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犬女ちゃん -見た目は美少女、知能は犬並みー(旧題:犬女ちゃんとピュアハート)

ウロノロムロ

犬女ちゃんとビニールプール

酷く暑い日のことだった。
猛暑日の最高気温記録を
更新してしまうような。




夏期講習からの帰りに、
純心は考え事をしていた。


もうじき母が海外に戻るというのに、
ちびっ子達をどうしたらよいかと。


犬女ちゃんと純心母と遊ぶのが、
たいそう気に入ったちびっ子達は、
最近では毎日家に来るようになっていた。


夕方だけではなく、昼間から
ちびっ子達だけで遊びに来るのだ。


一緒に海に行ったりしたものの、
純心は相変わらず
未だに小さい子供に耐性がなく、
どこかおっかなびっくり接してしまう。
そういうのが子供にも
伝わってしまうのであろうか。


わき目も振らず考え事をしていたら、
いつの間にか家に着いていた純心。




家の庭では、
ちょうど四歳のユウとユアちゃんが歩き回っていた。
すっぽんぽんで。


『いやいやいやいや!
ダメダメダメダメ!
なぜ、うちの庭に幼女が全裸で!?
これ絶対捕まるやつだわー!』


慌てふためく純心。




よく見ると家の庭で、
子供用のビニールプールで
水遊びをしているだけであった。


ビニールプールの中には、
水が入っており、水鉄砲や黄色い
アヒルちゃんの人形が浮いている。


八歳のマイちゃんも、
六歳のミイちゃんも
ビニールプールで遊んでいる。
すっぽんぽんで。




純心はその光景に
どこか普段の日常とは異なる
違和感を覚える。


-


子供達が使っている
ビニールプールの他にも、
ビニールプールがあったので
その中を覗く純心。


中には、犬女ちゃんが全裸で、
丸まって水に浸かっていた。


純心は吹き出した。


『何やってんだお前!』


子供達とビニールプールで遊んでいたが、
暑過ぎたため、服を脱いで、
全身を水に浸けたくなったようだ。


-


家の窓を開けて、
縁側から母が出て来た。
母もやはり全裸だった。


母はもともと昔は、
家では裸族の人だったので、
まぁわからなくはない。


しかし、家にいる女性全員が
全裸であることに、
純心は動揺した。


もしかしたら、
服を着ている俺のほうが
頭がおかしいのだろうかと
思いはじめて来ている。




「なんだいあんた
随分予定より帰って来るのが
早いじゃないか」


「授業終わる時間、勘違いしてたわ」


「しかし、少し無用心じゃないか?
外から丸見えなんじゃないか?」


「外から見えないように、
シートで隠していたろ。
あんた気づかなかったのかい?」


考え事をしていて、
まったく目に入らなかったが、
確かに家の周りには、高いところから、
目隠し用にシートが張り巡らされていた。


しかし、そのシートはピンク色だった。


『これ、ラブホと間違えて入って来るやついるだろ!?』
『いかにもあやしいことしてますって、
アピールしちゃってますけど!?』


-


家の中から声が聞こえる。
どうやら夏希達も遊びに来ているようだ。


「おばさん、私達の服、
そろそろ乾いたかなー?」


そう言いながら、
家の窓から女子高生トリオが出て来たが、
やはり三人とも全裸だった。


「きゃぁぁぁあああああああ!!」


女子高生トリオは、純心の存在に気づくと、
絶叫しながら、胸や股間を手で隠す。


夏希も、お嬢様も、生徒会長までもが、
みんな全裸であった。




純心は、ラッキースケベを喜ぶよりも
むしろ、この異常事態が、
あまりに常軌を逸しており、
非日常空間過ぎて、
恐ろしくなって家から逃げ出した。


出て来る女が全員全裸。
自分はいったいどんな異世界に
迷い込んだと言うのか。
女は服を着ないという異世界に違いない。




いやもしかしたら、
女というのはみんな、男がいないときには、
ああして裸で過ごしている生き物なのだろか?


これは生理同様に、男には知られてはいけない、
女だけの秘密の習慣、生態ではなかろうか?


あれもはじめて知ったときは、
なかなかのショックだった。
全人類の約半数に隠し事をされていたという衝撃。
むしろそのことが気味悪くて、それからというもの
いろんな陰謀論を信じるようになってしまった。
ああいう類の全男性に普段は隠していることなのだろうか?




それともうちの母親が、裸族教なる新興宗教に
入信でもしたのではなかろうか?
であれば、早速、周囲の女性も
入信させようと勧誘していたに違いない。




いや!いや!
もっと何かとんでもないことが、
自分の家で起こっているに違いない!


あれはきっと、本人ではなく
宇宙人か何かが化けているに違いない!
きっと我が家は侵略されてしまっているのだ!




純心は、妄想すら
パニックを起こしていた。




その後しばらく、純心は、
怖くて家に帰ることが出来なかった。


『服を着たから、家に帰れ。母』
というメールを受け取った純心は、
おそるおそる家に帰る。


-


何ということもなく、
みんな家に遊びに来ていたが、
この猛暑日に限って、
クーラーが壊れたので、
水遊びをはじめたら、
みなびしょびしょになり、
着替えをしていただけではあった。


ただ、
裸族である純心母に、
家の中を裸で過ごす
裸族生活を勧められ、
海で見た母の全裸姿が
かっこよかったことも手伝って、
女子高生トリオも、服が乾くまでの間、
裸族生活を少し試してみていたのである。


セレブには意外と
裸族生活の人が多いため、
お嬢様も生徒会長も
あまり抵抗はなかったと言う。


しかし純心はこれをきっかけに、
全裸恐怖症になりそうだった。


-


その日の夜、
この全裸事件をのことを
可愛い妹ちゃんから聞いた愛ちゃんは、
部活で参加出来なかったことを
激しく死ぬほど悔しがったという。











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