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犬女ちゃん -見た目は美少女、知能は犬並みー(旧題:犬女ちゃんとピュアハート)

ウロノロムロ

犬女ちゃんと妹ちゃん(3)

中二の美少女愛ちゃんに
「お兄ちゃん」と呼ばれ、
困惑する純心。


そこにちょうどジャガイモが
戻って来たので、
愛ちゃんのことを尋ねる。


「純心くん、ごめん。
愛ちゃん、今中二だからね。」


「ラノベのハーレム主人公が大好きで、
自分もハーレム要因になりたいって、
いつも言ってたんだよね。」


ハーレム主人公になりたいのではなくて、
ハーレム要因になりたい
という女子がいるものなのか。
そこはもっと自分を大切にして、
主役を目指したほうがよいのではないか、
と余計なお世話だが、純心は思う。




中二、またの表記を厨二。


まぁ、中二かぁ、自分もその頃は、
隠されたすごい過去があって、
特殊能力に目覚め、
可愛いヒロインを守るために、
運命の敵と戦ったりするのだと
思っていた時期があったな。


隠されたすごい過去は、
あながち間違ってはいなかったが。
特殊能力・バーサーク(狂暴化)。
可愛いヒロイン・犬女ちゃん。
運命の敵・闇堕ちした自分。
うん、そんなに大して間違ってもなかった。






「お兄ちゃん、
私をお兄ちゃんのハーレムに加えてください!
私のお兄ちゃんになってください!
お願いします!」


「?」


いきなり愛ちゃんに
強烈な告白をされてしまった純心。


純心はハーレムをつくった覚えなどない。
ましてやメンバー募集などしていない。


確かにちょっとハーレムっぽいかなぁと
思わなくはないが、
それはただの偶然だ、そう偶然。


「朝のお散歩でお見かけしてから、
お兄ちゃんの犬女さんに対する愛情を見て、
なんて優しいお兄ちゃんなのかと
ずっと思っていたのですよ。」


「さらにとき折り、
公園でなんとも素敵な美少女の方達を集めて、
楽しそうにされているではありませんか。」


「こんな素晴らしいハーレムをつくれるなんて、
きっと、とても素敵なお兄ちゃんに
違いないと思い続けていたのですよ。
是非、このハーレムに加えていただきたいと、
ずっとお慕い申していたのですよ。」


『お前ただ単に、お兄ちゃんって、言いたいだけだろ』


むしろそんな風に見られていたのかと、
落ち込む純心。




しかし愛ちゃんの強烈なアピールは
それだけにとどまらなかった。


「日々調査研究している私から見ましても、
お兄ちゃんのハーレムに足りないのは妹ですよ、妹。
まさに私じゃあないですか!」


『なに、人の交友関係、勝手に調査研究してんだよ!』


妹が足りていないのなら、
むしろお兄ちゃんではないだろうと
思わざるを得ない純心。


お兄ちゃんの存在が先なのか、
妹が先なのか。


にわとりが先か、卵が先か、
みたいな話になっている。


「あと、僕っ子キャラもいませんが、
それは犬女さんが担当されるということで。」


「私が、僕と呼称してもいいのですが、
それですとキャラ設定が崩れてしまいますし…」




こいつは自称妹キャラと言っているが、
実は厨二病後輩キャラではないかと、
純心は思わなくもなかった。






愛ちゃんの猛烈アピールは
その後しばらく続いた。


「純心くん、お願いだよ。
愛ちゃんの願いを叶えてあげてよね。」


妹の必死な姿を見て、
ジャガイモも純心にお願いしはじめる。


「妹想いのお前が、
本当のお兄ちゃんとして、
それでいいのか?」


「だって、愛ちゃん大きくなっちゃったんだよね。」


『だからお前はロリコンだって言われるんだよ!』


そこは、妹が兄から自立した、
という意味に、好意的に、
解釈することにした純心。




「よしわかった。」
「そういう間違った方向に
全力投球な思い込みは、
中二にはよくあることだ。」


「俺がちゃんと
本来あるべき姿に戻してやるから、
安心しろ、ジャガイモ。」


愛ちゃんの中二ぶりに当てられて、
純心も若干中二ぽいノリになって来ている。


「メガネみたいに、
犬女ちゃんの乳触らせろとか、母親狙いとか、
そんな外道なことはしないから安心しろ、ジャガイモ。」


それを聞いていた愛ちゃんは勘違いした。


「さすがお兄ちゃんのハーレムは、
ハードモードだね、お兄ちゃん」









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