第4話

※三成side
当時の事は良く覚えてない、父さんも母さん10歳の時に交通事故で亡くなったって事が悲し過ぎて他の事に気を回す余裕がなかった。

いや、一つだけ心に残っている事がある。家族がバラバラになると分かり当時の俺は泣く事しか出来なかった。

でも、兄貴だけが違った。

「何で兄弟がバラバラにならないといけないんだっ。なら、私が弟たちを育てます。」

その言葉は今でも覚えている。俺たち兄弟で１番、カッコいい兄貴は自分の事を何故か蔑んでいるが、もっと堂々とすればいいのにと髪のせいかと笑ってしまう。

夢でも見ているよいに場面は変わる。

高校生になりグレてしまっていた当時は、イエローギャングと呼ばれるチームに所属しており、各チームは色を示す衣類を着て喧嘩や抗争に明け暮れていた。

家族がいないものがほとんどで、だからと言うかチームの仲間は家族みたいな疑似的な雰囲気があったため居心地が良かった。

ヘッドが組と組んで悪い噂が流れ始めて、すぐに兄貴は俺を辞めさせるためにチームの頭ヘッドとタイマンした。

普通の会社員サラリーマンが鉄パイプ、ナイフなどで武装してるチンピラに見事、勝利してみせた。

兄貴は全治2週間の大怪我をしたが仕事休み過ぎると首になるからと1週間だけ休みギブスをしながら出勤してく小物感が兄貴らしく最高にカッコ良かった。

また場面が変わる。

事故瞬間、兄貴に押され見事にA、Bパーツに俺は分離する事になった。

「あはははっ～。真っ二つだし、こりゃ死んだわ。」

何もない空間に突然、女性が現れた。

「あんた、誰？俺、もしかして死んだの？」

ーここが死後の世界だと言う事は理解出来るでしょうか？ー

不思議な事に彼女は目を開く事も口も開く事もしないが、耳に聞こえる言葉は本物である。

「兄貴たちは無事なのか？」

ー皆さん、ほぼ同じタイミングで事故死されました。ー

「クソっ、何てこった。兄貴だけだけでもどうにかならないのか？俺はどうなったていいから。」

ー私には、その様な権限はありません。ー

「なら、漫画みたいに転生テンセーでもさせてくれるのか？」

ー はい、話が早くて助かります。では規定に載っとり、貴方に異能力を差し上げ異世界に転生させます。ー

「やほー、ラノベ展開来たー。んっ、貴方？」

ー１番上のお兄様は、もう異世界に参られております。異世界に持っていける異能力は他の方たちと同じ異能力は選べません。早い者勝ちなので、お早めにお選び下さい。ー

「質問だ……、兄貴はどんな異能力を何を選んだか知っているか？」

ー はい、ですが……、個人情報の漏洩は最近問題になっているため、お答えする事は出来ません。 ー

ちっ……、さっきからチラチラと携帯ショップの定員と話してる様なマニュアル感が近似えない。

「異能力を選べるのか……、どんな異能力でもいいのか？」

ー 貴方の世界にあった異能力でも架空の異能力でも可能な限り再現して差し上げます。 ー

「兄貴に借りたラノベの悪役に最悪な異能力超能力があった、それにしよう。」

ー決まったようですね。ー

「反射無効アクセラレートに決めた。」

ーはい、受諾しました。まず、異世界に着いたらステータスオープンと唱えるようにして下さい。異能力の使い方は身体が知っているはずです。ー

足元には魔法陣が現れ光だす。

ーそれでは、貴方の異世界に幸あらんことを。ー