史上最凶の通り魔、異世界に転移す
魔神・仙人掌
銀色の髑髏であるタケシとの戦闘から逃れ、
車に乗ろうとする鳴門伸介。
そこにギターの旋律が聞こえて来る。 
ギターのメロディにのせ
ラテンのバラードを口ずさみながら現れる男。 
「アミーゴ、随分ボロボロじゃねぇか」
ラテン系の男はギターの手を止め、
スーツの男に呼びかける。 
「あんた誰?とは言っても、
まともな人じゃないってのは一目でわかるよ」 
ラテン系の男を見て苦笑する鳴門。 
「やれやれ、もしかしてまた?」
「これからデートで急いでいるんだけどなぁ」 
「アミーゴ、裏切りはいけねぇなぁ。
裏切るってのは人として最低の行為だぜ」 
「俺が人かどうかってのは自信ないねぇ、改造魔神だし」 
「口の減らねぇ兄ちゃんだな、アミーゴはよぉ」 
「俺もせっかく叶えた願いなんだよねぇ。
俺はイケメン高身長、高学歴、
お金もあって、名誉も富も思いのままだった。
ただ、ちょっとだけ運が悪くて、
余命半年だなんて医者に宣告されちまったワケ。
だから組織の人間から、
改造魔神になれば永遠の命になれるって聞いた時は、
もちろん喜んで改造手術を受けたワケよ。
まぁ洗脳される前に逃げ出したんだけどね。
そういう意味では組織に感謝してないわけじゃない」 
「だったら戻って来なよ、アミーゴ。
あんたの場合、今戻れば組織だって許してくれるぜ。
あんたは特別らしいからな」 
「戻って脳改造されるくらいなら、
死んだ方がマシだよ」 
「そうかい、そいつは残念だぜ、アミーゴ。
せっかくいい友達になれると思ったんだがなぁ」 
「俺はあんたみたいな友達は
悪いけどパスさせてもらうわ」 
「アミーゴ、友達を邪険にするもんじゃないぜ」
そう言うとラテン系の男は
鳴門にギターのネックを向ける。 
ギターのネックより連射される棘状の弾丸。
これをかわす鳴門。 
棘状の弾丸は地面に突き刺さり、
地面に無数の穴をあける。 
「やれやれ連戦ってわけね」
鳴門は再び真紅の髑髏と変身する。
ラテン系の男も羽織っていた黒のポンチョを脱ぎ捨て、
魔神・仙人掌の姿に変身する。 
魔神・仙人掌は赤髑髏に向かって
サボテン型の爆弾を連射、 
これをその瞬発力と跳躍力でかわしきる赤髑髏。
空中でサボテン型爆弾が次々と爆発していく。 
「改造魔神なのに、
なんでそんな平凡な武器とか使うかなぁ」 
「やっぱ肉弾勝負でしょっ」 
赤髑髏は魔神・仙人掌の攻撃をかわし、
一気にその懐に入り込む。 
そして零距離の射程から、
腰の回転を活かし力を溜めた鉄拳、
一撃必殺のパンチを打ち込む。 
赤髑髏の鉄拳は魔神・仙人掌の
どてっ腹を突き破り、その背中から腕が飛び出す。 
突き破られた腹から地飛沫を上げ、
周囲に内臓をぶちまける 魔神・仙人掌。
「グァァァァァッ」
魔神・仙人掌の断末魔の悲鳴が周囲に響き渡る。 
その骸を腕から振り払う真紅の髑髏。 
魔神・仙人掌の血飛沫で血塗れの赤髑髏は、
その血を自らの力とすべく吸収して行く。
「やれやれ、デートに遅れちまうよ」
そう言い残してその場を立ち去って行く鳴門。 
-
赤い髑髏である鳴門は、
自分が余命幾ばくもないこと知り、
自ら進んで魔王軍の改造手術を受けた。
だが脳改造手術の直前、彼の助手が
事前の手筈通りに彼を助け出すことに成功し、
洗脳されることなく魔王軍から逃げ出す。
そうして彼は念願であった永遠の命を手に入れ、
これまでと同じように人間社会に戻っていたのだった。 
車に乗ろうとする鳴門伸介。
そこにギターの旋律が聞こえて来る。 
ギターのメロディにのせ
ラテンのバラードを口ずさみながら現れる男。 
「アミーゴ、随分ボロボロじゃねぇか」
ラテン系の男はギターの手を止め、
スーツの男に呼びかける。 
「あんた誰?とは言っても、
まともな人じゃないってのは一目でわかるよ」 
ラテン系の男を見て苦笑する鳴門。 
「やれやれ、もしかしてまた?」
「これからデートで急いでいるんだけどなぁ」 
「アミーゴ、裏切りはいけねぇなぁ。
裏切るってのは人として最低の行為だぜ」 
「俺が人かどうかってのは自信ないねぇ、改造魔神だし」 
「口の減らねぇ兄ちゃんだな、アミーゴはよぉ」 
「俺もせっかく叶えた願いなんだよねぇ。
俺はイケメン高身長、高学歴、
お金もあって、名誉も富も思いのままだった。
ただ、ちょっとだけ運が悪くて、
余命半年だなんて医者に宣告されちまったワケ。
だから組織の人間から、
改造魔神になれば永遠の命になれるって聞いた時は、
もちろん喜んで改造手術を受けたワケよ。
まぁ洗脳される前に逃げ出したんだけどね。
そういう意味では組織に感謝してないわけじゃない」 
「だったら戻って来なよ、アミーゴ。
あんたの場合、今戻れば組織だって許してくれるぜ。
あんたは特別らしいからな」 
「戻って脳改造されるくらいなら、
死んだ方がマシだよ」 
「そうかい、そいつは残念だぜ、アミーゴ。
せっかくいい友達になれると思ったんだがなぁ」 
「俺はあんたみたいな友達は
悪いけどパスさせてもらうわ」 
「アミーゴ、友達を邪険にするもんじゃないぜ」
そう言うとラテン系の男は
鳴門にギターのネックを向ける。 
ギターのネックより連射される棘状の弾丸。
これをかわす鳴門。 
棘状の弾丸は地面に突き刺さり、
地面に無数の穴をあける。 
「やれやれ連戦ってわけね」
鳴門は再び真紅の髑髏と変身する。
ラテン系の男も羽織っていた黒のポンチョを脱ぎ捨て、
魔神・仙人掌の姿に変身する。 
魔神・仙人掌は赤髑髏に向かって
サボテン型の爆弾を連射、 
これをその瞬発力と跳躍力でかわしきる赤髑髏。
空中でサボテン型爆弾が次々と爆発していく。 
「改造魔神なのに、
なんでそんな平凡な武器とか使うかなぁ」 
「やっぱ肉弾勝負でしょっ」 
赤髑髏は魔神・仙人掌の攻撃をかわし、
一気にその懐に入り込む。 
そして零距離の射程から、
腰の回転を活かし力を溜めた鉄拳、
一撃必殺のパンチを打ち込む。 
赤髑髏の鉄拳は魔神・仙人掌の
どてっ腹を突き破り、その背中から腕が飛び出す。 
突き破られた腹から地飛沫を上げ、
周囲に内臓をぶちまける 魔神・仙人掌。
「グァァァァァッ」
魔神・仙人掌の断末魔の悲鳴が周囲に響き渡る。 
その骸を腕から振り払う真紅の髑髏。 
魔神・仙人掌の血飛沫で血塗れの赤髑髏は、
その血を自らの力とすべく吸収して行く。
「やれやれ、デートに遅れちまうよ」
そう言い残してその場を立ち去って行く鳴門。 
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赤い髑髏である鳴門は、
自分が余命幾ばくもないこと知り、
自ら進んで魔王軍の改造手術を受けた。
だが脳改造手術の直前、彼の助手が
事前の手筈通りに彼を助け出すことに成功し、
洗脳されることなく魔王軍から逃げ出す。
そうして彼は念願であった永遠の命を手に入れ、
これまでと同じように人間社会に戻っていたのだった。 
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