
名札を着けていたのは
犬女ちゃんであり、
PVではお面を付けていたが、
胸のサイズを見れば
生徒会長が別人であることは
一目瞭然だった。


しかし生徒会長も
タダでは転ばなかった。


「ご覧のように、
犬女さんとの共存を通じて、
我が校は海外の方々にも
興味をお持ちいただいておりましてよ」


外国人集団をいいように言って
来賓へのアピールに
使わせてもらっていた。
生徒会長は将来
いい営業マンになれるだろう。


そんなハプニングも
文化祭が盛り上がって
いればこそだとも言える。


-


講堂で行われている
吹奏楽部、軽音部
などをはじめとする
各種団体のライブ。


『犬女ちゃんガールズ』は
その最後の時間に
演奏することになっている。
文化祭初日のトリのようなものだ。


先ほどの犬女ちゃん
迫真の演技にあてられて
メンバーも気合が
入りまくっていた。


純心は思うのだ。
夏希やお嬢様はともかく、
一緒に舞台をやっていた
生徒会長や図書委員は
ただ者ではないと。
自分などは舞台だけで、
もう必死だったと言うのに。


-


講堂は満員で、
前のバンドも随分と
盛り上がっている。


控え室で椅子に座って
出番を待つバンドのメンバー。


「そろそろ、時間ですわね」


お嬢様がそう言うと、
メンバーが立ち上がる。


控え室の出入り口には、
犬女ちゃんが座って
みなを待っている。


夏希が出入り口で
待っている犬女ちゃんと
ハイタッチして
ドアから出て行く。


と思われたが、
夏希は犬女ちゃんの
肉球をぷにぷにして、
ドアを出て、
ステージへと向かった。


次はお嬢様が、
犬女ちゃんの肉球を
ぷにぷにして
ドアを通って行く。


『お前ら、無駄にカッコいいな』


まぁ、無駄にカッコいいのは
お母さんから受け継がれる
熱い魂のようなものだ。


生徒会長が、図書委員が、
犬女ちゃんとハイタッチならぬ、
肉球ぷにぷにして、
控え室を後にして行く。




最後の小夜子先生は、
身震いしながら
自分の番を待っていた。


『まさか
こんな自然な流れで、
犬女さまの肉球を
ぷにぷに出来るとわは』


もはや興奮の絶頂だ。


「やばい、早くステージ
来てくださいってー」


夏希の声が聞こえると、
犬女ちゃんは反応して、
走って行ってしまう。


ひとり取り残された小夜子先生。


『さ、さすが犬女さま、
ここまで来て
焦らし&放置プレイとは』


-


『犬女ちゃんガールズ』の
メンバーは次の出番に備え、
舞台袖で円陣を組む。
円陣の中心には
犬女ちゃんが座っている。


「トリに相応しい
最高のステージにしようよ!」


夏希がそう言うと、
犬女ちゃんが「ワン!」と
一鳴き、気合を入れた。


そしてメンバー全員が
「ワン!」と叫ぶ。




ステージに立つと
客席からは大歓声が起こる。
まるで人気バンドにでも
なったかのようだ。


最後のトリだけあって、
観客のボルテージも最高潮。


会場の熱気を感じて、
テンションが上がりまくる
犬女ちゃんだった。











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