生きて世界を見て廻る

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2章 4節 水路探索と暇潰し

そして次の日
気分を変えギルドに集まった6人、騎士団から宛てられたクエストを確認する。
「壁門の近くに地下に行く施設があるのか」
「はい、皆さんにはそこから水路をたどってもらいます」
「大変そうだね」
「で、こちらが地図です」
「おいおい広いなこりゃ」
「ジェイクは迷わない様に気をつけてね」
「そうそう後間違っても水に落ちないようにね」
「なんでそんな心配されてんだ?」
「大丈夫だジェイク、俺は絶対にお前を置いていかないぜ」
ルートはジェイクの肩を叩きながら励ます。
「それ置いてくやつだろ!」
「じゃあ、そろそろ行きませんか?」
アニスが全員に確認する。
「よしそうだな、さっさと片付けるか」




水路へと続く施設は、水車が回ってて少しカビ臭さがする場所だった。
「少し暗いな」
「ルート、灯り持ってきた?」
「あーない」
「はぁ…はいこれ」
呆れた顔をしながらサナはルートへランタンを渡す。
「おっサンキュー」
「絶対に忘れると思ったから昨日買っといたの」
「流石サナ!以外と気が利くな」
「以外とは余計」
「ほーら2人とも!イチャついてないでさっさと行くわよ」
「おいソーラにはこれがイチャついてる様に見えるのか」
「見えるわ十分」




水路調査を開始してから数十分が経ったが異常は確認出来なかった。
「なあ、魔法ってどうやって使うんだ?」
調査に段々と呆れと面倒さを感じてきたルートは、話が広がりそうな質問をする。
「あーそういえばルートは魔法使わないね」
「ジェイクでも使えるのに」
「おい!俺でもってなんだ」
「使ってみたいけど使い方がわからないんだ」
「本当に冒険者なの?」
「おい!誰にだって知らないことはあるだろ!」
「ま…まあまあ」
サナの煽りに反応する。
「私が教えるわよ」
「あ…じゃあ結構基礎的な事からお願いします」
「りょーかい」
ソーラからの講義を聞く
暗く長い道のりのなか時間地図を確認しつつ進んでいく。
「まずは属性についてね」
「はい」
「属性は色々種類があるんだけど今回は省略、人によって得意属性があるの私だったら火」
「あーそんな感じするな」
「サナだった風みたいな感じよ」
「そ、だから私は風魔法しか使わないの」
「別に得意じゃないのでも使えるのか?」
「使えない事はないけど反動が多くてリスクが高いわ」
「そのリスクは?」
「例えば、魔力の消費が倍だったり暴発したりと様々ね」
「じゃあ使わないのが普通か」
「そうね、それでこれ」
ソーラが腰に着けたバックから手のひらサイズの石を出した。
「これは?」
「魔石よ、さ持ってみて」
ソーラから魔石を貰うすると石は黄色く光る。
「おっ光ったぞ!」
「黄色は雷属性ですね!私と同じです!」
「アニスは雷だったのね」
「なんで光ったんだ?」
「魔石は体内にある魔力に反応しただけ、でその石は魔法効果を通しやすい石なの」
「そうなのか」
「それでルートの属性が分かった所で本題の魔法の使い方だけど、これはアニスに頼むわ」
「はい!分かりました!」
「属性が同じだからね」
「ああそういう」
ソーラからのバトンタッチに喜ぶアニス。
「魔法の出し方は色々あるんですけど…まずは魔力の出し方ですね!」
「魔力を出す?」
「はい!体内にある魔力をそのまま飛ばすイメージです」
「はぁ…」
「とにかく気合いで念じて出すんだよ!」
「そんな根性論…」
ジェイクの言った通りに、右手に力を込める。
「んー」
「力みすぎて違うもんは出すなよー?」
「出さん!」
手のひらからボールが飛んでいくイメージをする。
「はぁぁぁぁ…ハッ!」
力を入れていた右手を解放するかの様に右手を前に出す、すると先ほどの色と同じ黄色の野球ボール位の玉が飛んで行き壁に当たり弾けた。
「おーいい感じです!」
「出来たのか!」
「いい感じね」
「これが魔法の基礎の魔力弾ね」
「魔力弾…そのまんま…」
「そこは気にしない」
「それでですね!その魔力弾に雷エネルギーを加えると雷魔法が出来ます!」
「雷エネルギー?」
「そうですそうです!」
「待って意味がわからない」
「簡単に言うと魔力に雷のイメージを送る感じよ」
「私の風魔法を見て」
そう言うとサナは風魔法を実演する。
「ウィンドカッター!」
右手で空を斬るとその後、それが衝撃波となり飛んで行った。
「こんな感じ」
「いや…わからんぞ」
「今のはね指先に魔力をのせて、それでその魔力を風エネルギーに変換したの」
「んー分かりづらいな」
悩みながらもイメージをする。
「手から雷が出る感じか」
イメージするのは落雷、手から落雷が出る様に想像する。
「そうそう」
「あーなんとなく分かったかも…」
目を閉じ集中する、先ほど同様右手に力を込め、魔力をイメージ通りに変換する。
「よし」
力を込めた手を解放する、すると少し火花が散る程度の雷が出た。
「これは雷魔法と呼んで良いのか?」
「しょぼ…」
「ま…まあ初めてですからね!しょうがないです!出ただけでもすごいです!」
「アニス、フォローありがと…これは後々練習だな…」
失敗したことに思わず苦笑いしてしまう、現実はゲームと違いすぐできるものではないという事を再確認した。
「じゃあそろそろ行こうぜ」
「そうねこんな所長居する場所じゃないわ」
「地図だとこっちだね」
「はぁ…練習しよ」
「頑張ってくださいね!」
「練習だったら付き合うよ」
こうして6人は調査を再開した。

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