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犬女ちゃん -見た目は美少女、知能は犬並みー(旧題:犬女ちゃんとピュアハート)

ウロノロムロ

犬女ちゃんとお買い物(2)

一階には化粧品売り場もあり、
一応そこも通ってみたが、
当然犬女ちゃんには
何に使う物かもわかってはいない。


化粧品売り場特有の匂いは、
純心でも鼻につくので、
嗅覚がいい犬女ちゃんには、
もしかしたらツライかもしれない。


犬女ちゃんはまだ、
人間の十代と同じなのだから、
当然化粧などは必要ないだろう。
むしろニキビや吹き出物など
一切ない綺麗なお肌で
むちむち、ぷにぷにの弾力とツヤがあり、
同世代の人間女性よりもよほど綺麗なお肌だ。


しかし年を取ったら、
どうなるのだろうかと純心は思う。
もちろん年を取ったら愛せなくなる、
ということではないが、
出来ることならいつまでも
綺麗で可愛い犬女ちゃんで
いて欲しいとは思う。


そのために将来自分が、
美容のお手入れのために
コスメを買って、
犬女ちゃんの顔に、
塗ってあげたりするのだろうか、
などと妄想すると少しおかしかった。


-


上の階に行くにあたり、
純心はエレベーターにするか、
エスカレーターにするか迷う。


普段の四足歩行であれば、
エスカレーターでも
問題はないはずなのだが、
慣れない二足歩行で、
エスカレーターに乗れるのか、
ちょっと懸念されるところだ。


たまに人間の小さい子供でも、
上手く乗れずに、
詰まっていることもある。


純心は確認のつもりで、
敢えてエスカレーターを選ぶが、
犬女ちゃんは下を見ながら、
腕を組んでいる純心の歩幅に合わせて、
上手いこと乗り降りしてみせた。


-


他の階では、やはり物珍しさからか、
周囲をきょろきょろ見回していたが、
洋服や家具などに、
特に興味を示すわけでもなかった。


純心も目的もなくデパートに来れば、
なんとなく店内をぶらぶらするだけだから、
そんな感じなのだろうと純心は思う。




やはり一番反応がすごかったのは、
地下の食料品売り場だった。


すでに食料品の匂いだけで、
犬女ちゃんはよだれを垂らしはじめている。


人間でもその匂いに食欲をそそられて、
ついつい買ってしまったりするのだから
無理もないことではある。


とりあえず純心は
前回の反省を踏まえ、
よだれ対策用にマスクを
持って来ていたので、
犬女ちゃんにマスクをしてもらう。


やはりまだ大好物の匂いを嗅いだり、
目にしたりすると体をびくっと反応させる。


よく考えると、
他の人から人間として見えていたとしても、
マスクをして、体をびくびくさせている時点で、
人としてダメな人にしか見えないだろう。


もっと言うと、カツラかぶって、
マスクもしている時点で、
この変装もどうなのだろうかと
純心は思わなくもなかった。




せっかくなので、
晩御飯のおかずでも
買って帰ろうと思い、
犬女ちゃんの様子を見て
食べたい物を当てるゲームを
またはじめる。


新たに純心が
商品を指さして、
犬女ちゃんが気に入らないと、
お手をするみたいに
純心の腕に手を置いて
それじゃないと伝える
パターンが追加された。


そんな風に犬女ちゃんとの
コミュニケーションには
時間がかかったが、
それはそれで楽しい
二人きりのデートだった。











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